2021年4月度 定例会報告 どこまでファシリテーション? どこから仕切りテーション? ~ソーシャル・ファシリテーションを考える~北海道支部

日   時: 2021年4月3日(土)13:00~17:00
場   所: 札幌エルプラザ 4階 中研修室
参 加 者: 14名
コーディネーター : 高橋淳子(たぬ)、後藤遵義(ごっと)
テ ー マ: どこまでファシリテーション? どこから仕切りテーション?
       ~ソーシャル・ファシリテーションを考える~
話題提供者: 徳田太郎(かえるくん FAJフェロー)


テーマ:どこまでファシリテーション? どこから仕切りテーション?
    ~ソーシャル・ファシリテーションを考える~

 話題提供者からのメッセージ:
 ファシリテーションに親しむにつれ、「あれ? これってファシリテーション?」「えっ? もしかして、やりすぎ?」
 と悩むことが増えてきませんか?参加者に対して、あらかじめ個別に接触するのは?話し合いの場で、自分の意見を
 言うのは? プロジェクトや事業を、先頭に立って進めていくのは?...あるいは、それまで自然にやっていた上記の
 ような働きかけを、ファシリテーションと出会ったことで、「やっちゃダメ!」と自粛するようになった方も
 いらっしゃるのではないでしょうか?
 本定例会では、復興支援や市民活動の事例も踏まえつつ、ファシリテーションの「どこからがいきすぎ?やりすぎ?」
 の境目をともに考え、よりよい「ファシリテーション」のやり方・あり方を、ともに探ります。



<ワーク概要>

1)開会、ルール説明、紹介
2)はじめに
3)ファシリテーションは「主体性を育む」もの
  話題提供:やりすぎると主体性を削ぐ。「どのような場合に、どこまでならOKか?」を考える必要がある
       ・あれ? これってファシリテーション?」「えっ? もしかして、やりすぎ?」の例を挙げる
       ・「どのような場合に、どこまでならOKか?」を考える
4)ファシリテーションは「支援・促進する」こと
  話題提供:支援・促進の対象は「話しあい」だけではない。「大文字のファシリテーション」もあり得る
       ・解決したい「課題」を挙げる→OST的にグループを形成する
       ・「どのようなファシリテーションができるか?」を考える
5)おわりに
6)閉会 アンケート・告知




<話題提供者(徳田太郎さん:かえるくん)のコメント>

ご参加のみなさん、コーディネーターのみなさん、貴重な機会をありがとうございました。久しぶりのオンサイトでの
定例会ということで、いかに「オンラインでは得にくい喜びと学び」を最大化するかを考えつつ、一方で感染症対策の
観点からは、対話の時間は細切れにせざるを得ず、プログラムや進行において、かなり頭を悩ませました。また、内容に
おいても(こちらも久しぶりのワークショップということで)、いろいろな要素を盛り込んでしまい、「もう少し
ポイントを絞ったほうがよかったかな...」と反省しております。
どこまでファシリテーション? 手放せないポイントは? 親しめば親しむほど、よくわからなくなる――というのが
正直なところですが、よりよい活動、よりよい社会づくりに向けて、引き続き模索していきましょう。
最後に、万全の感染症対策で学びの場を整えてくださいました運営委員会のみなさまに、あらためて感謝申し上げます。
ありがとうございました。





<コーディネーター(高橋淳子:たぬ)のコメント>

徳田さん、とてもお忙しい中、北海道で話題提供を頂きありがとうございました。
仕事で組織事務局をしておりますが、まさしく「これってファシリテーション?どこまでがファシリテーション?」と
悩む事も多く、今の自分にとってタイムリーな内容でした。
また、コロナ禍で開催するリアル定例会は今回で3回目です。過去2回の開催を踏まえ、当日の感染対策はもちろんのこと、
定例会時の感染対策アナウンスや見える化、動線の管理(ごっとさん、関所見守りありがとう!)も行いました。
徳田さんにも、コロナ禍の開催という事でグループサイズなどの場づくりや使用する資材にもお気遣いを頂きました。
「リアルで開催するとはけしからん」的な風潮もありますが、オンラインでの学びではなくリアルの学び合いの場を
求めている会員が多いのも事実です。まだまだ制約は続きますが、感染状況も注視しながら、「どうやったらリアルで
開催できるのか」を北海道支部は引き続き探求して欲しいです。



<コーディネーター(後藤遵義:ごっと)のコメント>

わざわざ札幌まで来ていただいた話題提供者の徳田さん、貴重な学びの機会をありがとうございました。参加者の皆さん、
感染防止対策のご協力ありがとうございました。そして、話題提供者への繋ぎから当日の準備まで、大忙しだった
コーディネーターのたぬさん、お疲れさまでした。
書籍「ソーシャル・ファシリテーション」を購入してから、徳田さんにお会いできるのを楽しみにしておりました。
ワークも楽しくて気づきも多く、有意義な時間でした。無記名でリアル開催中止を促すような問い合わせもあった中、
ここまで感染報告もなく無事に過ごせたことをうれしく思います。





<アンケート抜粋>

※今回のアンケートは、アンケート用紙にQRコードを印刷し、紙とオンライン、両方から回答を回収しました。

問1)定例会に参加して「実践」に結び付けられるような気付きがありましたか?感じたこと、学んだことなどを
   お書きください。
 ・ファシリテーションとは言えないかもしれないやつが大活躍しそうなので、どんどん使ってみたいです!
 ・小文字のファシリテーションが、生きるために、大文字のファシリテーションの可能性を考えてみる。
  実際に自分の課題解決に役立ちそうなアイディアも出ました。
 ・話し合いの時間をたっぷり頂いて楽しく学びあいました!ありがとうございます。
 ・物事を促進するためにやることを広くとらえて作戦をたてるという考え方は面白かった。
 ・境界を意識したことがなかったので、斬新な切り口で考えさせられました。
 ・その場その場の見極めが大切だと感じました。
 ・ファシリテーションは手段の一つであり、色々な手法で解決に結びつける事ができる。

問2)今日の学びをあなたの「実践」にどう活かしますか?ご自由にご意見をお書きください。
 ・トータルな視点で、ファシリテーションやコーディネーション、プロデュースなどを考えてデザインする
 ・発問、コーディネーター力、プロデュース力を高めていきたいです。
 ・コンテンツベースですみませんが、納得するための残念会って何にでも言えることだと思うので使おうと思いました
 ・書籍を購入し実践事例をもっと知りたいです。
 ・押しつけになっていないかを考えながら、問いを立てたいと思います。
 ・在宅が多いので、オンライン会議で何ができるか考えてみます。
 ・社会課題の解決で話し合う機会があれば活用したい。
 ・積極的に場を増やす(自ら設定or参加)していきたいです。

問3)本日の定例会、また今後の定例会に向けご意見・ご要望等をご自由にお書き下さい。
 ・徳田さんの優しい雰囲気に萌えました。道外からありがとうございました。
 ・楽しい1日をありがとうございました。これからも、無理のない範囲でリアル定例会を開いてください。
 ・久しぶりのリアル定例会、楽しく参加できました。ありがとうございます。
 ・やっぱりリアルはいいなと思いました。
  話題提供のかえるさん、準備いただいたたぬちゃん、ごっとさん、お疲れ様でした。
 ・紙のアンケートに、GoogleフォームのQRコードを表記してあるのはナイスアイデアだと思いました。
 ・やはりリアルの勉強会は面白いので、機会を増やしてほしい。
 ・3か月ぶりのリアルで、話し合える楽しさを実感した。今後も可能な限り、リアルでの開催に取り組んで欲しい。

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