第4回: 2004年6月5日 片山葉子さんのファシリテーションを見てみたい!九州支部

第4回九州地区研究会議事録

■日時  2004年6月5日(土)14:00 〜17:00
■場所  福岡市立青年センター
■出席者 11名
■内容  テーマ 「片山葉子さんのファシリテーションを見てみた
           い!」
■担当  片山葉子さん+3人の観察者たち
1.「人間関係ファシリテーション」の説明

   【今日のめあて】
     「自分や他者に対する思い込みを見直し、自分の枠に気づく」
   
    片山さんが思う「目的別ファシリテーション分布」について、を
    ビジネスファシリテーションと人間関係ファシリテーションの目
    的の違いなどを、図(添付)を使って説明。その中で今回行うの
    は体験学習型の人間関係ファシリテーションであることを説明。

2.エクササイズ「第一印象」
    参加者 5人(井口さん、伊東さん、片岡さん、北川さん、
            熊野さん)
    観察者 3人(合原さん、平山さん、水上さん)
    見学者 2人(奥田さん、加留部さん)

  □実習
     ねらい:「自分や他者に対する思い込みを見直し、自分の枠
          に気付く」
     進め方:
      参加者それぞれが他の参加者に対して持った第一印象を
      3つの質問に答える形で、シートに記入。
       【3つの質問】
        ?イメージカラーは何色?
        ?血液型は?
        ?好きな季節は?
      記入後、一人ずつお互いに発表してもらった。(体験)

  □ふりかえり
      振り返りシートを配り、自分自身や参加者の発表の間に自分
      の 中で起こっていた感情や、他の人の気になった言動から
      思ったことについて書き出してもらった。(指摘)
      【設問】
       ?今の実習「第一印象」の中で、あなたにとって印象に残
        った人について書いてください
       ?今の実習での自分の思考、発想、嗜好、欲求感情の動き
        などについてどうであったかを書いてください
       ?その他気づいたこと、感じたこと、学んだことを自由に
        書いてください

     その後は、ファシリテーターと観察者も一緒に輪に入って、
      5人の参加者が書いたことを発表してもらいながら、参加者
      の思いの内容を少し詳しく聞いてみたり、意見を言い合った
      りした。
      観察者からも、参加者の言動が客観的にどう映っていたかの
      意見が出された。(分析)

     最後に、「今の話し合いから気づいたことや、今後はどうす
      るかなど」を書いてもらって、発表してもらった。(仮説化)

3.ミニ講義
    「人間関係ファシリテーションで扱うもの」についての講義。

     ■人間関係ファシリテーションで扱うのは、なかなか言葉に
       しない“感情”の部分である
      ■人はみんな自分の枠を持ち、「自己概念」、「価値観」、
       感情」という切り口を持つ
      ■違いがある中で、「自己開示」することが大切
      ■そのようなプロセスを学ぶには「体験学習」が有効
      ■振り返りの重要性
        →「体験学習の循環過程」
           自分に起こったプロセスを素直に出すことが大事
            「体験」      ←「仮説化」
            (発表しあう)   (今日の気づき)
              ↓         ↑
            「指摘」      →「分析」
            (振り返りシート)  (フィードバック)

       →「CPSI理論」
          社会的相互関係の循環過程
      ■今ここでの関係から学ぶ「自己発見」と「他者理解」