第30回 その1:2006年5月13日 対立を図であらわして楽しもう〜TOC対立解消図によるコンフリクトの解消〜関西支部

第30回関西地区研究会議事録 その1

■日時:5月13日(土)13:00〜17:30

■場所:東淀川勤労者センター

■参加者:約25名

■担当:西原・村上(秀)・河田・阿久津

■テーマ:『対立を図であらわして楽しもう

TOC対立解消図によるコンフリクトの解消〜」

1.今回の狙い

経営理論であるTOC(制約条件の理論)の中で紹介されている

TOC思考プロセス・対立解消図」を活用したワークショップ

を実施しました。

参加メンバーの抱えている対立(ジレンマ)をテーマに「対立

解消図」を作成し、ファシリテーションに活用できるかを確かめる

ことを狙いとしました。

2.テーマの選定とチーム編成

参加メンバー全員のかかえているジレンマをポストイットに記載

して貰い、投票により上位5つのテーマを選定。テーマ記載者

を中心に5グループ結成しました。

3.ワークショップの進行

西原からTOC(制約条件の理論)の簡単な説明と対立解消図

の説明してワーク開始

・対立の明確化

まずジレンマの内容を明確にするため各チームメンバーはテーマ

記載者のかかえる対立をヒアリングし共通認識を形成。

対立する行動、その行動をとりたい理由、対立する行動の奥に

ある共通の理由を順次ポストイットに記載し5角形の図にあらわし、

対立点を明確な形で提示できるようにしました。

・対立解消図のシェア

各チームが作成した対立解消図を、ルールに従った読み方で発表。

対立の内容がだれにでもわかるよう明確になっているか確認しました。

・対立の打破

TOCの考え方である、「対立とは間違った思いこみから生まれる。

思いこみを改めれば対立は必ず解消される」の考え方及び具体的

な解決策検討の進め方を説明。

各チームは対立解消図の各ボックス間の論理を成立させている思

いこみ洗い出していく。

洗い出された思いこみが本当に正しいのか再点検していき、対立を

解消させられる解決案を検討してもらいました。

・発表

各チームのテーマ選定者による対立点と解決策を発表。

※約3時間の短いワークショップでしたが、全5チームがジレンマ

を解決する案まで作成する事ができました。

●ワークショップ参加メンバーの感想(メールの一部)

・「ザ・ゴール」で見た、ようわからんなぁという図がこういう

意味だったのかということ、そして、それに触発されて、勉強したい

という意欲が湧いたことは、大きな収穫でした。

・非常に刺激的なワークで、存分に楽しませて頂きました。

ありがとうございました。

・今回教えていただいた対立解消図は、行動・理由・共通の理由

とその背景の理由(仮定)が一覧できて、まさしく解決のために、ど

こにメスを入れるのか?といった感覚で取り組めるのが、とてもおも

しろく感じられました。

               抱えているジレンマを紹介  みんなで対立状況を明確化

                                               対立解消図のポイントを説明する西原氏