第134回:2015年5月9日 テーマ1 自発性を引き出す場づくりとは 〜ボランタリーな参加者になるために〜九州支部

2015年5月度定例会レポート

日時

2015年5月9日(土)14:00〜18:00

会場

福岡商工会議所 405会議室

テーマ名

自発性を引き出す場づくりとは 〜ボランタリーな参加者になるために〜

ファシリテーター

疋田 恵子(FAJ会員)

1名

参加者数(会員)

13名

一般・見学者数

1名

報告作成者

田中 理

報告日

2015年5月20日

テーマ詳細

【概要】

 「ボランタリー」って何でしょう?

国語辞典によると「自発的であるさま。任意であるさま。自由意志から出た。」とあります。
会議などの進行や運営の場面で、メンバーの中にはその参加態度や発言がちょっと気になる人っていませんか。
“なに”がその人にそうさせるのでしょうか。
場における本人の「ボランタリーな参加」を阻害する要因について一緒に探っていきます。
 

【プログラム】

◆オリエンテーション
プログラムのねらい・趣旨説明

◆チェックイン
全員が輪になって自己紹介。「ボランティア」という言葉から連想することを披露する。

◆ミニレクチャー
「ボランティア」とは何か。
 その原則と、「自発性」の意義について説明。

◆グループワーク1
 4-5人のグループに分かれる。

  • 過去において、会議の場を「どうにかしたい」「ほっとけない」と思ったシーンを、各自が付箋に書き出す。
  • 付箋をそのとき「何かした」「何もしなかった」に分類し、なぜそうした・しなかったのか、その時の理由を書き出す。
  • 「何かした」シーンには、何をしたのかを書き出す。
  • 「何もしなかった」 シーンには、どのような事ができそうかを書き出す。

◆休憩

◆グループワーク2

  • 引き続き同じグループで、「参加者が自発性を発揮しやすくするためにはどうすればよいか」について、模造紙に書きながら話し合う。
  • グループ内の一人を残して、他のメンバーは他班へ移動して話し合う。
  • 元のグループに戻って、話し合ったことを共有する。

◆グループワーク3
「ボランタリーな参加者になるための3ヶ条」をグループ内で話し合ってまとめ、発表。

◆チェックアウト
 全員が輪になって、振り返りや感想を一言ずつ発表する。

 

 

【担当者振り返り】

 3グループに分かれてのワークでしたが、「どうにかしたい」シーンは同じようなものが多いなと思いました。
「話が脱線している」
「みんなの意見が出ない沈黙会議」
「時間を独占する発言者」等々。

しかし、その対応については、それぞれに特色がありました。
例えば、沈黙会議への対応では、
・ファシリテーターと参加者との間の温度を合わせる。
・ペアで意見を書き出す。
・この会議の目標はどこにあるのかを確認し直す。等

いろんな視点から工夫する余地があるものだと大いに参考になりました。

 

 

【ファシリテーター振り返り】

初めてのプログラムでしたが、参加している皆さんのそれこそ自発的な突っ込みにより、ぼやけていたポイントがシャープになり、ワークを進めることができました。
ありがとうございました。

第三者としてのファシリテーターの働きかけだけでなく、参加者同士の相互作用を、参加者自らが主体的に、自発的にかかわる、ということに論点を置いたプログラムでした。
問題が起きていることに気がついているのに、
「なぜ、なにもしなかったか」
がポイントのように思いました。
その要因を取り除く、軽減することができればよりよい会議がさらにできるのかな、と。

引き続き、ブラッシュアップしていきたいと思います。
ありがとうございました。