第9回2008年8月2日(土)パネルディスカッション革命北海道支部

●日時  2008年8月2日(土) 13:00〜17:00
●場所  ちえりあ(札幌市生涯学習センター) 中研修室1
●参加  27名(内非会員3名)
●話題提供者  加留部貴行(FAJ九州支部)

●テーマ 「パネルディスカッション革命」

今日もどこかで開催されているであろう「パネルディスカッション」。
そのパネルディスカッションって一体何をディスカッションしているのでしょうか?そして、時間やコストがずいぶんとかかっている割に分野を問わずに面白くない、と言われるのは一体なぜなのでしょうか。
そんな素朴な疑問から、活性化されたパネルディスカッションの姿をみんなで議論しながら探っていきました。みんなの日頃の現場の問題意識を持ち寄って、明日から実践できるヒントの共有を図りました。

●内容

13:00〜13:20 趣旨説明、グループ内自己紹介
13:20〜14:30 ワーク① 課題共有
            「これまでのパネルディスカッションで
                              気になっていたこと」


            ※グループ内で自由に対話し、ワールド・カフェで
             内容を深めて共有を図る。
14:30〜15:10 ワーク② 改善アイデア出し
            ※各グループから何点かアイデアを出し、A4用紙
             に書き出して全てを貼り出す。
15:10〜15:25 休憩
15:25〜16:10 ワーク③ 作戦タイム
            ※貼り出されたアイデアで気になるものや深めたい
             ものを各自で選び出し、OST方式でグループを編
             成し、実際のモデルパネルディスカッションの実施
             に向けて作戦を立て、みんなで調整を行う。
16:10〜16:40 モデルパネルディスカッションの実施
            「パネルディスカッション革命
             〜パネルディスカッション活性化への処方箋とは」
            ※持ち寄ったアイデアを全員で実際にやってみる。
              企画者、パネラー、コーディネーター、参加者な
              どの立場に立っての実践と実験タイム
16:40〜17:00 振り返りとこれまでの改善事例紹介




●参加者の感想
・パネルディスカッションをテーマにどう場がデザインされるのか興味がありましたが、論議、論点別にパネラーが設定される形になり、結構意外でした。面白かったです。
・参加される皆さんの意識が非常に高く、積極的で、むだな時間が一切なかったように思います。意見・問題点の要約、提示、実践の様々な方法を学ばせて頂きました。
・事前の打ち合わせが大切であると思いました。具体的には、パネルディスカッションであれ、シンポジウムであれ、話し合いをする時には、その話し合いのテーマ(目的)をはっきりさせておく事が必要で、参加者はパネラーであれ、オーディエンスであれ、ある程度の考えを持って参加し、意見が言えると活発なディスカッションができると思います。


●話題提供者コメント
  5月に福岡で開催したファシリテーションフォーラム2008の分科会
  のひとつを、時間をたっぷりいただいて札幌で再現しました。
  パネルディスカッションは様々な分野や地域で頻繁に行われている
  にも関わらず、そのあり方や工夫については議論したことがないこと
  が実際です。あまりにも型どおりになってしまってマンネリになってい
  るのも関わらず変えようとしていなかったのも事実です。

  今回は、そのマンネリにみんなで挑んでみました。
  ちょっとした工夫だけでもずいぶんと議論が活性化したり、参加度が
  あがって面白くなるものだと発見しました。また、考えたアイデアをす
  ぐにみんなでやってみたのも実験的で面白かったです。
  ひょっとしたら、日本広しといえども、これだけ「パネルディスカッショ
  ン」のことだけを真剣に議論したことはなかったのではないでしょうか。
  ファシリテーションを活かす現場は、実は身近にあるものだと改めて
  感じたところです。みなさんも試してみて下さい。

以上