2014年7月度 定例会報告『青木将幸のファシリテーション道場 〜作法と意識と志〜』北海道支部

北海道支部 2014年7月度 定例会報告

『青木将幸のファシリテーション道場 〜 作法と意識と志〜』

日 時:2014年7月5日(土)13:00〜17:00
場 所:ちえりあ(札幌市生涯学習センター)3F 研修室5・研修室6
話題提供者:青木将幸(あおき まさゆき)さん
青木将幸ファシリテーター事務所
コーディネーター:サクラギ(櫻木正彦)、なんしー(岩崎真寿美)
参 加 者:39名(うち非会員2名)※コーディネーター除く


1. 概要 【事前告知の青木さんの言葉より】
10年前、僕がこの仕事をしはじめたころは「ファシリテーションは技術です。僕でも
できるんだから、みなさんも身につけましょう!」と言い切れていたのですが、最近は、
どうも、そうは言えなくなってきています。
単なる技術というより、これは「道」ではないかと思います。
柔道とか剣道とか茶道と同じように、たんに技術の伝承をすればOKというものではない
ように思えております。
もちろん、いくつかの作法や技法を習得することは必要ではありますが、それに加えた
「何か」を、忘れないことが肝心。それが何なのか?について、FAJ北海道支部の
みなさんと交わし合ってみたいと思っています。
ということで、青木将幸さんことマーキーさんからの自己紹介と参加者への投げかけで
定例会がスタートしました。


2.ワーク内容

13:00〜 【開会】支部長(もっくん)より、定例会グランドルール説明。
コーディネーターより、話題提供者の紹介。

13:05〜 【マーキーさんにバトンタッチ】
自己紹介の後、マーキーさんから参加者に投げかけ「皆さんは何に関心があって、
何を知りたくてここに来たのですか?」「今日はどの辺を深めたいですか?」
2分間個人で考えた後、周囲の2〜3人で話合い、次に全体へ。場が温まった
ところで一人1枚A4版の紙に「今日深めたいこと」を記入して、順に発表し、
それにマーキーさんが応えていく形で進んでいきます。
「今日はノープランで、場の雰囲気を読みながら進めていきます。」の言葉の
とおり、その場で出てきた、皆の「深めたいこと、知りたいこと」等々に対し、
一つひとつ応えていってくれました。
「会議の準備とは?」という問いかけに対し「問い」を準備することと応えて
くれ、そこから、「セミナー参加者に参加動機を訊く問いをできるだけ多く
出してみる」というワークに発展し、「問いを磨くことが大事、問いが深いと
返ってくる答えも深くなる。」というレクチャーになりました。
また、「アイスブレイク」に関する問いに関しては、実際にその場で全員参加で
手を使うアイスブレイクをして、実践で応えてくれました。
14:40からと15:55にそれぞれ10分間の休憩をはさみながら、参加者一人一人の
疑問や、思いを皆で共有しつつ、マーキーさんの「ファシリテーション道」を
体感していき、その中でたくさんのキーワードが出ました。


16:25〜 【ふりかえり】
今日出たキーワードを確認しながら、ファシリテーションの作法と技法、そして
プラスαの「何か」をふりかえりました。
≪キーワード≫
〇モデリング
〇書く〜板書
〇 合意の前に理解する。
〇復唱する(ゆっくりと)
〇 その人が言わんとしていることを聴く。
〇 ファシリテーターの仕事は扱えるようにすること。
〇ミニカウンセリング
〇 (会議では)なるべく早く全員が口を開く
〇 10人100回
〇問いのリストを20作る
〇 1/20の力で発言する
〇 会議の4段階

<コーディネーターのコメント>
【サクラギ】
念願の青木将幸さんに会えた定例会。初めは「せっかくだから参加者となりたっぷりと
ワークに浸かりたかった。コーディネーターは遣りたくないな〜」が本音でした(笑) でも、
準備段階のメールのやり取りにではプロとしての意識の高さがヒシヒシと伝わり。当日は、
場の設定、参加者を観察する姿、プロフラムの組み立て方は、コーディネーターの視点で
しか見ることができない貴重な経験となりました。さらに、権限を利用して個人的に沢山
質問させて頂き感謝しています。
マーキーありがとうございます。 定例会終了後マーキーさんが会場を出るとき、会場に
一礼した姿をみてマーキーさんの志と覚悟が少し解ったような気がしました。

【なんしー】
定例会前の打ち合わせで『今日はタイムテーブルはないですよ。場の雰囲気でその場で
やっていきます。』とのことで驚くのと同時に、どんなふうになるのかな?とワクワクでした。
蓋をあけると、マーキーさんの長年の経験と技量等々、そして"ファシリテーション道"を
究めたからこその自信に裏打ちされた、圧倒的なパワーを感じた半日でした。本当は一つ
ひとつの問いと、それに対してマーキーさんがどんな風に、なんと応えてくれたのかを
全て載せたいくらいです。 今までに体験したことがない定例会でした!

<話題提供者のコメント>
【青木将幸さん】
北の大地にファシリテーションを究めんとする仲間達がかように存在していること。
その方々が日々、切磋琢磨している様子を見ることができ、本当にうれしく思います。
そのなかの何人かと、いずれともに仕事ができることを願ってます。