2014年6月度 定例会報告『チームづくりの腹落ちのコツを科学する』〜アクティビティと私たちの現場をどのようにつなぐのか〜北海道支部

北海道支部 2014年6月度 定例会報告

『チームづくりの腹落ちのコツを科学する』〜アクティビティと私たちの現場をどのようにつなぐのか〜

【 日    時 】2014年6月5日(土)  13:00〜17:00
【場    所 】ちえりあ(札幌市生涯学習センター)2階中研修室2
【話題提供者】加留部貴行(かるべたかゆき)さん
九州大学大学院 統合新領域学府 客員准教授
(特活)日本ファシリテーション協会 フェロー
(特活)日本ボランティアコーディネーター協会 運営委員
【コーディネーター】みー(三上真広)、みねんこ(岡本峰子)
【 参 加 者 】37名(うち非会員2名) 

1.概要
・研修などでチームづくりを体感するアクティビティ(活動プログラム)にはいろいろなものがありますが、私たちを刺激する時間と空間を与えながらそこにはどのようなメッセージが潜んでいるのか。

・今回は実際に加留部さんが研修で使っているプログラムのひとつをワークショップで実地に体験した後に、そのワークショップにおけるチームづくり系のアクティビティの役割や効果などを分析・検証しました。
・様々なアクティビティの活用ポイントを、みんなでじっくり振り返ったことにより、実践に結びつくヒントがたくさん見えてきました。
2.ワーク内容
13:00 【開会】副支部長(たにしん)より、定例会グランドルール説明。
コーディネーターより、話題提供者の紹介。

13:10〜13:20【導入タイム】

        【体験セッション】
13:20〜14:10 ワーク:「めかくしマスゲーム」
14:10〜15:00 ワークと現場をつなぐ振り返り

15:00〜15:10【休憩】

        【分析セッション】↓
15:10〜16:00 体験セッションの分析ワーク
16:00〜16:30 解説&全体振り返り

<コーディネーターのコメント>
【みー】
・目かくしマスゲームで、中の人と外の人、そして、それを外から見ている加留部さん、そして、その様子を見ているコーディネーター(みねんこさん)という状況を見ていて、みんなそれぞれに真剣に楽しんでいるなーと、1人微笑んでいました。
・同じ場所で同じ時間帯を過ごしても、立場(シチュエーション、立ち位置、関係性)で、やはり時間の流れ、心情は変わるものだなーと感じました。
・だからこそ、情報共有が大切だし、認識の確認、立場への配慮、逆に立場の開放などが必要になるのだなぁと。
・シンプルに考え、シンプルに伝わるように、そして、人の話を素直に聴ける人間でありたいです。
・加留部さん、本当にありがとうございました。また北海道に来てください!

<話題提供者のコメント>
【加留部さん】
久しぶりの北海道支部定例会の登壇をとても楽しませてもらいました。
調査・研究を旨とする定例会という場は一つの仮説を探求する楽しさがあります。
なんとなくやっているアクティビティの中に何が潜み、私たちの内外から語りかけてくる内なる声を聴くことでチームづくりという現場で起こりそうなことを一緒に考えることができました。ありがとうございました。
またお会いできる機会を楽しみにしています。

<アンケート抜粋>
・チームビルディングの本質的な部分とか振り返る時の問いの設定などによって振り返りのクオリティがかわってくる点など、実践の場で体験、理解出来た。

・聴くことは耳できいてゆるす事(深いです)。

・人は認めてほしい(聴いてほしい)動物であるというコトです。認められるコトで「安心できる場」の自覚につながり、発言しやすい環境を生むと思いました。
また、TopDownは時には必要で組織の中で個人の役割を認める(組織の中で存在を認める)コトで個人の満足感につなげるコトもわかりました。

・人それぞれの目標に対する意識、役割は十人十色。目的(目標)を明確にし、一人ひとりが満足、達成感を持てるように持っていける事を学んだ。

・ステークホルダーの多様性を改めて実感しました。必ずしもきれいな三角形を作ろうとする人ばかりではない。できなくても別にいいと思っている実際の組織の中にはいる。それを踏まえた上でリー ダーはわかりやすく目的を伝えモチベーションを発火させる必要がある。

・アクティビティ(制限のある)を通じて、個々の価値観や目標、目的についての意識を知ることができました。

<ワーク風景写真>