2012年9月度 定例会報告『みんなのファシリテーション〜F入門コースをつくろう〜』議論を「見える化」しよう!〜北海道支部

北海道支部2012年9月度 定例会報告
■ テーマ: 『みんなのファシリテーション〜F入門コースをつくろう〜』
■ 日 時:2012年9月1日(土)13:00〜17:00
■ 場 所:ちえりあ(札幌市生涯学習センター) 中研修室1
■ ねらい:Fについての自分の理解を深め、周囲に伝えられるようになる。
■ 話題提供者:野口砂絵子さん (FAJ理事)
■ コーディネーター:川野寛、梅原泰祐
■ 参加者:40名(内、会員33名) ※運営スタッフ15名含む。


■ 開催趣旨(告知文より)
ファシリテーションの良さを伝えたい相手がいますか?
なんか勉強会でも企画してよと職場で言われて困ったことがありますか?
ファシリテーションって何?と問われたら、何を返すようにしていますか?

もっと自分の現場の人を巻き込んで、一緒にファシリテーションを
学びつつ実践していきたい...

そんな思いで「みんなのファシリテーション」という活動を始めました。

この活動では、
ファシリテーションを知らない人にも、ちょっと興味を持ってもらえるような、
ファシリテーションという広大な世界の、楽しい入り口となるような、
そんな小さなワークショッププログラムを、
自分たちの手で作って、
自分たちの現場で開催し、
みんなで共有していくこと
を目指しています。

今回の定例会では、みんなの知恵を持ち寄って、
伝えたいファシリテーションポイントの選択と、
ワークショップ作りの最初の部分
に挑戦してみます。

みんなの、みんなによる、みんなのためのファシリテーション

ファシリテーションに出会った時のワクワクを、
今度はあなたが誰かに渡してみませんか?

そして、
ファシリテーションに触れてまだまもないあなた、
ワークショップづくりを通して、
そのワクワクをもっと深めてみませんか?

■内容等
以下の曼荼羅プログラムに沿って当日のワークは進められました。


<<起>Fへの期待、解決したい課題を思い起こす>

□ 目的・タイムテーブル
話題提供者の修羅さんから、本日の定例会の背景、そして目的が共有されました。
「もっとみんなと楽しく元気に仕事をするために」修羅さんが社内で始めたファシリテーション実践。ファシリテーションをより定着させるために、「会社で渡しができるF入門コースをつくろう!」と思い立ったのが、「みんファシ」活動の始まりとのことで、現在東京支部を中心にFAJの仲間とともに進めているそうです。。
みんファシ活動の目的
ファシリテーションを知らない人にも「面白そう」「明日から使えそう」と思ってもらえる入門コースを作って、仕組みをオープンソース化することで、各現場で開催できるようにする。

今回の定例会の目的
「1. 5時間×4〜8回のF入門コースを作る」を、実際にやってみよう!というのが、今回のゴールにでした。
それを通して・・・
・「ファシリテーション(以下F)とは何か?」の理解を深める。
・ Fを周囲に伝えて行くための、最初の手がかりを手に入れる。
というわけで・・・
 皆さんは「みんファシ」一日活動家。
 新しい方も、経験の長い方もそれぞれの感性・思いを遠慮せずに発言してみましょう。
 今日をおもいっきり楽しんでください
というインストラクションがありました。

□ F経験年数でグループ分け
さて、目的とタイムテーブルが共有されたら、早速グループ分けです。ファシリテーター経験年数順に輪になって、1グループ4〜5人に分かれました。

□ なぜFを学び始めたのか Fで解決したい私の(そもそもの)課題
別れたグループごとに、なぜFを学び始めたのか、25分かけてじっくりと話し合いました。ここでしっかりと話し合えたことで、後々がスムーズに進みました。やはり、最初に場を暖めることはとても大切です。

<<承> 自分の知っているFスキルの棚卸と整理>

□ 知っているFスキル・気になるFスキルをできるだけ書きだしてみよう。
制限時間内にいくつのFスキルを付箋に書き出すことができるか、グループごとに競争!30〜50個程度のスキルが各グループから出てきました。

□ Fスキルを整理
そうして出したスキルを、まずはグループごとにBIGトライアングル上に分類。
グループ毎の整理が終わったら、今度は全体で一つのBIGトライアングルにどんどんスキルを出していきます。なかなか壮観。

□ 実行しやすい、かつ、効果がわかりやすい軸で投票
そうして、各グループが出した付箋が全て整理できたら、そのスキルを学ぶためのF入門コースが「実行しやすい」かつ「効果がわかりやすい」という基準で、各スキルに1人1人が投票。
得票数が高かったスキルから好きなものを選んで、同じスキルを選んだ者同士でグループをつくります。その後、休憩!

<<転> 周囲に伝えられる形に変える>

休憩前につくったグループで、選んだFスキルを学ぶためのF入門コースを実際に作っていきます。
プログラム曼荼羅&WSづくりポイント説明
WSづくりに関するレクチャー。プログラム曼荼羅は、初めに真ん中の大狙いから作って、外側に広げていく。狙いに沿って一貫性を持ったWSがつくれる!

□ ワークショップを考える
実際にワークショップを考えます!あまりワークショップづくりに慣れていないこともあり、ワクワクどきどきしながら手探りで進めていきます。

<<結> 確認・共有・今後>

□ グループごとの発表
グループ発表では、狙いや形も様々。次はもっと時間をとって、プログラム曼荼羅を実際につくるところまでやってみたくなりました。

□ ご挨拶
最後に修羅さんからご挨拶。今回の北海道支部の成果は、今後のみんファシ活動にも活かしていっていただけるそうです。北海道支部でもみんファシ活動が立ち上がるのか・・・!?遠い北海道まで来ていただき、本当にありがとうございました!

■ 話題提供者の修羅さんからのコメント
F要素(スキル)の洗い出しから、WSデザインの体験まで、広く浅く駆け足のプログラムでしたが、皆様に前向きに取り組んでいただいたことで、なんとか形になりました。
様々な経験の方が混在して、相互の学びにつながっている様子が伺えました。バランスの良い支部だな...という印象です。
プログラム内でもご紹介した通り東京でも同じワークをやっていきます。自主勉強会のような形でも「入門コースを作る」が北海道でも続いたらいいなと思っています。今回いただいた意見も参考にしながら、実際にF入門コースを創り上げていきますので、リリースをお楽しみに!

<写真>
最初のインストラクションをする話題提供者の修羅さん


BIGトライアングルに分類している様子



BIGトライアングル