2019年7月6日(土) 関西支部定例会(テーマ4)関西支部

開催日

2019年7月6日(土) 18:30~21:30

会場

 西宮市民会館

ワークタイトル(テーマ4)

ダイアローグラボラトリーVol.1
ポリネシアの伝統的対話法「タラノア」で語る
~FAJが創造する共通価値とは~

テーマレベル

Pテーマ

MF or チーム代表

おみ

企画メンバー

おみ、ニシイ、ゆこ

対象者

誰でもOK

プログラム概要

20分 タラノア対話の説明
110分 タラノア対話を体験してみる
ストーリーを語りながら、フレームワークの3つの問いに答える
①「私たちはどこにいるのか?」
②「私たちはどこにいきたいのか?」
③「私たちはどうやっていくのか?」
20分 タラノア対話についての振り返り
※途中10分ほど休憩あり

参加者数

ファシリテーター1 名 +担当運営委員2 名+参加者8名
参加者内の会員 8名+非会員 0名

参加者コメント

<ストーリーテリングによる対話について>

●ストーリーテリングの怖さ:話がどうなっていくかわからない怖さがある。
 ⇒参加者を選ばないといけないのだろうか。

●チェックインや自己紹介なしで始まる:安心・安全な場ではない
 ⇒一方で、発言中は他の人が黙っているというルールが、「きく」姿勢を担保しているといえるかも

●集まった人次第で、すごいところへ行きそうな気がする

●ストーリーを話すということは、なんだかんだで自分との対話(影響を受けている自分の中で対話が進む)という感覚があった。これは本来のタラノア対話ではないのかもしれない


<場の設定ルールについて>

●ききたくない話も、ききつづけなければならない場なのだろうか

●どんな時間帯でやるものなのだろうか

●1人が話し終わるたびに拍手をすると、流れが途切れる気がする。拍手は必要?

●漠然とスタートしてしまった

●対話には時間がかかるという気付きがあった。ワークとしては時間の確保が難しいのかもしれない

●目標が見えていて、それに向かうのには良かったと思う。お題がないと話をすることがないため、たまには必要。

●参加者やテーマは選びそう。

●結局のところ、話をするという行為は同じなのだろうけど、年代によって形は違ってくると思う

●円座になり、真ん中に民族柄の敷物があったのが、つながりが出てよかった。

●ちょっとしたルールを変えてアレンジするといいものになりそう

●円になって問いを出す中でうまくやっていこうとするこの形に対し、ファシリテーターとしてのガイドラインはないのだろうか
(タラノアには伝統的な文化の中に、ガイドライン的な共通意識があるのでは?)

●暗黙のルール、暗黙知があるから進むものなのだろうか。今回も、FAJルールがなんとなく発動して流れができた気がする。

(例)ネイティブ・アメリカンの儀式では、真夜中に、真っ暗な中で1人ずつ話をする。同意するときに「ホゥ」と言う以外は、他の人は黙っている。まったく見えない暗闇の中ということで、話す/話さない自由・きく/きかない自由・同意する/しない自由が担保されている。話す順は、いちばん南に座った者からで、トーキングスティックを渡すことで次の話者が決まる。最初の話者の話しぶりが全体の話を左右するため、いちばん南に座る人をだれにするかにはとても気を遣う。

●タラノア対話のあいだはうまくいってたのに、ふりかえりの時間になったとたんに一体感が崩れ、居心地がわるくなった。タラノア対話の形のまま、一人ひとりが順に話をし、他の人は黙ってきくスタイルを守ったほうがよかった


<タラノア対話の目的について>

●タラノアは、基本的に課題があって、そのテーマに沿って語るもの
 ⇒ワークの冒頭に、具体的な問題を設定・提示しておくと変わったのだろうか

●キャッチボールがない対話:議論でなにかを決めていくというより、互いに確かめあうときの対話なのだろうか
 ⇒ステークホルダー(参加者)を選ぶのは、そのため?

●課題解決のためではないのかもしれない。同じ方向に意識をあわせて、意欲を高めるとか、一致していくための対話なのだろうか

●これまで「どこへ行きたい?」「どうやって?」は考えることがあっても、「どこにいる?」はあまり考えることがなかった。立ち止まって現状把握することは、次のステップにいくため、ブラッシュアップするために、折々に必要だと感じた

担当者振り返り

●思っていたものと違った ⇒「思ってた」ものは何だったのだろう

●形としてはあれでよかったのかもしれないが、COPのことを言い過ぎたかもしれない
 ⇒困難をうまく解決する外国の手法のような印象を与えて、期待させすぎた?

●フィードバックがあったのは、実験としては成功したのではないか

●傾聴や拍手は必要なかったのではないか。FAJに染み付いたルールで、全員が会員だったため、うまくいくに決まっている

●必ず対立を生むようなテーマにしても、うまくいっただろうか

●今回のテーマも悪くなかったと思う。現状を把握し、課題解決を考える流れだったし。ボジティブなニュアンスのテーマだったのは、かえってよかったのでは?これが「FAJの会員減少を考える」というようなテーマだったら面白くなかった気がする

●会員限定にした意義についても、ちゃんと伝えておけばよかった

●しゃべったり、きいたりしているとき、自分の中に入っていってじっくり考えていけたのはよかった

●いつもの知っている人でも全然知らない面が見れた

●集まるメンバーによって対話は変わる。今回は深まったと思う

●ファシリテーションっていいよね、ファシリテーションって最高!HAPPY!という、ファシリテーションをよいものと捉える話ばかり出たのがとても気持ち悪かったので、途中であえて「ファシリテーションなんてなくなればいい」という発言を入れた。冷水を浴びせたつもりだった。実際顔色が変わった人もいた。でも誰も口をはさまないルールがあったから、ワーク全体でも意外とかみついてこず、議論にはならなかった。この点は残念でもあった

●話す順番を守る中では、ホンネを出すのは難しい

●対話に入る前の、5分間の瞑想はよかった。楽しかった。表情が劇的に変わったメンバーもいた。音楽もちょうどよかった。
(⇒音楽が気になった人もいた。万人が同じではない)

●会場が明るすぎた。もっと暖色系の柔らかい光量がよさそう。ストーリーテリングのときにあの明るさは強すぎる。物理的な雰囲気は重要。敷物もよかった。

●場づくりの意図を伝えるようにしたらもっとよかったかも

●もっと作り込みしてみたい。例えばグラフィックを入れるとか
 ⇒目の前でグラフィッカーが動いていると、かえってきく姿勢が削がれそう。やるならまったく見えないところで描いて、あとから使うとか?

●日本の政治的な?車座トークだと、対話が潰されてしまう。タラノアとの違いを引き出すのもありかも