2021年11月度 定例会報告 『Standing in the fire第2弾 ~Dance with Surprise 意外性を楽しむ~』北海道支部

日   時: 2021年11月6日(土) 12:30~16:30
場   所: リアル 札幌市産業振興センター セミナールーム2
オンライン ZOOM会議室
参 加 者: 19名(リアル7名 オンライン12名 全て会員)
コーディネーター : 内村翔(ショウ)、橋詰敦樹(Tsume)
サポーター: かんちゃん(神田 信治)、すえ(木下 紀子)、とら(藤嶺和隆)
テ ー マ: Standing in the fire第2弾 ~Dance with Surprise 意外性を楽しむ~
話題提供者: 《メイン&リアルファシリテーター》 荒金雅子(あらら)さん
      《サブ&オンラインファシリテーター》 竹本記子 (ぴーちゃん)さん

■話題提供者からのメッセージ

2014年7月に翻訳出版に関わった「Standing in the fire(邦題プロフェッショナル・ファシリテーター)」のワークは全国のFAJ定例会で提供してきましたが、実はその出発点は2013年12月に開催した北海道支部定例会にあります。 ちょうど翻訳作業がスタートしたばかりでしたので、参加者から頂いた多くの知見と学びは、大変役に立ちました。

それから7年後、社会は大きく変化し、With コロナ時代となり、より炎の取り扱い方が難しくなったと感じています。 そのタイミングで、2020年11月北海道支部定例会(第一弾)のお話しを頂き、今回の「Standing in the fire 第2弾」に至ったことをとても嬉しく思います。

昨年の第一弾では、自分の中に潜むデーモンと対峙し、揺るぎないプレゼンス(存在感)を作るためのワークを行い、ファシリテーターとしてのあり方を皆さんと考えました。

今回は、昨年の定例会後に要望の多かった6つの能力の1つである「意外性を楽しむ」を中心に行います。様々な場面で発生する"Surprise(意外性)"に呑まれることなく、楽しく乗りこなしていく為には何が必要か、皆さんと一緒に考えていきましょう。

■ワーク概要

① 開会   挨拶・紹介
② ワーク  「どんな人が参加しているのかな?」 12分 4人1G
③ 講義   "自分の傾向を知る"
④ ワーク  「話し合ってみよう」12分 4人1G
⑤ 講義   "こだわりを捨てる"
⑥ ワーク  「それはよかった!ゲーム」 10分 2人ペア
⑦ 講義   "遊び心を持つ"
⑧ ワーク  「イメージバルーンづくり」・「ストーリーづくり」(リアル側)
       「私は木です」・「ストーリーフレーム」(オンライン側)       15分 
⑨ 講義   "うまくいくと確信を持つ"
⑩ ワーク  「自分を振り返る問い」→「あなたの信条を一言で表してみよう」個人8分→4人1G15分
⑪ 講義   "意外性を楽しむために"
⑫ ワーク  「意外性を楽しむために何が必要?」15分 4人1G
⑬ 閉会   Q&A・次回告知 



■プレ会・オフ会概要

 本定例会では、準備運動的なプレセッション「プレ会」、しっかり楽しむメインセッション「定例会」、終了後の余韻と余話を楽しむフォローセッション「オフ会」の3部構成で開催。

  • プレ会
テーマ:『Standing in the fire第2弾 ~Dance with Surprise意外性を楽しむ~』
「プレセッション:「想定外」を楽しんでみよう」
日時:8月18日(水)20:00~21:30
会場: ZOOM会議室(オンライン)
内容:Standing in the fireの全体像とメインセッションの概要を説明した後、参加者同士で突発的な出来事や想定外な場面に遭遇し、うまくいかなかった経験をシェア。自分なりに「意外性を楽しむ」コツを考える。
  • オフ会
日時: 2021年11月17日(水) 20:00~21:30(19:45受付開始)
会場: ZOOM会議室(オンライン)
内容:Standing in the fire秘話やメインセッションの感想などをききながら、自分なりに実践に向けて何をしていくのか話し合う。


■話題提供者(あららさん)からのコメント

オンラインとリアル会場のハイブリッドに初挑戦という企画そのものが、「想定外を楽しむ」という今回のテーマを体現するものでした。準備は入念に行っても経験したことのない「場」では様々なことが起こります。冷や汗をかきつつ起こった出来事に瞬時に対応しながら想定外を楽しむ経験は、次への大きな糧になったと思います。実際のところ、想定外の「コト」への対応はできても、想定外の「人の感情や行動」になるとなかなかうまくいかないことも多くあります。次回は、想定外のあるいは想定していてもうまくできない「人の感情」への対処方法を一緒に考えていければと思います。

Standing in the fire-炎の中に立ち、勇敢さ、明晰さ、冷静さを保ち、場に貢献し続けるファシリテーターを目ざす道に終わりはありません。探求を続けていきましょう。


■コーディネーター(ショウ)のコメント

テーマ通り、サプライズ(ハプニング?)連続の定例会でしたが、無事終われてホッとしています。大変だとは思っていましたが、それ以上にハイブリッド開催の大変さを思い知らされました。ワークでも、運営でも、脳の色々な部分を鍛えられたような気がします。この鍛えられた脳のフットワークを活かして、次に繋げていきたいと思います。

話題提供者のあららさん・ぴーちゃんをはじめ、サポーターで参加して頂いたかんちゃん・すえさん・とらさんに感謝です。サプライズ中、温かい場づくりをして頂いた参加者の皆さんにも助けられました!



