2015年4月度 定例会報告『今日こそ見つける!ファシリテーションの極意〜「プロセスにかかわる」を体験する〜』北海道支部

北海道支部 2015年4月度 定例会報告
『今日こそ見つける!ファシリテーションの極意〜「プロセスにかかわる」を体験する〜』
【 日    時 】 2015年4月4日(土)13:00〜17:00
【 場     所 】 ちえりあ(札幌市生涯学習センター)2階中研修室2
【 話 題 提 供 者 】 本宮 大輔(もとみや だいすけ)さん (シゴトツクル代表、FAJ北海道支部 支部長)
【コーディネーター】 みー(三上真広)、ゆずる(森田譲)
【 参  加  者 】 33名(うち非会員2名)※コーディネーターを除く

1. 概 要
・ 次から次へと課題が発生する現場において、1つ1つを解決する体験を通して、成果を出せるプロセスと関わり方を各々が発見し、共有することを目的としました。
・ 実際のワークではグループ毎に避難所運営ゲームを体験したのち、思考・論点・手順の左脳系振り返りと、感覚・感情・関係性の右脳の振り返りを行い、グループ発表を行いました。
・ 次々と起こる課題に対処することで、様々な思考や感情が入り混じる体験から、振り返りでグループや個人毎にファシリ テーションの極意を見出していました。

2. ワーク内容
13:00 【開会】事務局長(みー)より、定例会グランドルールの説明。
コーディネーターより、話題提供者の紹介。

13:05 【導入タイム】概要説明、グループづくり、自己紹介

13:30 【体験セッション】避難所運営ゲーム

14:30 休憩

    【分析】
14:40 左脳系振り返り
15:15 右脳系振り返り
16:00 グループ発表作成と発表

16:25 プログラム フィードバックタイム(コーディネーターにて進行)
本日のプログラムと話題提供者に対して参加者からフィードバック
16:35 全体プログラム 終了
アンケート記入、事務連絡、原状復帰
17:00 撤収

<コーディネーターのコメント>
【みー】
・ コーディネーターはいつも楽しい。いつもは中に入ってワクワクの中心にいるのだが、コーディネーターは定例会のプロセスを外から楽しめるので、更に面白い。
・ 今回は災害発生直後の避難所運営を例題に、次々と発生する課題に対して、必死にチームで取り組むというものだった。
・ ワーク中の私は、
「あっ、そこはもっと整理しとかなきゃ混乱しちゃうんじゃない?」
「おっと、冷静になって分担を意識しないとチームが崩壊しちゃうかもよ」
「おいおい、一人で語ってても、ほとんどの人が首傾げちゃってるよ?」
などなど、勝手に頭のなかで解説者が出てきて実況していた。
・ たった1メートルほどしか離れていない私は、何をしたら良いのか少し見えたような気もしていたが、
と同時に、会社の実践で当事者になると、ついついその場の雰囲気に流されそうになり、余裕がなくなっている自分のことも思い起こしていた。
・ 自分の中にこそ多様性を持ち、いっそ多重人格になれるのも、ファシリテーションの極意かもしれない、そんなことを感じた1日だった。
・ いずれにしても、当日、33人の避難所ファシリテーター見習いが誕生したことは間違いない。
・ いろんな気づきのチャンスをくれた、話題提供者のもっくんに感謝です。ありがとうございました。

 【ゆずる】
・ 初めてコーディネーターをさせていただいたことで、ワーク全体を俯瞰することができ、多くの気づきを得る事ができました。
・ 特に、次々に降りかかる課題を意思決定するプロセスが、グループ毎に異なっていることに非常に興味が沸き、参加者とは違う楽しみ方をさせていただきました。
・ その中で、リーダーの存在とは?責任と権限とは?意思決定の拠りどころとは?という自分自身への問いかけと、感情が思考をコントロールすることがあるという戒めを感じることができ、緊急時における自分の在り方を考えさせられるきっかけになりました。
・ 次回の避難所ゲームは参加させていただきたいと思います。 もっくん、準備から当日までお疲れ様でした。ありがとうございました。

<話題提供者コメント>
1年ぶりのピンでの話題提供登壇でした。
今回は、1つのアクティビティに対して、2つの視点から振り返ることで、ファシリテーションのスキルとマインドの両面を考える時間を設計しました。
アンケートを読ませていただき、いい意味で「モヤモヤ」されたようで、今回「左脳系」と称した思考や論点、論理の部分「右脳系」と称した感情や気持ち、印象という部分の両面を同時に取り扱う悩ましい感じが伝えることができて、嬉しいです。しかし、インストラクションの練り込みが足りていなくて、アクティビティに入るのに戸惑いを呼んでしまったこと。申し訳なく思っています。私にとって、たくさんの学びある時間でした。このような機会に恵まれて、大変嬉しいです。

<アンケート抜粋> 
・ 今回ほど「"もやもや"が良いことだ!」と感じたプログラムはありませんでした。"スッキリ"するのも大切ですが、"もやもや"の方が実際には多いはず。"もやもや"の奥から自分の考えが出てきたりしました。ありがとう!!
・ 納得した「決定」には、情報、意識の共有が大切だなーということを実感できた。そして...共有のしかた、これからもっと学んで技を増やしたい。
・ 初めて参加したので、「OARR」の言葉の意味がわかりませんでした。他の人は知っているんだな?と、もやもやでゲームに入りました。
しかし、振り返りで、いかに「OARR」の設定が大切だったか気づきました。もっくん、ありがとうございました。
・ 冷静さ、俯瞰力が大切。決め方を決めるのが難しいと感じました。
・ 現場でもたくさんの意見を一度に話されることが多いのですが、優先順位を考えたりする参考にさせていただきます。
・ 観察者として参加したが、普段、観察者役の人はいないので、この役を意識して行わないと、自分のファシリテーターとしての行いをブラッシュアップできないなと思った。"たまに"そういう視点で自分のしていることを見直したい。
・ このようなプログラムを、もう一度いろんな方と実践したい。
・ いろんな対象者に向けて行ってみたいと考えています。
・ とにかく行動してみようと思った。
・ 今日は何を学んだんだろう?ということが結びつかなかったです。