第5回: 2004年7月5日 奥田一成さんの悩みをみんなで解決しよう!〜行政にファシリテーションを導入する秘策を練る!九州支部

■日時: 7月3日(土)14:00〜17:00
■場所: 福岡市NPO・ボランティア交流センター「あすみん」
■テーマ: 「奥田一成さんの悩みをみんなで解決しよう!
         〜行政にファシリテーションを導入する秘策を練る!」
■担当: 事例報告 奥田一成さん、ファシリテーター 平山 猛さん
■参加者: 25名

1.イントロダクション

 ・初参加者の自己紹介
  ・本日のファシリテーター平山さんから、ワークショップの狙い、
   進行等の説明。
  ・アイスブレイク
   (自分の誕生日に関するエピソードを各自披露。誕生日順に
   グループ編成)

2.福岡市のDNA運動について(奥田さん)

 福岡市役所で2000年から取り組まれている改革運動「DNA運動」の
  紹介。
(参考:福岡市HP「DNA運動」)
http://www.city.fukuoka.jp/

 (配付資料)
   ・DNA運動の歩み(一担当者の視点から)
   ・日経ビジネス記事抜き刷り「お役所のDNAをぶっ壊せ」

3.参加者からの質問
   ・市民からの評価は?
   ・市の上位の経営計画とどう繋がっているか?
   ・キーマンのネットワークづくりは進んでいるか?
   ・DNA運動がなくなったら市民は困るか?
   ・この取り組みを市民にもっと伝えるべきでは?
   ・成果をどのような方法で把握しているか?
   ・DNA運動はチームの活動か、個人の活動か?
   ・今なにに困っているのか?
   ・福岡市役所のリストラの状況は? 等々  

4.グループ討議
   「DNA運動を素材にして
     行政にファシリテーションを導入するポイントを探る」

 【第1グループ】
   ・DNA運動の目的は?抽象度が高い。目的が共有されているか。
   ・評価尺度は?何を以てOKとするのか。
   ・マネジメントへの落とし込みが足りない? 次々に手を繰り出す貪
    欲さが必要。
   ・内向き。市民の力をもっと借りては。
   ・担当者のキャラ。組織を背負いすぎ? もっと顔が見えてこないと
    い
    けない。
   ・市長が替わった後はどうなる? 市長の本気をどう伝えていくか。
   ・やる気のある人にはDNA運動は良いことかもしれないが、組織
    変革が進むにはアクション不足。ファシリテーション以前の話の
    共有が必要。

 【第2グループ】
   ・ゴール/目的がわかりにくい。DNAのキャッチフレーズ(でき
    る・納得・遊び心)もやや軽い。
   ・経営者の動きが見えてこない。組織がでか過ぎか?
   ・賛同者を沢山つくる動きが必要(研修を沢山する?)
   ・誰が主役なのか見えにくい。モチベーションを喚起する評価基準
    が見えない。
   ・DNA運動自体が目的化していないか。
   ・比較的若い組織であることが役所の良さだとしたら、その良さを
    引き出す部課長の責任が大きい。
   ・全体としては、システム化・定着化させていくことが必要。

 【第3グループ】
   ・感度のいい人同士のネットワークづくりが大事。
   ・動きをファシリテートできる人を育成、支援し、その人たちをつ
    なげていく。
   ・DNA運動は業務改革の活動だが、それを支える人に着目した取
    り組みが進むと動きも違ってくる。
   ・ファシリテートの成果を持ち寄る「パワーアップどんたく」を開
    催しては。
    ※注:「どんたく」とはゴールデンウィークに開催されるもの博
       多の祭りの名称で、市民が思い思いの芸を披露する。博多
       ではイベントや
       大会名称にこの「どんたく」をつけることが多い。

5.次回以降の研究テーマ検討