第116回:2013年11月2日 テーマ1 6色の帽子で会議が変わる。みんなも変わる。九州支部

2013年11月度定例会レポート

日時

2013年11月2日(土)13:00〜17:00

会場

オクターブビル 5F 会議室

テーマ名

テーマ1「6色の帽子で会議が変わる。みんなも変わる。」

ファシリテーター

小長光 信(FAJ会員)

1名

企画運営担当

九州6色帽子チーム
岡村 祐一、岡本 和子、福島かほ子、池田 尚美(以上、FAJ会員)

4名

参加者数(会員)

19名

一般・見学者数

3名

報告作成者

小長光 信

報告日

2013年12月3日

テーマ詳細

【概要】

6つの思考法を色付きの帽子で表現しながら使い分け、話し合いを進めてゆく手法「6つの考える帽子(Six thinking hats)」をテーマにしたプログラムを実施しました。
『会議が変わる6つの帽子』(エドワード・デ・ボーノ著 翔泳社)によると、この手法には下記の4つの効果があります。

  • グループ全員の力を結集する。
  • 会議の時間を短縮する。
  • 出席者のエゴを排除する。
  • 同時にいくつもの事を考えようとして混乱する事が無くなる。

今回のワークの目標(ゴール)は、以下の4つとしました。

1.6色の帽子という手法があることを知る。
2.6色の帽子を自分も使ってみようと思う。
3.思考法を使い分けながら話し合うコツを掴む。
4.グループで話し合う時や一人で考える時に、思考法のバランスを観る意識を持つようになる。

【プログラム内容】

1)「6色の帽子思考法」を知るための二択クイズ5問
2)チーム分け、自己紹介
3)前菜ワーク 「おきゅうと売上げupの方策を考える@消費者モニター会議」
4)主菜ワーク「白米を着色する新技術の活用法について提言をまとめる@食品会社の経営企画部」
5)一人振り返り(各自が振り返りシートに記入)
6)分担振り返り(使いたい帽子の色別にグループを作り、意見交換)
7)全体共有(各グループで出た意見を発表)

【参加者コメント】

  • 6つの観点を順を追いながら広げていくことで、最後のまとめまで上手くいった。
  • 自分の考えとは違う視点から思考することが出来て、アイデアが広がった気がする。
  • グループ全員の力の結集と時間の短縮を実感できた。
  • 時間の節約になると思いましたが、それが良いのかどうか分かりません。
  • 黄色と緑の頭の切り替えが難しかった。
  • 「青」で行き詰まった。青い帽子の時にはプロセスを仕切るファシリテーターがいればよかった。
  • この方法では、ブッ飛んだ意見は出にくいのではないか。
  • 意見の対立が減ると思うので、そういう心配のある会議で使えたらと思う。
  • 目的やメンバーに合わせて帽子を使う順番を工夫してみたい。
  • 一人で企画を考える時にも使えそう。
  • 「青」をもっとうまく出来る方法が知りたい。

【担当者ふりかえり】

「six hats」という手法は答がなかなか出ない問題に向いているという前提で、皆さんが難しさや抵抗感を抱きそうな「おきゅうと売上げup」「白米を派手な色に着色する技術」を課題に設定したのですが、企画側が想定していたよりも皆さんには易しかったようにお見受けました。
次の機会があれば、主菜ワークの時間を多めにして、もっと歯応えのある課題を用意してみたいと、企画チームの振り返りミーティングで話し合いました。

今回の定例会は、今年7月定例会「ネタ出しワークショップ」で「six hats」が票を集めたことがきっかけで「九州6色帽子チーム」を立ちあげ、メーリングリストでのやりとりと6回のミーティングを経て実施に至りました。
こういった形で一つのテーマに興味を持った会員が集まってプログラムを作るのは、非常に勉強になると実感しました。
定例会に参加してくださった皆さんの積極的な姿勢と率直なフィードバックは大変ありがたく思いました。
やりたいテーマをお持ちの方は、是非、定例会での話題提供にチャレンジすることをお勧めします。