2026年8月8日(土) 【体験学習Lab.】第6回「4つの心の窓(ジョハリの窓)」関西支部定例会(昼テーマ1)関西支部

開催日

2026年8月8日13:00~17:00

会場

西宮市民会館

ワークタイトル

【体験学習Lab.】第6回「4つの心の窓(ジョハリの窓)」

テーマレベル

L&Pテーマ

MF or チーム代表

佐野岳章(がく)、世良和邦(せら)

企画メンバー

体験学習Lab.(広瀬義浩 神瀬葉子 繁村早百合 加藤香里 世良和邦 )、佐野岳章

対象者

どなたでも

プログラム概要

1. オープニング
2. チェックイン
3. 第1の窓(開放の領域)
 4人1組になり、シートの第1の窓に
  ① この定例会で学びたいこと・期待
  ② 現場でコミュニケーションに困った例
 を書いてグループ内で分かち合う。
4. 第3の窓(隠している、または、語られていない領域)
 第3の窓に
  ① 4人組を作る時に感じた気持ちの動きと、自分の言動
  ② 分かち合いをしている時に感じた、気持ちの動きや変化
 を書いてグループ内で分かち合う。
5. インプロゲーム(実習)
 ・パンにゃ(1、パン、にゃー)
 ・ミラー
 ・魔法の箱
 ・私は木です
 ・イルカの調教
6. 第2の窓(盲点の領域)
 インプロゲームをふりかえり、第2の窓に以下を記入する。
  ① 自分のコミュニケーションについて気づいたこと
  ② 他のグループメンバーから貰った、自分のコミュニケーションのフィードバック(付箋・シールのプレゼント)
7. 「心の四つの窓」小講義
  「心の四つの窓(ジョハリの窓)」のモデル解説(概念化)
8. 第4の窓(未知の領域)
 第4の窓に、これまでのワークと実習をふりかえり、今回発見した「新たな可能性」として、現場で試みたい行動をいくつか書き出し、グループで分かち合う。
 挙げた行動案の1つについて、他のメンバーから「最初の一歩(未来フィードバック)」を提案してもらい、シートに書き加える。

※ このプログラムは下記の文献を参考に構成しています。
  グラバア俊子・小山田奈央(2008)実習「心の四つの窓」南山大学人間関係研究センター紀要『人間関係研究』第7号

参加者数

ファシリテーター(チーム) [5] 名 +担当運営委員[1] 名+参加者 [22] 名 / 参加者内の会員 [19]名+非会員 [3] 名

参加者コメント

① インプロゲームがもたらした心理的安全性と自己開示
 ・「他の支部でインプロをした時に美女と野獣やってくださいって言われて...トラウマを持ってたんですけど、今日のインプロゲームはすごい穏やかで癒しがあって、すごい色々気づけることがあった」
 ・「ジョハリの窓を最初に知った時に傷ついた記憶しかなくて、心の中をえぐられるような感じがして...自己開示を広げるなんて恐ろしいことをできないから、今日もジョハリかと思って、実はちょっと嫌なテーマやったんですけど。やってみたら、アプローチが良かったんでしょうね、なんとなく自分の意見が素直に出せれた。インプロゲームとかを使いながらやるっていうのは、僕の中では『こういうジョハリもありだな』っていう風にちょっと思えた日でした。」
 ・「最初に、自分の言語化・表現に苦手意識がありましたが、インプロゲームで優しいものから順番にやっていくことで、無理なく自分を表現していけました。」
 ・「失敗しても大丈夫、たくさん失敗するという前提があっても、失敗しないようにとついどこかで思ってしまっていることにも気がつくことができました。」
② コミュニケーションの癖(盲点)へのハッとする気づき
 ・「ジョハリの窓で頂いたフィードバックが『一呼吸を置いて場からどうですか?』でした。私18年間いかに場を見ず、一呼吸おかず発言をここで捨てたのか(思いつきで発言してきたか)という風に改めて思いました。」
 ・「最初に『職場をよくしたい』と書いていながら、いざ(魔法の)箱の中から取り出すものは自分が欲しいものとか自分の願望だったりとか。『あれ、私結局自分が一番可愛いんかな?』という風にちょっと新たな発見があった。いかに自分が自分のことを日々じっくり考える時間を持てていなかったのかに気づかされた。」
 ・「魔法の箱はとっても苦しくて、あの何を出したらいいのかというアイデアが全然浮かばないし、これは自分でもきっと(頭が)硬いんだなと思いました。」
 ・「『私は木です』で自分がかなりチャレンジャー気質なことがわかり、また『イルカの調教』では、さりげなく困っている人を助けることに喜びを感じている自分自身のあり方を発見しました。」
③ 他者(あなた)の存在への感謝と、未来への行動
 ・「私だけでなくて、あなたがいないとジョハリの窓は成立しないなというのをインプロゲームをして気づきました。自分だけでは不可能だと思ってたことが、あなたあるいは仲間が色々言ってくれることで可能になるみたいなことがあって。あなたや仲間がいるからできるんだというのが私の今日の気づきです。」
 ・「一番の学びはイルカの調教。自分がイルカをやった時に何にも分からないけども、こう(行動を)やった時にチリンとちっちゃくなって近づいていって、達成したときの気持ちよさ。実際部下育成で、特に新人ですね。行動をやった時にチリンと鳴らしてあげることで気づく。『いいね!』って言ってあげるコミュニケーションを月曜日から実際にやっていこうと思いました。」
 ・「宿題(第4の窓)のところで、毎週水曜日に習っている英会話のスピーチを、月曜日に会社のメンバーの前で早速やってみるということになりましたので、早速月曜日にやってみようかなと思っております。」
 ・「アドバイスをいただいた『自分の感情を分ける(仕分ける)』というのをやっていこうかなってこれから思っています。そういうなんか習慣が自分の中にはなくて、自分の感情を表に出すことが苦手というか...これからはそうしようかなと思いました。」

