第61回関西支部定例会報告 その2
【日 時】 2009年2月14日(土) 13:00〜16:30
【場 所】 京都商工会議所
【運営担当者】 西、雑賀、関、八木、森野
【参加者】 26名
【ねらい】
「2008年現場に出ようプロジェクト」として神戸市須磨区で「UD(ユニバーサルデザイン)学習会」が実施された。
単なる事例報告にとどまらず、参加者にもプログラムづくりを体感してもらうことで、担当者が体験した学びや気づきを共有していただく。
【当日の流れ】
(1)13:00〜 導入
(2)13:15〜 UD学習会
(3)13:40〜 本日のテーマ
(4)13:50〜 ワーク(その1)
(5)14:30〜 発表
(6)14:50〜 ふりかえり・質疑
(7)15:10〜 ワーク(その2)
(8)15:40〜 発表
(9)16:00〜 報告
(10)16:20〜 ふりかえり
【内 容】
(1)導入 今回のプロジェクトの“そもそも”について説明
・区における「UD事業」、FAJが担当するワークショップについての概要説明。
・参加者から早速につっこんだ質問が続々と。
(2)UD学習会 ところで「UD」って何よ?をお勉強
・実際に使用した資料を使って、「UD(ユニバーサルデザイン)」についての学習。
・かなりの人数が既に「UD」についてご存知の様子。
・ここでもたくさんの質問が飛びかう。
(例) UDがうまくいっている事例は?
UDとバリアフリーとの違いは?
(3)本日のテーマ 本日の定例会のテーマ設定と具体的な課題・条件を説明
・FAJにご依頼のあった課題や条件を説明(地域性や対象者等)
・これからやっていただくワークのテーマ設定の説明
*3回のワークショップのうち、1回目は終わっている。
引き続き2・3回のワークショップのプログラムづくりを行う
(4)ワーク(その1) 本日のメインディッシュ プログラムづくりに挑戦
・今までの設定を踏まえて、プログラムづくりに取り掛かる
*「2・3回全体の流れ」と「2回目のプログラム」作成
(5)発表 各グループの成果を発表
(6)ふりかえり・質疑 (なし)
(7)ワーク(その2) 後半戦のプログラムづくり
・ワークの続き。可能なグループは「3回目のプログラム」作成
(8)発表 各グループの成果を発表
(9)報告 実際のところどうだったのか?!須磨プロジェクトの様子を報告
・ワークショップまでの打合せ状況、当日の段取り、成果、参加者の反応等
(10)ふりかえり 本日のプログラム全般についてふりかえり
・グループでのふりかえり
・コメントシートの記入
【参加者の「ふりかえりコメントシート」】 (原文のまま)
<グループA>
<グループB>
<グループC>
<グループD>
<グループE>
【ご参考までに…】
神戸市のHPで、「UD」についての詳細なサイトがあります。
その中で、ワークショップの様子もちらっと紹介されていますので、 見てみてくださいね。こちらをクリック!
【担当者のふりかえり】
私の中では、いわゆる『ビジネス系』>『まち系』と思ってる人が多くて、 そんなに人は集まらないだろうなぁ、と予想していました。せいぜい20人もいるだろうか、と。
意外にも、こちらのテーマに参加された方が多くて正直ビックリ。
最終的には26人のご参加をいただき、皆さんの関心の高さが伺えました。
皆さんには、本当に“当事者”としてご参加いただきました。
『これがビジネス系』『あれがまち系』という話ではなく、
一人のおっちゃん・おばちゃんとして、
いかに「自分ごと」としてそれぞれが参加しているか、
結局は”人”として、どれだけその場に関わっているのか、
そこでどんなお悩みがあるのか、解決したいと思っているか…
ということに尽きるように感じています。
その問題に向き合う自分自身が問われているし、特にUDのような
日常生活に密着しているテーマでは、その人の生活者としての視点、
興味のありどころが問われます。
根っこのところはどんなテーマでも同じで、
実は『〜系』なんてものはないんじゃないか、という気がしています。
グループワークでは、すぐに使えそうな面白いアイディアをそれぞれにたくさん出していただきました。
ただ少し気になったのは、
「“やること”を列挙する」(≒アイディアを出す)ことはできるかもしれない。
「プログラムデザインすること」はできたとしても、どれだけグループのなかで、
それぞれの“想い”を共有できているか、
それがカタチに落とし込めているかどうか、
が大切なのではないかということです。
最初にその“想い”の共有に時間がかかったとしても、各自の納得度が高ければ、
あとは早いのかなぁ、
すんなりとまとまるかなぁ、
と感じました。
やはりふりかえりの時間が取れないのは、毎度のことで(涙)
皆さんのコメントシートを拝見すると、それぞれに気づきを
お持ち帰りいただけたようです。
担当者としても、「現場に出る」機会をいただけたこと、
そしてその集大成としての定例会の場をいただけたことに
改めて感謝しています。
ありがとうございました。