2019年4月度 定例会報告 心地よい場を作る ~場づくりってなんだろう~北海道支部

日   時: 2019年4月6日(土)13:00〜17:00(12:40受付開始)
場   所: ちえりあ(札幌市生涯学習センター)2階「中研修室2」
       札幌市西区宮の沢1条1丁目1番10号
参 加 者:  22名(会員15名、運営6名、非会員0名) ※話題提供者1名、コーディネーター2名含む
コーディネーター : みー(三上 真広)、まつ(松原 健)
テ ー マ: 「心地よい場を作る ~場づくりってなんだろう~」
話題提供者: 伊藤 幸咲(みさき)(FAJ北海道支部)


■定例会趣旨(話題提供者からのメッセージ引用)

昨年行われたシンポジウムin北海道で司会をさせていただき、とても貴重な経験をさせていただきました。その経験から
場づくりに興味を持ち、どんな場が心地よいのか、人によって、メンバーによって、時代によって様々に変化する『場』。
どうやったら心地よい場をつくれるのかを参加者のみなさんとワークを通して考えてみたいと思い、今回初チャレンジです。
興味のある方、一緒に心地よい場をつくってみませんか。


■タイムテーブル(概要)

13:00 オリエンテーション
    (1)自己紹介、話題提供しようと思ったキッカケ
    (2)ワークショップの目的、ゴールの説明
    (3)「場」の定義
    (4)ワークショップ全体のおおまかな流れ、グランドルールの説明

13:20 ワーク1/心地よくない場ってどんな場?
    (1)受付時にわたされた番号でグルーピング
    (2)心地よくなかった(一番嫌だった)場を思い起こす(個人作業)
    (3)話す人・書く人・聞く人を決めて経験談を話す(1人5分×5)

14:10 良くない要素の抽出/共通するキーワードを抽出する
    (1)みんなの体験を聞いて、よくない要素を抽出する
    (2)嫌と感じた要素は何なのかを洗い出す

14:30 どんな場にしたい?
    (1)自分がどんな場面をよくしたいか考える(個人作業)
    (2)良くしたい場面をA4用紙に書く(会議・町おこし・飲み会・運営会議など)
    (3)マグネットテーブルを用い、似ている場面の人を探す(4~5人)

14:40 ワーク2/心地よくしたい場について考える
    (1)マグネットテーブルで集まったメンバーで新グループを作成(6グループ)
    (2)前のワークで「よくない場」についてどんな話をしていたのかそれぞれ話す
    (3)心地よい場について考える→心地よくない場の要素の裏返し、よい場の要素集め

15:10 休憩

15:10 ワーク3/明日からできる場づくりを考える
    (1)マトリックスで仕分けする
    (2)やりやすい⇔やりにくい、効果大⇔効果小、心地よさの影響度など分類してまとめていく

15:40 共有する
    (1)グループごとに発表する(1グループ4~5分)

16:15 全体振り返り<みー>
    今回のテーマ設定からワークの進め方まで、参加してどうだったか、KPTを用いて評価
    (1)グループワーク
    (2)全体共有
    (3)話題提供者からのコメント

16:45 ワークショップ終了




■話題提供書のコメント

・みさき(伊藤幸咲)
 初めての話題提供であり、ワークショップ型の研修は実施経験が少なかったため、コーディネーターのみーさん・
まつさんのお力を借りながらイメージを膨らませ、プログラムを組み立てていきました。はじめの考えていた
プログラムは1時間くらいの内容であったがブラッシュアップしていくことで、ひとつずつのワークの意図を考えた結果、
ゆっくり時間が取れ、参加者が考えを深められる時間を作ることができたと感じています。
 「場づくり」はいろいろな場面で使えます。自分の行動ひとつが場づくりにつながり、自分で場を作れることを
今回のワークで参加者のみなさんが気がついてくれることを目標に取り組みました。アンケートなどで目標が達成できた
と評価できました。ワーク後の振り返りではKPTで整理されよかったことに「みさきワールド」が評価されていたことに
驚き、私の場づくりのメリットだということに気づかせていただきました。まだまだ改善する余地のあるワークですし、
自分のワークショップ経験を積むためにも改良を加えて次回に望みたいと思います。他の話題も提供してみたいですね。
とても貴重な経験をさせていただきありがとうございました。



