2016年6月度 定例会報告『実践!ワークショップデザイン 〜ホンモノのファシリテーターを目指して』北海道支部

2016年6月度 定例会報告『実践!ワークショップデザイン 〜ホンモノのファシリテーターを目指して』

日 時:2016 年6 月4 日(土)13:00〜17:00
場 所:ちえりあ(札幌市生涯学習センター)2F中研修室2
話題提供者:堀公俊さん(FAJ フェロー)
コーディネーター:みー(三上真広)
参加者:47 名(うち非会員2 名)※コーディネーターを含む

1. 話題提供者からのメッセージ
教育学習、問題解決、まちづくり、商品開発、チーム活性化、社会変革などワークショップの応用は広がるばかりです。
反面、ファシリテーター"もどき"や"なんちゃって"ファシリテーターに遭遇する機会が少なくなく、そのせいで「使えない!」「大嫌い!」と反感を持つ人が増えてきたように感じます。
適当に人を集めてグループ討議をすればワークショップになるわけではありません。ワークショップの本質をしっかりと理解した上で、創造と学習を生み出す「場」「型」「技」の3つを調和させないと、期待する効果は得られません。
今回の定例会は、「効果的なワークショップをデザインするにはどうすればよいか?」を、具体的な経験に基づいて一緒に考えていきたいと思います。
初心者の方はワークショップデザインの基本を学び、ベテランの方は自分のやり方を見つめ直す機会になれば幸いです。


2. ワーク概要
(1)ゴール設定の確認
・ワークショップデザインの基本的なやり方を理解する。
・実際にワークショップデザインの作業を体験する。
・自分なりのワークショップデザインの勘所を見つける。
(2)グループ自己紹介
・私の経験した「本もの」、「ニセもの」のワークショップとは?
(3)ワークショップについてミニ講義
・ワークショップとは
・ワークショップのチェックポイント
・ワークショップデザインとは
(4)グループワーク
・1泊2日のチームビルディングについて、グループでプログラム作成
・検討結果を発表し全体共有
(5)事例解説(ミステリーツアーを例に解説)
(6)グループワーク
・どんな工夫を施せば、よりよいワークショップデザインになるでしょうか?
(7)全体共有

<コーディネーターのコメント>
【みー】
今回はワークショップの経験の濃い薄いでグループ分けをしました。
ベテラングループのワークショップコンセプトや中身は、さすが英知を集めたものになっていましたが、やはり、盛り込みすぎの感もあったり、それぞれのレベルで学びが多かったのではないかと感じました。
ポイントとして、ワークショップに「いい人」を集めるために告知文が重要であるということや、来た人にどれだけ本気になってもらうかが大切であるということなど、多くの気づきをいただきました。
話題提供者の堀さんに感謝です。ありがとうございました。

<アンケート抜粋>【学び、気づいたことは?】
・デザインの流れと構造が見えてくるようになりました。その土台のうえにいろいろなことを考慮して、仕掛けを作っているのだと理解できました。今回の気づきをもとに、アクディビティについて見直していけば、新しい学びを得られるかなと思いました。
・ ワークショップを作る場合には、具体的なイメージを持つことが重要。参加する人の関係性を考慮することが必要。
・そもそも「ワークショップ」とは何かがわかっていなかった。これまで、「ワークショップ」と名乗るものに参加したことがあったが、ニセものだったということがわかった。
・ 自分のファシリテートがニセものだと実感させられた。参加者の関係性に思いをはせることが大切。
・ワークショップに遊び心を入れること。デザインは下ごしらえなので、想像力を働かせること。対象を思い浮かべてデザインすること。
・楽しさを盛り込むことを忘れていました。それぞれの参加者の関係性(上司、部下とか)を考えたうえで、非日常のアクティビティを使って、新しい面の発見〜新しいつながりにつなげる参考例をたくさん見られて、とても勉強になりました。
・初めての体験でしたが、失敗も含めていい学びになりました。なんだかすっきりしました(笑)ありがとうございました。

<当日の様子>