哲学対話を通じて社会の問題を意識化し、参加者自ら解決へ向かう方法を探ります。
社会は多様に、複雑に、不安定になり、流動性を拡大しています。生活環境、生活スタイル、人生観、価値観などの違い、つまり文化的・社会的背景の異なる人々の間の関係、交流、衝突が増加しています。
こうした社会であるからこそ、私たちは問い、考え、語り、聞き、表現することを大切にする必要があると考えています。
※この分科会では、急いで答えを求めるのでなく、じっくり対話を重ねることを重視します。このため、有用で明確な答えを得ることができないこともあります。ご理解ください。
本分科会番号は「#02」です。申込ページでは「#02」のチケットをお求めください。
神戸大学人間発達環境学研究科 准教授
こえの出せない哲学者として、さまざまなテーマで哲学対話を実践。
対話とは、議論や討議に比べ、より自由で、安心して参加できるコミュニケーションの形態です。
対話の主な特徴は、結論や合意を目指さないオープンエンドなものであり、どの意見が正しいか、誰が論争に勝つか・負けるかといったことを決するものではありません。
自分の考えを主張し、通そうとするのではなく、相手の考えを「聴く」ことが重視され、それによって、自分と違う考え方を受け止め、共感的で、信頼できる対話者同士の関係性を作ることが重要なのです。
それぞれが言いたいことを言うのではなく、自分が今ここで、何を感じているか、何を言いたいと思っているのか、なぜそう感じるのか、言いたいと思うのか、それを言うことで他人や場にどのような影響を与え、何をすることになるのかについての「セルフ・アウェアネス」を持つことが大切です。
共に考えるという経験を通じて、現代社会の問題を意識化し、解決へ向かう方法を探っていきませんか?
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