第59回 その1:2008年11月8日 これファシリテーション道場〜ファシリテーション みんなで練習〜関西支部

第59回関西支部定例会報告 その1 

■日時:2008年11月8日(土) 12:30〜17:00
■場所:兵庫県中央労働センター 303号室
■テーマ:「これファシリテーション道場〜ファシリテーション みんなで練習〜」
■担当:加藤、世良
■参加者:30名
■内容:
 プログラムの流れ
  とくに何のしかけもせず、4つのお題について20〜40分のグループ討議ファシ
  リテーションを練習し、そのたびにふりかえりを実施。
  4つのお題はそれぞれ
   (1) 場づくり、対人関係、ちょっとした合意形成
   (2) 場づくり、対人関係(難易度ちょい高)
   (3) 対人関係、構造化(難易度ちょい高)
   (4) 場づくり、対人関係、構造化、合意形成
を意図して作成。
  ふりかえりでは、参加者が各々ファシリテーターの良かった点・悪かった点など
  A4用紙に書き出し、グループ内で共有、ファシリテーターが全体に発表する流
    れでおこなった。
 
 最初に グループ分けおよび本日のルール説明 (3分)
1〜6の数字が書いた紙をとってもらい無作為にグループ分け。各グループで机・
椅子をセットしてもらった。
ルールは以下の3点。
1.      「お題に文句を言わない」
2.      「お題の内容について担当Fに質問しない」
3.      「ポストイットは使用しない」
 3番目のルールは、安易にポストイットを使うと、ファシリテーターのコミュニケー
   ションのトレーニングにならないと考えたため。


(1) 場づくり、対人関係、ちょっとした合意形成 (23分)

「FAJのマスコットキャラクタを考える」をお題にグループ討議。
全体でのアイスブレイクの時間を意図的にとらなかったので、各グループでア
 イスブレイクを行うかがポイントであったが、ほぼすべてのグループで自己紹介
 から入ったのはさすがFAJ会員たち!
 
(2) 場づくり、対人関係(難易度ちょい高) (25分)
「「橋下知事 隠し撮り問題」に関し、橋下知事を擁護できる点を挙げてください」
をお題にグループ討議。
お題設定側の目論みでは、批判的な意見に流れがちになるのを、いかに元の
テーマに引き戻すかがファシリテーターの奮闘しどころだと考えていた。だが、
実際には肯定的な意見が多かったため、通常のアイデア出しのファシリテー
ション練習になってしまった感あり。
前の練習の反省事項として、「大まかな流れを共有すること」というポイントがあ
り、これはすべてのグループで実施されていた。すぐに取り込むところもさすが
はFAJ会員。
 
(3) 対人関係、構造化(難易度ちょい高) (35分)
「様々な職場でワークライフバランスを推進する上で、どのような視点について
考えておく必要がありますか? 考えるべきポイントを挙げてください」をお題に
グループ討議を開始。
「考えるべきポイントを挙げる」という課題呈示が難しく、お題の意味共有でかな
りの時間を費やしてしまい、構造化以前に苦戦するグループが続出。これはお
題設定側が反省。
 
(4) 場づくり、対人関係、構造化、合意形成 (20分)
4回目のファシリテーター役だけを残し、グループ間でメンバーチェンジ。その
後、「もしサザエさん一家で、誰かひとりが財布を握らねばならないとしたら、
一体誰がいいでしょう?」をお題にグループ討論。ほぼすべてのグループで
結論が出た。
 
ふりかえりで出た意見をいくつか。
  机の上に模造紙を広げ座ったままで討議をおこない。ファシリテーターと参加
 者の目線が合い、話し易かった。模造紙を壁に貼る以外にも方法はあるのだな
ほぼすべてのグループでテーマを最初に書いていたが、意見が出やすいように
 テーマをアレンジしていたグループがあり、テーマの書き方にも気をつけたほう
 がいい
 最初に大まかな流れをメンバー全員で共有していなかったため、「論点がさだま
 らない」、「十分に収束しきれなかった」
 意見のより戻しがあったため、時間内に討議を深めることができなかった
 テーマの情報共有(整理と確認)を十分おこなったことが良かった
 最初にメンバーの立場を確認したほうが良かった
 立場・視点を替えて討議したことが良かった
 マトリックスツールを使うことにより意見を整理できたのが良かった
意見の欲しい方を大きくとる
行間を空けて書いていく
「どうしましょう」のような丸投げ的な質問をしたため、もっと強引さが必要と思っ
 た
 皆さんの色々なファシグラが見られたのが勉強になった
 
 感想(世良) 
グラフィッカーを担当しましたが、会場レイアウトの都合上、ホワイトボードがメ
インファシリテーターと離れてしまい、なかなか発言することができませんでした。
描くほうも最初のレイアウト選択に失敗し、後半の意見を描くことができません
でした。このことを反省して次につなげて行きたいと思いますので、機会があれ
ばよろしくお願いいたします。
以下、私自身のふりかえりです。
・マンダラ型のレイアウトで描きはじめればよかった
後半、余白が少なくなったため書き直しをおこなったが、自分勝手な意訳が多か
 った(後日、写メールをみておもいました。)
後半、どうのようにまとめるかばかりを考えて、発言の内容をあまり聴いていな
 かった
 ファシリテーターとグラフィッカーは近いところにいないと難しい
 
 
以上