2013年11月度 定例会報告『悩めるファシリテーターのための実践支援ワークショップ 〜メンバーの主体性を高める会議 MM法を使って〜』北海道支部

北海道支部 2013年11月度 定例会報告

『悩めるファシリテーターのための実践支援ワークショップ 

                〜メンバーの主体性を高める会議 MM法を使って〜』

【 日    時 】:2013年11月2日(土)  13:00〜17:00
【 場  所 】:PORTO(ポルト)北翔大学北方圏学術情報センター5F会議室A
【話題提供者】:山口 博美(ひろみ)<FAJ北海道支部>
【コーディネーター】:谷口慎司(たにしん)、山田佳代子(さくら)
【参  加  者】:28名(うち非会員 2名)

1.概要
ファシリテーションを学び、活かし、実践する中で、皆さんが気になっていること、現場で起きていることをもちより、「みんなでつくるミーティング法(Member oriented Meeting method)で主体的に考え、一人ひとりが、次のアクションを起こしたくなる状態を目指します。このプログラムは、FAJの「全国運営スタッフ会議」で私が参加していた、「テーマ14 実践に勝る学びなし!実践の場に飛び込み続けるには?大丈夫だよ 死なないから!野戦病院プロジェクト」のメンバー会議から生まれました。

2.当日の進行
【開会】13:05〜
支部長より、定例会のグランドルール確認。コーディネーターより、話題提供者のひろみさんが紹介され、今回の定例会で取り上げるきっかけとなった野戦病院プロジェクトの話、また、MM法の概要の説明を頂きました。

【アイスブレイク】
5名で1つの島を形成し、それぞれでアイスブレイクを実施。


【インストラクション】
話題提供者より、MM法の説明、ワークの進め方について説明して頂きました。


【ワーク①】
「ファシリテーションを実践する上で解決したい課題はなんですか」というテーマを使ってMM法を使ったワークを行いました。

□作戦タイム
上記テーマに基づいて、各自が話をした話題をひとつ簡潔に書いてもらう。また、
1テーマ20分を使って自分自身が会議を進めるとしたらどのように進めるのか、
の2つについて検討してもらう。各自で検討した後、発表する順番を決めてもらう。


□MM法の実践
作戦タイムで決めた順番に従い、1人20分で自分の考えた進め方に従って会議を進める。会議終了後、ファシリテータ以外の方から、「あなたが○○さんだったら、その課題を解決するために、あと一つ付け加えるとしたらどんなことができますか?」という視点で付箋に書いて渡すということを行いました。
上記の内容にて、グループメンバーが交代でMM法を進めて行き、2名終了時点で、一旦休憩し、その後2名で引き続き、MM法の実践を行いました。

【ワーク②】
「MM法による会議を体験して、改めてファシリテーションを実践し続けるために何が必要だと思いますか?」というテーマで、グループで、話合いを行って頂きました。


【全体共有】
ワーク2で実施した話合いの結果について、各グループから発表して頂き、参加者で全員で共有しました。


【ふりかえり、分かち合い】
テーブルを撤去し、サークル型になって参加者全員に今日のワークの感想について、一言を話をして頂きました。

【意図開き】
話題提供者より、MM法を選択した狙いなどの意図開きをして、定例会を終了しました。


3.アンケート内容
以下にアンケート結果を記述します。

・【定例会に参加して実践に結び付けられそうな気づきはありましたか?】
・建設業にも適用できそうだと思った。
・知識だけでなく、とにかく行動だと感じた。
・テーマ設定をしっかりすれば、会議は進めやすくなる。
・自分の思い、問題が整理できました。
・みなさんがお互いの課題に対して、真剣に話をしている姿を見て感動しました。
・気軽に実践できる手法だ
・アジェンダ、プロセス、ゴール、共有、目的の大切さがわかった。
・本質的に目的に立ち返ることを改めて確認した。
・とりあえず、地道に続けていくことかなと思います。
・MM法はメンバーの潜在能力を引き出しながらファシリテーションを行う手法だと思いました。
・背景や考え方が違うという当たり前のことを意識し"ファシる"ことが大事だと改めて感じた。
・気まずい雰囲気の時は、ファシリテータが「気まずい雰囲気ですねー」っていう言葉を出す。
・色々なバリエーションの話し合いできた、実践に近い気がします。

【今日の学びをあなたの実践にどう活かしますか?】
・今週の社内会議で使います。
・職場に、家庭に活かします。
・ゴールを考えて(どうなれば幸せか)を考えてテーマを逆に考える。
・今日の様子を他支部の野戦病院メンバーに伝えます。
・形を変えて出ても意見を出し合う場を作る。
・明日から愚直に実戦します。
・本年度の事業に組み込みます。
・なんとか会議の場に活かしたいと思います。
・気まずさも共有すればいいんだ、とわかり気が楽になりました。
・楽しんでとみんなからアドバイスをもらったので楽しみながら実践します。


4.話題提供者から一言(北海道支部 ひろみさん)
・このプログラムは、昨年行われた全国スタッフ運営会議のグループから生まれました。ファシリテーターの成長には、実践が必要ですが、実践する中での「不安なこと、心配なこと」を相談したり、励まし合うような場があれば、より継続的に実践にむかうファシリテーターが増えるのではないかと、メンバーの体験を踏まえ考えました。定例会では、お互いの課題に対し、熱心に向き合う姿やふりかえりのコメントから、私自身の次の一歩を考える気づきもいただきました。