第47回 その2 :2007年11月10日 さりげないアイスブレーク〜現場で使えるアイスブレークを考えよう〜関西支部

第47回関西支部定例会報告 その2

日時:1110日(土)13:0017:00

  場所:京都市生涯学習総合センター(京都アスニー)3F 第4−A研修室

■テーマ2:

 「さりげないアイスブレーク

  〜現場で使えるアイスブレークを考えよう〜」

■参加者:12名(+スタッフ4人)

■担当:西 加藤 鐙 三浦

■背景

  アイスブレークは知っているし、重要性もよくわかるが、

  ・現実に職場の会議では使えない

  ・地元で「ゲームしましょう」とは言いにくい

 など、意外に現実の場で使うのはハードルが高い

■目標:

  ・アイスブレークのエッセンスを探る

  ・現場で使えるアイスブレークを考える

■概要:

  「アイスブレークってそもそも何?」をスタートに

 アイスブレークのエッセンスを探る作業を通して、

  現場で使えるアイスブレークを考える。

■全体の流れ

13:15【オリエンテーション】

    ・テーマの解説〜進行説明

13:20【ワーク1】「いけてるアイスブレークを体験しよう!」

   ・みんなで手足を動かす(三浦)

   ・財布の中身(加藤)

   ・数字を数えてグループ分け(三浦)

    ここで、4人×4グループに

   ・私はピカソ(鐙)

   ・フリップ式ディスカッション(西)

14:00【ワーク2】〜ワールドカフェ方式で

   ・「アイスブレーク」のエッセンスは何かを考える

   ・各グループでエッセンスは何かをA4用紙10枚分考える

   ・書いたものを壁に貼って大まかに分類

15:25【休憩】

15:45【ワーク3】

   ・エッセンスに注目しながら各グループで

    「さりげない」アイスブレークを考える。

・A3用紙にプレゼンする。

   ・発表

16:25【ふりかえり】

   ・A4用紙1枚に各自で今日のふりかえり

   ・全員でチェックアウト

■概要

【オリエンテーション】

 ・テーマの解説〜進行説明

【ワーク1】

 ・担当者4人が5つの「いけてる」アイスブレークを実施

 ・参加者は「アイスブレーク」を体感

 ・グループ分けと次のワークへの導入も兼ねたプログラムとした。

【ワーク2】

 ・ワールドカフェを使って、各自の体験などから何がアイスブレークに必要な

  エッセンス(要素)とは何なのかを深める議論を行った。(20分×3回)

 ・各自が「自分の体験したなかで一番よかったIB」を紹介し、どんな要素がそこにあったのかを

  全員で議論した。

 ・議論の中から浮かび上がってきたエッセンス(要素)をできるだけ具体的な言葉で表現し、

  重要度を紙の大きさに反映しつつA3用紙10枚分のフリップにまとめる作業を行った。

 ・まとめたフリップを壁に張り出して分類し、全員で眺めつつ共有した。

【休憩】

【ワーク3】

 ・ワーク2で出されたエッセンスに注意しながら、

  各グループで「さりげない」アイスブレークを考案した。

 ・考案したアイスブレークをA3用紙にまとめて発表。

 ※ワーク2の流れで「なぜ職場でアイスブレークが受け入れられないのか」について

  深めたいという参加者がいたことから、そのテーマについて議論するグループをひとつ設ける

ことになった。

このグループからは別途報告をいただいた。概要は以下のとおり。

  ●会議には種類がある→会議の種類に応じてIBを実施

   ?「承認だけの場=儀式」...IBはいらない

   ?「報連相(情報の共有化)の場」...「信頼感」「一体感」「安心感」を生み出すIB

   ?「検討(アイディア出し・合意形成)の場」...?に加え「発想」「視点を変える」IB

   ●会議の前に上司(会議の主宰者)の了解をとる

IBを実施する理由・効果を伝え了解を取る

   ●特別なIBがあるのではなく、会議の目的とIBの効果の関係を理解してもらう

会議の目的と効果が理解できればやる本人もはっきるする

「さりげなく」より参加者にも「理解」してもらう

あとは思い切ってやる

【ふりかえり】

  ・各自でA4用紙1枚に今日の感想をまとめ、車座になって全員でチェックアウトを行った。

<ふりかえり>

・これだけ細かい要素が手に入れば満足

・エッセンスがわかった事だけでも本日は十分楽しかった。

・使える会議やミーティングをしてみたい。

・アイスブレークだけ取り出してこれほど深く考えたことがなかったのでとても新鮮だった。

・知恵を集めると意外にいろいろなアイデアは出てくるものだなぁと感心した。

・会議でアイスブレイクをやるにはやはり社長や幹部などのコンセンサスをとる努力をすることが

 アイデアを考えることと同じくらい大事だと感じた。

・そこそこ満足!ひとつアイスブレークの土産ができた。

・とても楽しかった

 いくつかのエッセンスにとても納得!深めて新しいのを考えていきたい。

・工夫したら利用できそうなアイスブレークが登場!!もって帰れる!

・継続的なアイスブレーク ハプニングの価値 ランクを崩す難しさ

・だーい満足!コミュニケーションツールとして使える。

・みんなで話すことで意外と深い構造が見えたり、既知のネタに新しい脚光があたった。

・とても楽しかった。

 日頃結果ばかりに目が行ってアイスブレイク自体を考えたことがなかった。

 要素となるようなものがいくつかGETできて、じっくり考えたい。一人笑いしそう。

・会議自体を考えることが実は会議の内容を活性化することがわかった。

・アイスブレーク効果を考えながら使っていく→会議の種類を考える(でも儀式はなくしたい)

・アイスブレークが職場で適用しにくい原因が自分の中ではっきりした!

 会議の種類や事前の根回し段取りが重要!!

・アイスブレークの重要性を再認識した。

・アイスブレークをできない要因は自分の意識の問題だと気づいたのは大きい。

・会議の種類 事前 中 後 の使い分け →おもしろかった

・もうちょっとやり取りや伝え方をやりたかった →消化不良

・アイスブレークをつくるプロセスを考えることで会議にもいろいろな種類があるとわかった。

・いろいろ分解して考えることで今までの難題も解決策が見つかる!!と自信がついた。

■ファシリテーターの感想

・多くのふりかえりにもあるとおり、日頃アイスブレークは出来上がったものを

 プログラムとして受け入れていることが多く、それぞれのプログラムの持っている要素を

 細かく分析してみることはなかなかない。

・今回のワークの中で「納得」の要素を見つけたり、「使える」アイスブレークを考えるための

 ヒントに出会えた方もおられるなど、収穫の多い定例会になったようだ。

・また、なぜアイスブレークがやりにくいのかというテーマで急遽グループを作っていただいた。

 今回のワークの目的からは少しそれた面もあるが、結果としては重要な気づきを提供して

 いただくことができた。ワークの中から生まれた共通の疑問に対してオプションを設けることが

 できたのは、全員で16名という少人数で実施したことによるところが大きい。

 毎回は無理だが、2テーマのバランスを考えて人数を絞ってやることも価値が大きいと感じた。