第63回関西支部定例会報告 その2
日 時: |
2009年4月11日(土) 13:00〜16:30 |
場 所: |
キラッ都プラザ 京都産業会館 |
ファシリテーター: |
メイン 岩崎さん、芳本さん |
サブ ワンさん、久保(文責) |
目 的: |
基礎セミナー参加者のファリシテーションスキルの向上を通じたファシリテーションの普及のためのセミナー演習課題のブラッシュアップ
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目 標: |
- 討議課題案の採用について諾否を見極める
- 基礎セミナーで使えそうな討議課題ネタを見つける
- 会員のファシリテーション実践練習の機会の提供
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内 容 |
(1)FAJの基礎セミナーって・・・?
セミナーの概要について説明を実施しました。
(2)セミナーの討議課題(案)をやってみよう!!
実際に討議課題(案)に取り組みました。
参加者の実施後の声
- 「メンバー」で役割分担の理解が混乱した
自治会長、賛成派?、反対派
ファシリテーター・タイムキーパー?
- 目的(盆踊りの?) と 目標(会議の?) の定義で時間をとった
- 「プロセス」の時間配分、もっと細かく決めなきゃいけないの?
- 背景で、屋台業者を呼ばない理由がない
- 「われわれ」、「各自治会」、「背景」の解釈で時間を取ってしまった
呼ぶ理由
賑わい、収入を得る、準備の手間 業者の数は調整要
スーパーの駐車場部分に出す、自治会の負担が軽くなる、準備で交流を図る
自治会でやる屋台と違うジャンルで たくさんの人に来てもらう
呼ばない理由
手作りの住民の交流
業者との競合
(3)この討議課題(案)はこう直せ!!・・・ワーク1
この討議課題をどのように改善すればよりファシリテーションを体感してもらえる討議課題になるかを議論してもらいました。
- テーマとして盆踊りはよかった
- 前提条件多い → 発散しにくい
背景設定細かいので議論の腰が折れてしまうので、前提条件を絞り込む
- ノイズ情報が多い、
イベント業者といっても捉え方は広い
新旧市街の意味は?
提供情報の整理を行う
- 話し合いの進め方のガイドをつくる
決め方が分かりづらい→進め方
- フォローのシートをつくる
積み残し、すっきりさせる
例)盆踊りの工程表、MAP(市街地、グランドなど) 背景を図示しては
- 切実感がないので話が膨らまない
感情移入しやすいテーマにすれば
- 役割(賛成・反対・中間)を決めては?
- 経験に引きずられてしまったので
自治会といってもいろいろなケースがある
高齢化進んでいるケース、そうでないケース、調整必要
(4)私たちならこんな討議課題を作る!!・・・ワーク2
討議課題の「テーマ文章+背景設定」をグループで1つ作成してもらいました。
出されたテーマ
「中小食品会社の経営判断」
「中学校での携帯電話の持ち込み」
「携帯を持ってきてもいい?」
「マンションでペット可とするか否か?」
「ペット禁止マンションでの犬・猫の可・不可」
(5)今日の進め方はどうでした?(定例会の振り返り)
最後に本日の定例会の進め方について振り返ってもらいました。
- 役割立場になる→変わりにくい
- 通しで3回がいいのか?
→ それぞれのスキルを深めたほうが合意形成までいかないといけないという気になってしまう
- 入門・・・ファシリテーターの進め方に正解があるのか?
正解例を出すのもありでは?
- 説題→スキルを体得するためのものでは?
- 3題いるのか?→ 1題 1時間 を通しで、または短時間で深める
- テーマの大きいほうが深掘りできる
ただし、大きすぎるとモヤモヤが → 2日間コースなら面白そう
- 「場のデザイン」でつまづいた
「目的」で・・・→ 初めてだとわかりにくい、解説もっといる
セミナー委員の振り返り
(1)出された意見・感想
- コンテンツの中身検討に終始してしまった感じがある
- あるテーブルからは、おもしろいコンテンツだったとの声もあった
- セミナーと違って十分な説明ができなかった感じがする。
- 盆踊りのイメージは人により様々。多様性がありすぎイメージがしづらかったのではないか。
- 前提条件のコントロール性が自分の手元にある必要があるのでは無いだろうか。禁煙喫煙の課題は自分の関係する結論になる。
- ロールシート(賛成・反対)を明示することで良くなるのではないだろうか。議論の中で、役割明示により、対立軸がわかりやすくなり、活発な議論となりやいのでは?
- しかし、セミナーの場では、議論の勝ち負けにこだわりそうな場を作るとまずい。セミナーの狙いとして、議論の中から答えを導き出すことが大事でないか?
(2)確認事項
定例会で出された意見および新事例を元に、実験例題を作成し、講師陣で再度議論する
屋台業者の見直し・・・岩崎さん 携帯電話・・・久保、ペット・・・芳本さん
※「中小食品会社の経営判断」の事例は、「遵法の視点で問題のある結論が出る可能性があり、公開セミナーの事例として支障がある」という判断で今回の検討の対象から見合わせました。