担当者振り返り

・インプロに対する評価は非常に高く、ワークの中でも多くの気づきが生まれていました。しかし、そこでの体験やプロセスを適切に言語化し、ジョハリの窓の理論と結びつける(結合する)ステップが十分に機能しなかったと感じています。インプロが流れるように進行してしまい、一旦立ち止まって時間を区切り、言語化するタイミングを確保しづらかった点が、そのまま課題として現れた印象です。 また、ジョハリの窓は目標達成のためのツールそのものではなく、体験学習のサイクル(自己開示とフィードバックが学習にいかに不可欠か)を理解するための『地図(補助手段)』に過ぎないと考えています。今回は、このモデルを使って『未知の領域を開く具体的な方法論』を探しに来られた参加者が多かったように見受けられました。あらかじめ『これは学習サイクルの理解を助ける補助手段である』という位置づけを、冒頭で明確に切り分けて提示しておくべきだったと省察しています。
・人間関係のモデルやから、自分が学習するときには、自己開示とフィードバックがないと学習できませんよと分からせるためのものやと思うけどね。だからちゃんと振り返り書いてねとかそういう風に持っていけば。 ワークの途中に、時々ね、ちょっとだけ今の気付きとか感じたこととか言ってみたのか気持ちとかそういうことをちょっとメモだけしといて、それで振り返っても(後から言語化しやすくて)いいなって感じ。体を動かすのはいいよね。
・ジョハリの窓というのが、よく分からないから来たけど、やっぱり分からなかったみたいな人がすごく多いなって思ったのが一番印象的だったなぁ。 インプロを通して、自分が今まで出してなかった自分を出したとか、それに気がつけたとか、フィードバックでそれをもらえたみたいなことがもうちょっと具体的に出てくると、『ああ、自己開示がインプロによってできたんだ』『それを周りの人から言ってもらえて知ることができた』っていう実感が持てたと思う。その実感がちょっと薄かったからだと思うんですよね。 一個一個をもう少し丁寧に振り返る時間を促したけど、みんなあんまり振り返ってなかったんだよね。時間がすごいもったいなかったなと思ってて。やってみてどんな感じがしましたか?って、言葉ではおっしゃってるけど、喋らずに突っ立ってるペアもいればっていうあの時間ちょっと中途半端だったので、もうちょっとしっかり振り返りましょうっていう方に振ってくれたらもっと喋れた。 いきなりペアになった人とインプロワークをやってフィードバックとかしようと思っても、どんな人かよく分からないままペアでやってるから、何をどう言っていいかよく分からなかったっていうのもあった。
・チーム活動とかをするためには、自分のその開放の窓を広げた方がお互いに活動しやすいよっていうので、自己開示とフィードバックしましょうね、という文脈で捉えてた。 むしろ、ジョハリの窓を理解したいっていうのが、その盲目のところを広げる...あ、狭くするっていうか、開放を広げるにはどうしたらいいの?っていうとこがわからんっていうことなんかなーと思いながら。確かにインプロの前後での自分の変化・相手の変化みたいなところに着目すると、フィードバックはしやすかったかも。
・私はジョハリの窓は結構前から聞いたことが何回もあって、そんなに別にこの理論について違和感とか疑問って持ってなかったんですけど、今回の窓をもっと知りたいと思ったとかって参加されてる方がいっぱいいらっしゃったので。私の認識してるジョハリの窓と、このファシリテーションの文脈におけるジョハリの窓ってちょっと違うのかとかいうのは思って。