第43回関西支部定例会報告 その2
「本当は怖い プログラム・デザイン」
〜"つくる"を磨く 「けちょんけちょーん」 〜
■
■場所 :
■参加者:56名
■担当 :大野、岡田、谷口、小寺、西&堀(監修)
■テーマ:「本当は怖い プログラム・デザイン」
チーム1:"みる"を鍛える 「キホンキホーン」(岡田、谷口、小寺、西)
チーム2:"つくる"を磨く 「けちょんけちょーん」(大野、堀)
※今回は1つのテーマで、2つのプログラムを実行。
チーム1の「キホンキホーン」は、プログラムデザインの初心者、
チーム2の「けちょんけちょーん」は、プログラムデザインの経験者を
対象とし、参加者を募りました。
(注:チーム1のレポートは別掲しています)
1テーマを選択、チームで実際にプログラムデザイン行っていただく。
さらに作成したプログラムデザインを全員で評価し合うことで、自らのプ
ログラムデザインの弱点を知る。最終的に、チームでプログラムデイザイン
極意3ヶ条に纏め、全体で共有する。
マ毎に3〜4名のチームを編成。
るための気付きのワークショップ
・車内のマナーが悪いことに対し、沿線の周辺住民が立ち上がった車内ルー
ルづくりのワークショップ
・どうすれば月曜日会社にいくのが楽しくなるのか、ワクワクする職場づく
りのアイデアワークショップ
・チームで自己紹介
・参加者の立場で、乗れるワーク、乗れないワークの違いは?
・プログラムデザインを行う上で大事にしているポイント、肝とは?
・チーム毎に、テーマについてワークショップのプログラムデザインを行う。
・作成後、全員で閲覧するため、模造紙にプログラムを描いてもらう。
・チームで作成したプログラムデザインを全て壁に掲示。
・赤と青のポストイットを全員に数枚配布、プログラムデザインについて、
ポジティブなコメントは赤、ネガティブなコメントは青のポストイット
に書き込み、模造時に貼り付けてもらう。
・模造紙の前に1名の説明員を残し、全員で閲覧、赤と青のポストイットが、
遠慮なく貼り付けられていった。
「ワークの繋がりが変」
「テーマとワークが合っていない」
「本当にそんな恥ずかしいワークを小学生がやるのか!」
通常の、プレゼン&質問、意見交換だと(最初にプレゼンで笑いを取って
お互いに満足するせいか)激しいコメントは少ないが、紙だと本音?が
よく出るようだ。
・プログラムデザインの極意3か条と3ヶ条が生まれた経緯を各チーム毎に発
表、全体で共有。
一、欲張らず一つのコンテンツを深めるべし
一、設定・意図・結果の繋がりがあるイベントであるべし」
一、見えないゴールに点は入らず
一、イメージわくわくプログラムとすべし」
一、一点豪華主義
一、がちがちに詰め込まない」
◆本日のWSの振り返りは、チーム1とチーム2合同で実施
< チーム1、チーム2全体で、本日のWS振り返り実施 >
全体の振り返りは、チーム1、チーム2合同で開催。
チーム1、チーム2の最終成果物である、「プログラムデザインの極意3ヶ
条」を前面に貼り出し、極意3ヶ条を見ながら、本日の感想についての、
パズセッションを実施。
その後、全体で本日のワークショップのプログラムデザインについて、けちょ
んけちょんにされるべく、振り返りを行った。
参加者から企画側へいくつかの質問があり意図開きを行った。
−"けちょんけちょん"について、何故3つのテーマを選んだのか?3つに
分けた理由は?
−ワークショップには幾つかのタイプがある。「気付きを深めるワーク」
「合意形成ワーク」「問題解決ワーク」。これら3つのテーマを設定、
普段取り組んでないワークのプログラムをつくることで新たな気付きがあ
ることを期待した。
そのほか、"けちょんけちょん"に参加したメンバからは、
「前提の条件設定に時間がかかった」
「プログラムデザインのやり方がメンバと違ったので合意するのに時間が
かかった。純粋に、プログラムデザインの評価を行うのであれば、事前
課題にして個人ワークにしてもよかったのでは」
などの意見があった。
また、"キホン、キホン"参加メンバからは、
「ファシリテーターがどういう役割を担っているのかがよくわかった」
「サンプルワークショップが中途半端だった。でもそのお陰で、プログラ
ムでザインを見る目が鍛えられた」
などのコメントを頂いた。
■感想
(岡田)
今回のキホンキホーンは、「定例のプログラムを練る過程で自分自身が感じた
楽しさを参加者のみなさんと共有したい」というのが私にとって一番のねらい
でした。
「プログラム・デザイン」をテーマにした定例会を担当することになって、で
は、プログラム・デザインって何だろう?