■アンケート抜粋

Q.定例会に参加して、実践につなげられる気づきがありましたか?(感じたこと、学んだこと)

ファシリテーションの原点,自然体で,意外性(surprise)を戯れるというマインドを受け取ることができて,ほっこりしました.
意外性を受け止めること意外性を楽しむには、相手を信頼することだと学びました。
「意外性」を楽しめることは、心の豊かさにつながるような気がし始めました。
心に余裕を持つというのはよく言われることですが、「意外性を愉しむ」という言葉の中のポジティブさに気づきました。災い転じて福となす、ピンチはチャンス、いろいろな言葉が思い浮かびました。心頭滅却すれば火もまた涼しはやはり難しいかな。
ワークショップに参加して次のような気づきを得ました。 <困難な状況に対処するための5つの"F2> 1. Face the reality 現実を受け入れる 2. Focus (on purpose, here &now) 目的にフォーカスする 3. Fragility 弱みを隠さない 4. Flexible 柔軟性 5. Fun 意外性を楽しむ
ハイブリッド開催時のファシリテートの仕方
ミーティングに参加する際の気持ちの持ち方
多様性を感じて楽しむことの大事さの再認識
考え方に癖がある
サーファーのメタファをイメージとして持っておくと、いざというときに力になるなと思いました。
人生は演劇かな。
「失敗」に対する見方を変える で、「人生において多大な失敗をしてきたが、(一つを除いて)すべて今の自分につながって役立っている」という気づきが合った。  ➁あなたの信条を一言で表してみよう で、意外性のある、今の自分にピッタリくる言葉ができて感謝!!!

Q.今回の定例会の学びを、実践にどのように活用しますか?

まずは,ワークやコンテンツを授業において活用しようと思います.レジメ有難うございました.荒金さんのFBも拝見しております.
意外性を受け止められるように、どんなことにも対応するような考え方や、行動のトレーニングをする
相手をそのまま、まずは受け入れて信頼することにします。
いろいろ想定してみる。当たっても当たらなくても嬉しいと思うようにする。
流れに任せる勇気を持つことが大切なのですが、深呼吸なり何かのルーチンを作りたいと思います。
研修の中で、ストーリーテリングをもっと取り入れていこうと思います。
意外性な出来事が起きた時に受け止める余裕を持つ。俯瞰して楽しむ。
アンカリングして日々実践する
覚悟を決める
インプロに興味を持ちました。やってみたいと思います。
一部ワークをパクるか、笑禅の経験加味してブラッシュアップし使う。気楽に意外性を楽しむMINDを育てる。笑禅があれば無敵なのかもしれないが---
「意外性と戯れる」ためには、とことん深読み、先読み、裏読み、陰謀論にも親しみ、そこを裏切られるような意外性を楽しむこと。(何も考えない、予測しない人には、意外性も何もない) ④「ネコは液体~あるがままに流れおさまり、眠るがごとく生きる」の心で、実践に活用します!



Q.北海道支部初のハイブリッド開催でしたが、今回のハイブリッド開催についてご意見ご要望がありましたら自由に記述ください。

会場の画面を固定して,いいマイクも使っておられましたね.ぜひ,活用させていただきます.
色々と意外なこともありましたが、トレーニングになった
オンラインでも疎外感を受けずに楽しめました。
マイクの数やカメラ(の代わりになるディバイス)の台数と位置に工夫をされるとさらに良くなると思いました。
リアル会場からオンラインへの通信・配信環境をしっかり整えておくことが大事だと思いました。公共の貸し会議室では設備の難しさがありますが、ハイブリッドのひとつのポイントのように感じました。会場のざわつきみたいなものがオンライン側にもっと聞こえてくると臨場感がでてくるように思いました。逆にオンライン側でうるさく耳障りに聞こえる可能性もありますが...。
ハイブリッド方式をチャレンジしていただいたのは素晴らしいと思いました。しかし、ネットと会場との間の壁を感じてしまいました。(ネットの参加者からは会場の参加者が個別に認識できない。会場の参加者がマイクに向かって話しているときに名前が画面に出ない。ブレイクアウトセッションがネットと会場で別々の組み合わせになってしまうなど)一方、ネットでは拍手をしてもジェスチャーだけで音が聞こえませんが、ハイブリッドでは、会場の拍手の音が聞こえるのは臨場感があって良かったです。今後会場とネットが一体感を持って参加できるようにするには、会場の参加者もそれぞれPCから音声をミュートにしてイアホンを使ってアクセスしたらもう少し一体感が出るのでは無いかと思いました。
実験お疲れ様です。参加者としても勉強になりました。
面白かった
ありがたかったです。ありがとうございました。
チャレンジングな取組に、感謝しかありません。
意外性を楽しめた。
リアル会場の臨場感を感じながら、オンラインでも参加でき、トラブルさえも楽しめ、「一粒で2度美味しい」味わいがあった。
・予想したよりも参加人数が少なかったが、定員通り参加したら厳しかったのではないかと心配でもあった。

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