2015年12月度 定例会報告 『ファシリテータの人間力を高める楽しい修行』 〜より納得できる人生と社会のために〜北海道支部

北海道支部 2015年12月度 定例会報告
『ファシリテータの人間力を高める楽しい修行』 〜より納得できる人生と社会のために〜

【 日   時 】 2015年12月5日(土)13:00〜17:00
【 場   所 】 ちえりあ(札幌市生涯学習センター)2階中研修室2
【 話題提供者 】 中野 民夫さん
【コーディネーター】 カズケン(糸数健吾)、たたま(沖田泰範)
【 参 加 者 】 36名(会員20名、運営15名、非会員1名)

1.ワークの目的
ファシリテータの人間力を高めるために、中野さん執筆の「楽しい修行」から「身心を調える」「多様な人々と対話する」「もっと気楽にアートする」など参加体験型ワークショップで楽しく学び合う。

2.ワークの概要
(1)身心 身体と呼吸と心を調える
(2)対話 多様な人々と対話する
(3)もっと気楽にアートする
(4)振り返り

13:05
■自己紹介
「札幌、円山(標高226メートル)登山してきました。」との言葉から、自己紹介が開始。今までの体験や、仕事内容などを聴く。

13:30
■参加者チェックイン
A4用紙を2つに折り、「今どんな感じ」、「今何したい」を、書いて、サークル形式で、順々にそれぞれが発表した。
中野さんがギターを取り出し、歌い始める。皆さんも徐々にコーラスに参加。「忙しい毎日を走り続けるすべての仲間たちに」などを歌う。

13:40
■身心 身体と呼吸と心を調える
中研修室の蛍光灯を消し、窓からの薄明りの中で、呼吸を胸と腹に手を当てて感じる。
全身で地と天の柱になる感覚を体感する。力を抜いて、体、腕、手をゆっくり動かし自分自身を感じる。

14:30
■マインドフル・もっと気楽にアートする
背筋を伸ばして瞑想して、体を調える。そして、心を調える。そして自分の予定や想定と異なることが起こった時にも、心を扱えるようにする。再度歌を歌う。ここまで、薄暗闇の中で行う。弱く蛍光灯を付け、3人位のグループで、感じたことを語る。

15:15
■休憩15分

15:30
■マインドフルネストレーニング
サークルになり、マインドフルの意味を知る。マインドは日本語では念、分解すると今と心=presentとmind=今ここに生きている。何を食べているかを意識して、一口ごと箸を置く。今を意識して食べてみる。
中野さん、ファシリテーションについて語る。場づくり、雰囲気、椅子、机、会議室、どう集まり、どう座る。
心理的関係性、何のために、何を期待されているか、その後質問タイム、そして、3名〜4名のサークルになり、話したいことでダイアローグ開始。

16:30
■5分間立ち話タイム、
最後に歌を歌って定例会終了。

■話題提供者からのコメント
話題提供者(中野民夫さん)
久しぶりの北海道でしたが、今回はどんなワークショップをやったら良いのか、なかなか定まりませんでした。
チェックインで皆さんの様子を聞き、忙しくて疲れている方が多かったので、ゆっくりリラクゼーションしたり、マインドフルネスや瞑想したり、歌を歌ったり、ゆっくりほっこりさせていただきました。
定例会とかでは話し合うことが多いと思うので、いつもとは少し違って、自分の身体や心と向き 合い、味わうひと時になったのなら幸いです。
その後も、皆さん、相変わらず忙しい毎日を走り続けていることでしょうが、たまにはゆっくり、呼吸を聴いたり、料理をしたり、歌ったりを忘れずに。
朝の円山が凍っていて登れなかったのが心残りでした。またお会いしましょう!

■コーディネーターからのコメント
カズケン(糸数健吾)
12月定例会が無事に終えてホッとしています。
始める前までは、沖縄サロンとは進めるプロセスは一緒でも関わり方や方法、ましては道外の話題提供者を招くという通常の定例会とは違う進め方で、支部長や運営委員やメンバーに相談し支えられました。
また、しおりがあることで、参考にしながら最後までできました。
コーディネーターとして、結構しくじりなところも多々あったように思いますが、どうにか12月の定例会が終わることができ感謝でいっぱいです。
運営委員&アソの皆さん、そして、定例会に参加していただいた皆さん、ありがとうございました。
今後もよろしくお願いします。ありがとうございました。

■コーディネーターからのコメント
たたま(沖田泰範)
定例会の報告、終わってホットです。報告書はとても難しいものでした。今回のワークはいままで体験したことのないまさに、お題のとおりの、ファシリテータの人間力を高めるもの、になった感じです。中野様、参加者の皆様、ありがとうございました。

■参加者アンケート抜粋
・技術の前提に心のありようがある。人が行う以上、その人が健康で中ればうまくいかないことを再確認した。
・本を何度も読んで、ワークの中身も含め、"人生の修行"として活かします。
泣きました。今日、来れて本当によかった。来るべくして来た場でした。ありがとうございました。
・人は一人、道はそれぞれ...。みんなが同じ方向に向いているわけじゃないので、違う意見があるのは当然。そこを防衛する自分や相手に気づくこと。共感して行くこと。受容することが大事なんだなぁと学びました。
違う意見にも、耳を傾けて自己防衛しないで、かかわっていきたいです。
・「マインドフルネス」は最近参加した別のワークショップでも取り入れられていて、ファシリテータのあり方として必要なことだと改めて感じた。
・もっと心身を調えるということを意識してやっても良いなと感じた。今は走ることでその役割を果たしているが、今日のような静かな時間も必要か。
・最後のダイアローグは特に中身が濃くてためになりました。カールロジャーズの3つの態度条件「自己一致」「無条件の受容」「共感的理解」は中野さんの説明が完結で、今までで一番腑に落ちました。テイクナットハンのマインドフルネスの話も興味深く自分の関心のある話ばかりでした。
・リラックスする。自分に気持ちを向けることも大切、じゃないと人にも仕事にも共感間に向き合えないかぁと思いました。 電気を消して瞑想する時間を、作りたい、いや、絶対作る!!残業はほどほどにして、豊かな気持ちで生きていこう!