2018年10月13日(土) 関西支部定例会(テーマ2)関西支部

●開催日

2018年10月13日(土)13:00~17:00

●会場

 西宮市民会館

●ワークタイトル(テーマ2)

デジタル・非オンラインでのファシリテーションを考える

~時空を超えた話し合いの最前線での葛藤~

●テーマレベル

P

●MF or チーム代表

さかなが

●企画メンバー

さかなが、あっきー

●対象者

その他(デジタル・非オンラインの話し合い・やりとりが気になる方)

●プログラム概要

Facebook,LINE,Slack,Chatwork,電子メール,掲示板...

インターネットは日常化され,モバイル技術の普及が進み,会議やプロジェクト進行,レジャーやイベントの打ち合わせなど,顔を合わせなくても簡単に時空を超えたやりとりができるようになりましたが,そのやりとりや話し合いはうまくいっているでしょうか?

通常の会議ファシリテーションでのいろいろなスキルやマインドを使うことで,当然適用できることも,できないこともあるでしょうが,何か改善できることはないのでしょうか?

このテーマではそこに踏み込んで考えていきたいと思います。

新しいITツール選びだけを根本的な改善策にしようとしない,ファシリテーターだから辿り着くことができるこれからのデジタル・非オンラインでのファシリテーション。

いままでファシリテーションの場としてあまり注目されていませんでしたが,働き方改革が叫ばれる昨今です。デジタルなファシリテーションは今後必須とされる話題かもしれません。

デジタル・非オンラインでの話し合いをうまく進めるヒントや視点を見つけ,これからの時空を超えた話し合いの最前線をぜひ一緒に探求しましょう!



なお,ここでのデジタル・非オンラインの定義は以下とさせていただきます。

「デジタル」:直接顔を合わせずともIT機器/ネットワークを使ってやりとりする。

「オンライン」:同時刻にいることを前提とするツール(テレビ会議,チャット)に対し,「非オンライン」:同時刻に必ずしもいないことを前提とするツール(メール,掲示板,Facebookページなど)



※このワーク内ではIT機器/ネットワークを使わずにデジタル環境下でのファシリテーションを探求する予定ですので,PCなどの持参は不要です。

●プログラム実施内容

目的:メールや掲示板などデジタル・非オンライン世界中心のファシリテーションを探求し,参加者の持ち場で活かす

目標1:デジタル・非オンラインの世界で起こっていることを話し,通常の会議ファシリテーションが活かせないかを話してみる

目標2:"デジタルF辞典"編纂に向けての第二歩になっている...かも?!

をおいて,最初にベースを合わせるための知識共有をしたあと,

参加者に「デジタル・非オンラインで気になること」を書いて張り出し

それを見ながら全員で気になることを解消できないか,そこにファシリテーションを使えないか,対話を進めました。

いろいろな話が出ましたが,

・使うツール(メーリングリスト,Facebookページ,ビジネスチャット...)の特性を考え,決めるのは慎重でなければ

・そもそもの目的はなんなのかをきっちり

・発言の頻度をAI等で測定し,自動的に「発言してください」などを行う「ファシリテーターbot」があれば非オンラインでも発言の活性を促せるのではないか

などの話で盛り上がりました。

●参加者数

ファシリテーター(チーム) [1] 名 +担当運営委員[1] 名+参加者 [6] 名

※担当運営委員記入:参加者内の会員 [6] 名+非会員 [0] 名

●参加者コメント

・良い場で,気になることが話せた

・濃い話ができた

・リアルのファシリテーションと共通する部分が発見できた

・リアルでは出てこない「ITリテラシー」の存在とは切り離せない話

・これをまとめた本を出せるかも

●担当者振り返り

参加者が予想より少なかったものの,それに応じて対話を中心にすることで,自身も含めて普段気になっていることを話すことができたと思います。また,ツールは日進月歩で様々に出てきますが,ツールに使われず目的や環境に応じた選定がいるのは,リアルのファシリテーションテクニックと同じ側面もあると感じました。引き続き考える機会を持ちたいですね。(MF)

参加者のリテラシに引きずられて議論の活発度に濃淡が出てくることに対しての現状に対し、逆に何があったら理想的な非オンラインの場ができそうか、という問いかけから、全員で今回のワークの本質に迫る議論に発展していったと思います。結果、例えばツール選びは場づくりと同じなどリアルと非オンラインの読み替えを行えるようになり、ファシリテーターとしての働きかけの議論に展開していけたのは、貴重な体験でした。(企画者)