日 時:2022年7月2日(土)13:00~16:30(12:30受付開始)
場 所:札幌市生涯学習総合センター ちえりあ 中研修室2
参 加 者:19 名(会員9名、運営8名) ※コーディネーター2名を含む
コーディネーター:板東忍(ばん)後藤遵義(ごっと)
テ ー マ:『分身ロボットOriHimeを使ってみよう! ~分身ロボットはコミュニケーションの壁を超えられるか?~』
話題提供者:荒金雅子(あらら)さん
■定例会趣旨(話題提供者からのメッセージ)
コロナ渦が長引く中で、オンラインでの会議やミーティングはすっかり当たり前になりましたが、やはりリアルで直接会って話さないと、本当のコミュニケーションはとれない、と考える人は多いようです。これまでの社会は「場に参加する」ということは、必ずそこに体ごと移動しななければいけないという身体至上主義が前提でした。体と心は一体不可分が当たり前。会って、姿を見て直接話すことで、初めて信頼や安心感が生まれたり、一体感が生まれると考えられ、物理的に「一緒にいる」ということが極めて重要視されてきました。
けれど、現在では何かの役割を果たすのに必ずしも体は必要ないという時代が到来しています。オンライン空間(メタバース)ではアバター(インターネット上の分身キャラクター)を使った活動が活発になったり、分身ロボットを使うことで、これまでのコミュニケーションの壁を超えた新たな関係作りが始まっています。
分身ロボットOriHimeは、制約のある人の行動を肩代わりしたり、伝わりにくい感情を伝えたり孤独感を解消するなど、空間の制約を飛び超えて、人と人との新たな関係性を生み出すロボットとして注目を集めています。
今回は、参加者の皆さんもOriHimeロボットを操作し、メンバーの一員としてクロスロードダイバーシティゲームを実践していただきます。実際にOriHimeの中に入り、顔の見えない関係から本当の対話ができるのか、物理的な制約を超えてともに創造することができるのか、様々な実験を行います。リアルやZOOMとのコミュニケーションとどこが違ってどこが一緒か?一緒に探求していきましょう。
■ワーク概要
1)開会、北海道支部の3つの約束の紹介
2)オリエンテーション・チェックイン
3)自己紹介・進め方の確認・開催趣旨説明
4)OriHime操作体験 操作方法説明
5)別室からのOriHime体験
6)OriHime操作体験の全体共有
7)体験 CRDゲーム
8)話し合ってみよう
9)OriHimeを通じたコミュニケーションについて
10)全体まとめ
11)閉会
■話題提供者からのコメント
荒金雅子(あらら)さん
運営サポートありがとうございました。いろいろありましたが皆さんが寛容と忍耐と柔軟性を持って関わって下さりなんとか乗り切ることが出来ました。このような実験の場にお付き合い頂き感謝です!
■コーディネーターのコメント
後藤遵義(ごっと)
ZOOM越しでは見ていましたが、実際のOriHime思ったよりもずっとコンパクトでした。にも拘わらずワークが始まるとなかなかな存在感がありました。ハイブリッドでワークをする場合、オンライン側は話題に置いてかれることがしばしばですが、OriHimeの場合は参加者が積極的に話題を振る効果があったように思います。貴重な体験でした。
話題提供者のあららさん、OriHimeの中の人をやってくれたかんちゃんしげさん、ありがとうございました。
板東忍(ばん)
ロボットが大好きなのでOriHimeが可愛くて別れがつらかったです。不思議なのは同じネットワークに乗せていなくても、近いというだけで動作が不安定になる点です。かんちゃんとしげさんが遠隔からサポートしてくれて助かりました!
■アンケート抜粋
Q.定例会に参加して「実践」に結び付けられるような気付きがありましたか?感じたこと、学んだことなどをお書きください。
バーチャルな場をどのように捉え、活用するかの立ち位置を考えていく必要を感じた。
オンラインには寛大さと寛容が必要
意見があわないように見えても、前提をあわせればそんなに違うわけではない。
ITトラブルのストレスとの付き合い方、看脚下 「脚下 を 看よ」担当は、再度見直し、トラブル解決に向け努力し、場合により素直に助けを求め、スキルがある参加者がいれば気軽にアドバイスし、助ける。参加者は突然の天災か神の意思かとその場、その時を楽しむ余裕を持つ。これも経験として快く受け入れる。
シンプルなコミュニケーションの面白さ
結論だけでなく、その先の対話を深めること
オリヒメが気軽に使えるよう普及した欲しい
オリヒメの存在を知れたことで、今後のコミュニケーションの多様性を感じることができた。遠くに居ても病気でもコロナ禍でも、コミュニケーションを諦めないことの尊さを考えるきっかけになった
Q.今日の学びをあなたの「実践」にどう活かしますか?ご自由にご意見をお書きください。
リアル、バーチャルのできること、できないことを常に意識しながら場を作る。
普段から寛容になろうと思った。
なぜを大事にする
失礼ではないが、伝わるコミュケーション
誰が相手でも、聴く姿勢を持つ
対面以外のコミュニケーションは増えると思うので、敬遠せずに関心を持っていこうと思った。
一人で考えるより、色んな人の考えを知ろうと思うことを億劫がらずにいたいと思った。
Q.本日の定例会、また今後の定例会に向け、ご意見・ご要望等をご自由にお書きください。
ネット環境の充実
Zoom参加だと会場の状況が、映像や音声が細切れでしか見えないストレスあり。
人がたくさんいると楽しい
ダイバーシティクロスロードとして定例会をやってみたい
話題提供者が、一人一人に対して丁寧に接してくださったので、初心者でも楽しく参加できました。