第117回:2013年12月7日 体験! Deliberative Poll:DP(討論型世論調査)九州支部
2013年12月度定例会レポート
日時
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2013年12月7日(土)13:00〜17:00
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会場
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深見ビル C会議室・A会議室
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テーマ名
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体験! Deliberative Poll:DP (討論型世論調査)
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ファシリテーター
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百野 あけみ(FAJ会員)
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1名
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企画運営担当
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松木 治子(FAJ会員)
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1名
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参加者数(会員)
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24名
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一般・見学者数
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0名
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報告作成者
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松木 治子
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報告日
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2013年12月21日
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テーマ詳細
【狙い】
- DPとは何か、について知識を得てもらう
- DPのモデレーターの役割とミッションについてを理解し、ファシリテーターとしての場への関わり方について各々振り返ってもらう
- 互いに意見や考えを尊重し合いながら討論する「熟議」を通じて、自分とは異なった意見や価値観に触れた時に自分の意思決定にどのように影響するのかを体験し、そこから何らかの気付きと学びを得る
【プログラム内容】
- 13:05 オープニング
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- 13:10 DPの説明
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- 13:15 質疑応答
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- 13:25 モデレーターの説明
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- 13:30 モデレーターデモンストレーション
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- 13:40 分かち合い
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- 14:05 グループ分け(2グループに分ける)
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- 男女に分かれる⇒それぞれでラインアップ(年齢の若い順)
男子チームのみ番号かけ(女子はこっそり)
- 14:10 モデレーターがやること
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(移動 グループ2がA会議室に移動)
- 15:12 1回目アンケート
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- 15:15 休憩&資料を読む
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- 15:30 小グループ討論
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- エネルギー・環境の選択肢 テーマ:エネルギー・環境とその判断基準を考える
- 16:25 2回目アンケート
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(移動 グループ2がC会議室に移動)
- 16:30 グループ毎振り返り
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- 討論の間に感じていたことは?どんな気持ちだったか?何に気付いたか?
- 16:45 モデレータの振り返りと愛を込めたフィードバック
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- 討論の間に感じていたことは?どんな気持ちだったか?何に気付いたか?
- 16:50 全体分かち合い
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- 何を感じましたか?何に気付きましたか?何を得ましたか?今の気持ちは?
- 17:05 参考:実際のDP報告より
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- 17:10 クロージング
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【参加者コメント】
◇グループ1
- 4つの論点以外に議論がいったのが意外だった。戸惑った。
- 話し易かった。認めてくれる感があった。
- メンバーに知識が多い人が多く、ない人の発言が少なかった。
- 発言が少ない人のロールをやった。議論は進んでいたが参加した感は少なかった。
- 意見は変わらなかったが、いろんな考え方の軸がでた。
◇グループ2
- 討論の場では話せなかったが、振り返りで話せた。
- 一人の発言が出ると、沈黙が続く。周りを伺いながら発言するという感じで討議にはならなかった。
- 本音は言えなかった。
- 演じているから本音を言えなかったのでは?
- フレームを壊す意見が多かった。
- トピックが難しかった。
- 雰囲気は悪くない。めちゃくちゃ考えていた。
【モデレータのコメント】
◇グループ1
- 内容と発言者がまんべんなく話されていることをチェックしていた。
- 参加者の表情は見ずに手元を見ていた。
- 意識はしていたがデレーターの存在が消えた。
- 話さなかった2人にはもう少し早く介入してもよかったかな、と思ったが流れができていたので、介入すると唐突すぎると思った。
- 介入しないことが、我慢しているという感じではなかった。
- 最後に質問を纏めるところでは、ファシリテーションしたくなった。
◇グループ2
- 介入しないことを第一に考えていた。
- 参加者の顔を見ながらのぞんでいた。
- 沈黙が多かったが、誰かが話すだろうと考えていた。
- 声が大きなときも、内容がそれていなかったので介入しなかった。
- 発言しない人がいたのはわかっていたが、資料を読んだり、口をモグモグしていたのがわかったので、考えているのだと思い、介入しなかった。
【担当者振り返り】
- どちらのグループのモデレーターもほとんど介入しなかったにもかかわらず場の雰囲気は全く異なっていた。
- 「介入しないモデレーター」というと、全く介入しないという意識が働くのが非常に興味深かった。
- グループ1は距離感がとても近く、グループ2は距離感が遠いことが場に影響を与えたのかと考えたが、実際の熟議の場はむしろグループ2に近くそれだけではなさそうだ。
- モデレーターの介入度が少なすぎると、グループの雰囲気はグループメンバーに大きく依存するのではないかと感じた。
- 一方で、モデレーターの存在や介入のタイミング、頻度が小グループに与える影響は大きく、介入しないことが「見守り」と受け取られるか、「放置」と受け取られるかによって、グループ討議の質に大きな影響を与えるのだということを改めて強く思った。
- 介入は少なければ少ないほどよい、とされるDPのモデレーターとはいえ、介入すべきは介入することが求められており、そのタイミングや頻度、介入の仕方はとてもセンシティブであり、グループ全体に大きな影響を与える可能性があり、とても難しいと改めて感じた。
- DPの小グループ討論の目的から鑑みて、議論が円滑に進まなかったり、ひとつひとつの発言が次の発言を喚起しなかったりする場合には、あくまでも然な形になるようにモデレーターは介入し、議論を円滑にするための触媒的役割をした方がよいと感じた。
- モデレーターがDPにおける小グループ討論の意義、またDPそのものの目的や意義を把握していないと、討議中において適切なタイミングでの介入ができず、グループに参加している参加者のDPそのものへのコミットを妨げてしまうのだと感じた。