第127回:2014年10月4日 対立と闘うファシリテーターの技と心 2014年版 〜葛藤を乗り越え成果を生み出す”知恵”を紡ごう!〜九州支部

2014年10月度定例会レポート

日時

2014年10月4日(土)13:00〜17:00

会場

クローバープラザ 501研修室

テーマ名

対立と闘うファシリテーターの技と心 2014年版
〜葛藤を乗り越え成果を生み出す”知恵”を紡ごう!〜

ファシリテーター

堀 公俊(FAJ会員・フェロー)

1名

参加者数(会員)

27名

一般・見学者数

3名

報告作成者

柴田 英樹

報告日

2014年10月30日

テーマ詳細

【概要】

いくら本を読みあさっても、対立を乗り越えて合意に導くことはできません。対立を解消するには”知識”だけでは不十分であり、”知恵”が必要だからです。それは、経験の中から一人ひとりが培っていくしかありません。
しかも、ビジネス、まちづくり、教育のリアルな現場は、研修やワークショップのような「安心・安全の場」とは程遠く、論理と感情が激しくぶつかり合う魑魅魍魎の世界です。教科書的な振る舞いや優等生的な”ぬるい”対応では歯が立たず、したたかな戦略や瞬間のひらめきがないと、真の成果を勝ち取ることができません。修羅場を潜り抜けた人間だけが持つ、対立と闘う知恵こそがファシリテーターに求められるのです。
そこで、実際の合意形成の体験と百戦錬磨の武闘派ファシリテーター堀氏の事例をふまえて、対立解消の知恵をみんなで深めていこうと思います。

【プログラム】

13:00 オリエンテーション
13:15〜16:45 対立と闘うファシリテーションの技と心
16:45〜17:00 クロージング

13:10 はじめに
【グループ分け】 (ベテランとそうでない方)6グループ(5人1組)
【趣旨説明】
「対立と合意形成には知識だけじゃダメ!知恵をもって対立と闘おう!」
【期待するゴール】
「ファシリテーション観が変わる」
【本日のグランドルール】
「紋切型はいけません・きれいごとはいけません・受け売りはいけません」
【アイスブレイク】(自己紹介)名前・何やっている人・ファシリテーションしていますか?
13:30〜14:15(40分<5分延長>) 事例を基に実際の現場を再現
グループの中でファシリテーターを選出し、残りのメンバーは事例の中の当事者となり、話し合いの中で対立を再現する。ファシリテーターはその対立と向き合い合意形成へと導く役を担う。
14:15〜14:55(40分) 振り返り(グループごと)
1.どんな気持ちでしたか?(ファシリテーター)
2.誰のどんな働きかけが対立解消を促進(阻害)したか。
3.合意形成を実現するにはどんな働きかけがあれば良かったですか。

グループ内での振り返りが終わった後、各グループのファシリテーターとメンバーがそれぞれ発表を行う。
14:55〜15:05(休憩)
15:05〜15:30 ケーススタディ1
事例説明がありグループごとにその事例について対立解消や合意形成についてディスカッションを行う。ディスカッションが終了したのち、事例から実際の対立解消手法を検証する。
【事例?同床異夢の住民同士】
【事例?親戚同士の醜い争い】

<対立解消の技> グランドルール
事例?での対立解消にはグランドルールに工夫を凝らしたことが奏功したとの紹介があった。
14:45〜16:00 ケーススタディ2
事例説明がありグループごとにその事例について対立解消や合意形成についてディスカッションを行う。ディスカッションが終了したのち、事例から実際の対立解消手法を検証する。
【事例?住民同士の困難な合意形成】
【事例?部門間の責任のなすりあい】

<対立解消の技> アンケートの実施
事例?のケースでは住民同士の課題について、アンケートをとって視点が変わったという事例。

<対立解消の技> ファシリテーターの振る舞い
事例?のケースはファシリテーターの堀氏の実際の経験からの紹介で、理屈や手法ばかりが対立解消の糸口になるとは限らないといった内容であった。
16:05 ディスカッション
  • 対立と闘うファシリテーターにとって最も大切なものはなんでしょうか
16:30 全体シェア
16:45 まとめ

【参加者の振り返り】

  • ファシリテーターには信念が必要。
  • おそれずひるまず。
  • 愚直に
  • 準備を徹底してやる。後は愛情で
  • 共通目標に気付かせれば対立が解消する
  • 対立・・意外と嫌いじゃない
  • 感情に向き合う
  • 対立してみる新しいフレームへ
  • 実践が大事
  • 経験が大事
  • ファシリテーターは体力勝負
  • ファシリテーターはファイター!心技体を鍛える!
  • 関わる態度と、己を知るための場数を踏むことが大切!
  • 対立している人が和らぐポイントが分かりました。
  • 自由なファシリテーションの形があっていいということが分かった。
  • 対立を楽しむ構えも大切