2015年10月度 定例会報告 『グループの中での自分の活かし方を探る』北海道支部

北海道支部 2015年10月度 定例会報告「グループの中での自分の活かし方を探る」

【 日   時 】 2015年10月3日(土)13:00〜17:00
【 場   所 】 ちえりあ(札幌市生涯学習センター)2階中研修室2
【 話題提供者 】 小山田奈央さん(クレセント・ワークス代表)
【コーディネーター】 みー(三上真広)、あまね(橋本 あまね)
【 参 加 者 】 35名(うち非会員6名)

1.ワークの目的
グループで活動する際の自分の「役割」について、ラボラトリーメソッドの実習を行い、
体験的に理解する。

2.ワーク内容
■イントロダクション
《サークル形式》
小山田さんから「自己紹介」「本日の会場の説明(トイレ、避難経路、茶話コーナー)」
「今日のワークについて」など口頭で説明した。


■実習「いつものわたし?」
《アイランド形式(5名または6名/島)》
6種類の役割のカード(話し合いにおける「役割」が書かれている)を6分ごとに
時計回りに回しながらグループで話し合いを行う。
話し合いのテーマについて書かれたカードがテーブルに伏せてあり、
話し合いがひと段落したら次のテーマに移って話し合いを継続する。

■個人での振り返り
振り返りシートが一人1枚配布され、個人での振り返りを行った。
実習中に自分が当たった役割について「どう感じたか」「いつものわたしとどう違うか」
を記載した。
またグループの他の参加者について気が付いたことがあれば記載した。

■グループでの振り返り
振り返りシートを基に、グループ内で個々が振り返りの内容を発表し、
他の参加者からフィードバックを貰った。


■講義
ラボラトリーメソッドにおける「体験する→identify→考える→試みる」という
体験学習のプロセスについて説明。
さらに今回の実習の各セッションが、どの部分に該当するかを説明した。

3.話題提供者・コーディネーター・参加者より

■話題提供者からのコメント
【小山田奈央さん】
先日の定例会では、大変お世話になりました。
事前から様々な面でご配慮いただき、みなさんのチームづくりの雰囲気なども
うかがい知ることができた気がしています。
わたしがみなさんとご一緒した時間の中で、どんなことが伝わっただろうか、
どんなことを手渡せただろうか、そんなことをあの後も時々思っています。
学習中心の学習、ということについて長いあいだ真摯に向き合って来られた
恩師たちから、わたしがもらってきたものを感じ取っていただけていたらいいな
とも思っています。
お互いそれぞれの探究の道々、これからもみなさんとお会いできる機会がありますように。

今回は、貴重な機会をありがとうございました。


■コーディネーターの感想

【みー(三上真広)】
今回の定例会は、各グループから終始笑いが起きていましたね。
6枚の役割カードから、たった1枚のカードを引いただけなのに、
その決められた自分の役割を意識して行動することが、その場にいる他の人の
役割も意識することにつながり、更にはいつもの自分のことをも認識できたワークでした。
そんな気づき満載のワークを提供していただいた小山田さん、
楽しい気づきの時間をありがとうございました。
私はコーディネーターの役割でしたが、
常に6つの役割を意識して各グループの議論を見つつ、
その上、いつものワーク参加者としての役割も意識しながら、
密かに8つの役割の違いを一人で楽しんでいました。
本当にありがとうございました。

【あまね(橋本 あまね)】
以前小山田さんの実習に短時間参加させていただく機会があり、小山田さんの
自然体の引き込まれるようなファシリテーションやインストラクションに
大変興味がありました。
今回小山田さんにFAJで話題提供者をしていただくことができて、
自分自身もワクワクしながら実習に参加できましたし、参加者の皆さんにも
喜んでいただけて、二重の喜びです。
小山田奈央さんから学びの場をより良くするための様々なTIPSを教えていただけました。
またぜひ小山田さんに北海道支部で話題提供していただきたいです。

■参加者アンケート抜粋
・役割を自分らしく使い分ける中で、自分が大切にしているスタイルが「共感」であると
ふりかえりで気が付くことが出来ました。
自分を大切に→一緒のメンバーが活き活きしている組織であると改めて感じました。
・人にどう見られているのかを知る久々にいい機会になった。
・ファシリテーターとして自分の態度や振る舞いを良くできると思ったので見直していきたい。
・自分のグループ内での役割は「ハイテンションで活発に意見を出す。
言いたいことを言う」だったので、もう少し人の意見も聞く位置にいられるよう
努力しようと思いました。
・場によって自分の役割をもう少し考えながら発現するようにしたいと思います。
・相手から見た自分と自分の思っている姿が違うのがみなさんのコメントでわかりました。
・同じ役割でも人によってやりやすい、やりにくい等感じ方や意見が異なっていて面白かった。
「多様性」の幅を広げようと思いました。
・グループでの成長という考え方をもう少し掘り下げて学びたいと感じました。
・今後のワークショップなどで人がどうグループに参加しているのかを意識してみようと
思います。
・すごい体験をさせていただきました。すぐ実践には結びつきませんが、
とっても良い体験でした。
・ぜひ今回の続きが行われることを望みます。大変良かったです。