■ 日時:2006年3月11日(土)13:00〜17:30
■ 場所:
■ 参加者:約40名
■ 担当:岡本(行)、村上(秀)、河田、小田、和己
■ テーマ:商品開発ワークショップ
「FAJグッズを作って儲ける!」
0.チーム分け
・言葉を使わずに、身振り・手振り等のみで「自宅から会場まで来るのに
要した時間」の順に一列に並ぶ
・先頭から順に1から6の数字を言っていき、同じ数字を言った人で1チームに。
1.オリエンテーション
・今日の狙い:商品開発プロセスの中の初期の段階である、「アイデア創出⇒
コンセプトメイク⇒商品力検証」のステップを踏みながら、ファシリテーションを
見つめ直し、体感していただく。
・商品開発プロセス例:商品コンセプトの開発⇒戦略仮説の検討⇒製品化⇒
市場導入という流れで進むのが一般的。今日は「商品コンセプトの開発」の
部分を取り上げる。
・商品開発とファシリテーション:創造性やひらめきが左右しそうな商品開発の
世界だけれど、実は課題解決活動そのもの。絶対的な正解などなく、多様性
もスピードも追求しながら、たくさんの人が関わる仕事。つまりファシリテー
ションの求められる場面の連続といえる。実際に「営業、企画、開発 三つ巴の
戦い」が繰り広げられたり、「好き嫌い」が意思決定に入り込んできたりと、
現場の苦労もさまざまで、ファシリテーションの活用が望まれるところ。
・儲かる商品って?:売れる状態=商品力×販売力×広告力。さらに、
商品力=商品コンセプト×商品パフォーマンス、と考えることができる。
今回は主として商品コンセプトの部分を検討してみよう。
・商品コンセプト=アイデア+ベネフィット(こんな人たちの、こんな困りごとを、
こうやって解決してあげると、こんな良いことがあるんです)。
つまり「困りごと」にヒントあり!
2.ワークショップその1「ニーズ抽出」
3.ワークショップその2「アイデア創出とスクリーニング」
・今回は、FAJ会員の、ファシリテーションを行う場を中心とした困りごと
(プロブレム)やニーズをもとに、それらを解決する商品を考えてみる。
・そこで、チーム内でブレーンストーミング法によりお互いのニーズ抽出と
アイデア創出を実施。ブレーンストーミングのルールを意識しながら
やってみる(批判厳禁・自由奔放・質より量・便乗や付け足し大歓迎)。
・2〜3つのアイデアに絞る。
4.ワークショップその3−1「コンセプトメイクと広告作り」
・ワークショップその2で絞り込んだアイデアについて、さらに
「コンセプトシート」の形式に必要な要素を意識しながら1つに絞りこむ。
・コンセプトシートとは・・・
コンセプト名
ターゲット
プロブレム・ニーズ(現状の対処法とその不満点)
使用場面、使用方法
仕様、機能(はたらき、メカニズム)
ベネフィット(機能的、情緒的、意味的)
補足情報(おおよその値段や販売方法)
→これらを1枚の模造紙に、イラストなども盛り込んでまとめる。
・コンセプトシート作成例:コンセプト名
ファシリテーション効果のある香りと消臭成分のW作用で、
淀んだ会議室をすばやく快適な場へと変える
「会議その前にスプレー/ファシエア FaciAir」
5.ワークショップその4:市場調査タイム
・各チームの商品力を、コンセプトシートを元にお互いに評価。
・評価項目は「新規性(あなたは、この商品に新しさを感じましたか?)」
「必要度(あなたは、この商品を必要だと思われましたか?)」
「購入意向(あなたは、この商品をどの程度買ってみたいと思いますか?)」
(実際の調査では、属性質問なども盛り込むことが多い)
・評価結果は最後に発表。
6.ワークショップその3−2「コンセプトメイクと広告作り(つづき)」
・コンセプトシートを、30秒の「番組ナマCM」のかたちにして発表。
・本来ならば、広告作りではクリエイティブ・ブリーフ(オーディエンス・
ターゲット、表現コンセプト、アピールポイント、トーン&マナー等)と
表現開発のプロセスが必要だが、今回は時間の関係でコンセプトシートのみを
たたき台にして作成。
・評価は、各チームの発表をみて、買いたくなければ「ド」の音、
どちらともいえなければ「ミ」の音、買いたければ「ソ」の音を
各自が発して、どんな音になるか、を聞きあう。
7.まとめ
・商品力評価成績発表!
新規性の部 第1位
「会議を円滑に進めるための支援ロボット/ファシ楽」(かばさんチーム)
必要度の部 第1位
「あなたの会場探しの困りごとを一発解決!/会場探しのコンシェルジェ」
(きりんさんチーム)
購入意向の部 第1位
「あめちゃんパワーで会議促進!」(さるさんチーム)
残念ながら部門1位を獲得できなかった他のアイデアは・・・
「ファシリテーションが苦手な大人のトレーニング FAJ漬け(1)
/構造化し太郎」(ねこさんチーム
「アイデア工房マップ」(くまさんチーム)
「持ち運びがラクで必要なものが何でも揃っている/モバイルFキャリー」
(パンダさんチーム)
・良いアイデアとは・・・消費者ニーズと製品属性がうまく結びついたもの。
・ニーズには4つある。明言されたニーズ、真のニーズ、学習するニーズ、
埋もれたニーズ。後半の2つをいかに引き出すかが難しい。
・多部門チームによる開発は有効だろうか? 「有効」を示す根拠は実は
存在していない。確かに数多くのアイデアを出すことはできるが、スピードは
落ち、質を上げるのも難しく、ここにファシリテーターの価値がある。
※担当者コメント※
盛りだくさんな内容でいささか消化不良になってしまった感は否めませんが、
商品開発の楽しさと難しさの一端を感じ取っていただけたかと思います。
さあ、果たしてFAJとして「本気で」儲かる商品づくりプロジェクトが
動き出す、のかどうか?! 今回で味をしめた(?)方、我こそは、という
アイデアをお持ちの方、名乗り出てみてはいかがでしょうか。
個性豊かなチームを束ねた岡本氏 商品力を複数の観点で評価する
熱い「生CM」が展開!