■コーディネーターのコメント

・みー(三上真広)
 まずは、みさきさんお疲れ様でした!  今回はコーディネーターと「初話題提供者」のサポーターという役割で
関わらせていただきました。  昨年、ワークショップデザイナー(WSD)の育成プログラムを修了してから、WSに
おけるプログラムとファシリ テーションの大切さを更に実感し、少しでも役に立てたらと思い、サポートしたつもりです。
事前ミーティングでは、みさきさんの「思い」を引き出すことに注力しながら、やりたいことがどうやったら実現できるか、
そして、型にはまらずに、みさきさんの良いところを伸び伸び出せるようなプログラムになったら良い なと思ってサポート
しました。最初は1時間くらい早く終わるプログラムでしたが、最終的には、振り返りの時間も30分くらい持てて
話題提供者へのフィードバックもしてもらえて、話題提供者にとっても充実した時間になったと思います。
 また次回、楽しい話題提供をお願いします!

・まつ(松原 健)
 定例会前の打ち合わせ段階から参加するのは初めてでしたので、濃い時間を過ごさせていただきました。一つ一つの
事柄に「なぜ?」「どんな狙い?」といったことを確認しながら進めており、正直ついていけなかった感じがしましたが、
こうした打ち合わせを経て定例会が作り上げられるという流れを見ることが出来たのは大変勉強になりました。今後も
可能な限り、コーディネーターなどに関わることで普段の仕事では経験できない事柄にチャレンジしていきたいと
感じました。実際の定例会ではみさきさんがとても初めての話題提供者とは思えない普段通りのふるまいでした。
天性のものでうらやましく感じると共にこうした方の感性をすこしでも取り込みながら、仕事を含めて日常生活に
活かしていきたいと感じました。また、みさきさんには別の話題で提供者になっていただきたいと思います。
ありがとうございました。





■アンケート抜粋

(1)定例会に参加して「実践」に結び付けられるような気付きがありましたか?
・心地よい場づくりのために想像力が必要だと思いました。自分の気の持ちようで、心地よい場を作ることも
 可能なのだと思いました。
・参加者が主体的に考え、対話する構成になっていたと思います。相手【参加者】を信じて場をゆだねるのは大事ですね。
・対立するような会議の場では利害関係がない人に参加してもらうと効果があると思いました。
・スキルとしては、良いところと悪いところといったように分類することの重要性を認識しました。雰囲気としては、
 ゆっくり話すということや笑顔を意識することが必要と感じました。
・インストラクションは上手よりもテイネイが良い。
・テーマを「科学祭」に絞ってワークをやれたのでそのまま仕事に使えそうです。
・コミュニケーションの場も安全安心が大事。
・心地よい場を意識することが大切と思った。
・場づくりについて、自分の考えや行動で心地よくできることに気づきました。
・同じような"心地の悪い場"を経験していることを確認した。
・「場づくり」は仕事で活用させていただけるので、学び多い時間になりました。
・人を変えるのは難しいが、傾聴は効果がありそう。
・雰囲気の悪い理由を出し、それを解決するのではなく、ありたい姿からワークを考える。

(2)今日の学びをあなたの「実践」にどう活かしますか?
・視野を広めていきたいと思いました。
・笑顔、大事ですね。
・ワークの進め方は参考になりました。
・みさきさんの「みさきワールド」居心地よかったです。
・言葉の定義に注意しよう
・相手に寄り添う。相手と対等に接する。相手にありがとうと口に出す。相手に興味を持つ。
・場づくりについて、もう少し勉強してみる事。自分の準備をして良い雰囲気づくりを目指す。
・会議のルールを決めてみる。
・仕事上での人間関係について参考になりました。
・場づくりを考えてから会議に臨むといいかなと思った。
・振り返りの場づくりに活用します。
・普段のコミュニケーションで活用。
・笑顔は大切、上司を理解するように努める。
・心理的安全性は必要ですね。

(3)本日の定例会、また今後の定例会に向け、ご意見・ご要望等をご自由にお書きください。
・みさきさん、初めての話題提供者なのに堂々として素晴らしかったです。
・他支部とちがって、KPTをきちんと時間を取ってやっていて素晴らしいと思いました。
・緊張する人もいるだろうから、ここをより居心地よく。

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