・・・そういうことだったのか〜!
と改めて(なんとなくではなく)感じることができました。
別の言い方をすると、「本やセミナーから得る知識」と、「定例で体験して得
る気づき」とが自分の中で結びつく手ごたえを初めて実感したのです(今さら
かよ〜 という声もあるかも知れませんが、実はそうなのです)。
こうなると、ワークショップに関して見るもの聞くもの、楽しくてたまらなく
なるものなんですね〜。
定例のタイトル通り、本当「に」怖いプログラム・デザイン、今回のキホンキ
ホーンのプログラムは決して万全ではありませんでしたが(みなさんにフィー
ドバックいただいたとおりです)、上記のねらいだけは達成できたのではない
かと思っています。
これも全て参加者のみなさんの熱意と知恵とあたたかさのおかげです。ありが
とうございました。
拙い進行については反省しきり・・・精進してまいります。またそのうち、プ
ログラム・デザインについて、みなさんとよりパワー・アップした新プログラ
ムに挑戦できたらな〜という夢も芽生えました。アイデアが浮かんだ方、ぜひ
ご一報くださいませ〜(^-^)
(大野)
今回は、「けちょん、けちょん」の方を企画、担当させて頂きました。
選択とは言えテーマをこちらから提供、短時間の中で、やや抽象的なテーマ
にも関わらず熱心に取り組んで頂けたと思います。
ただ、抽象的であるが故に、状況設定の合意、プログラムデザインの作り方
の合意に、時間がかかり過ぎてしまって、本来のプログラムづくりにかける
時間が充分にとれなかったとの意見がありました。
確かに短時間で完璧なものは出来ませんが、短時間であるからこそ、自分が
普段、プログラムをつくる上で何を重要視しているのかが、わかるのではな
いでしょうか?さらに、けちょん、けちょんにされることで、嫌な思いをさ
れたのかもしれませんが、自分の弱点が浮き彫りになり気付きに繋がるので
はないでしょうか。(正直、私もワークの合間に、堀さんとプログラムを作
成、青のポストイットにムッとしていました(笑))
みなさま、お疲れさまでした。今回のプログラムのデザインについて、私だっ
たらこうする、などといった意見がありましたら、どしどしくださいね!
継続してプログラムデザインについて語り合いましょう!
どうもありがとうございました。
(小寺)
"プログラムデザイン"という1つのテーマを、
「みる」と「つくる」の2つの側面から考えてみる、
というこれまでにないチャレンジングな企画でしたが、
参加者の方々の積極的な姿勢とサポートに助けられながら、
無事に終えることが出来ました。ありがとうございます<(_ _)>
今回、私にとって1番印象に残ったことは、「視点の変換」です。
ワークショップのプログラムを実施する側、つまり、
参加者ではないファシリテーター側の視点に触れる、
1つのきっかけになったことが、良い意味で、
こちらが意図しないところの気づきだったと感じました。
ワークショップを「みる」「つくる」ということをきっかけに、
何かの企画や話し合いに参加したときに少し視点を変え、
ファシリティタティブな場が増えていければいいなと感じました。
一方で、少し残念だったのが「プログラムすぎた」という点です。
ワークショップはある程度事前に準備されたプログラムに沿って、
進行されるものだとは思うのですが、参加者や場の状況に応じて、
プログラムや手法を変えていくことが疎かになってしまいました。
「プログラムデザイン」というテーマでありながらも、
プログラムを元にうまく進行するファシリテーションの、
大切さと難しさに改めて気づかされた企画となりました。
このプログラムとファシリテーションのバランスの問題も含め、
ワークの中でもっともっと参加者の皆様と深めたいような話題が、
全体振り返りを通してたくさん浮かびあがってきました。
是非また「プログラムデザイン」について、
皆さんとじっくり深められるような機会持てたらと思います。
本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました。
小学生の気づきって? われわれの三箇条は・・・
ゴールに向けた流れを作るべし・・
台風大接近の中で盛大な泡の会^^;