日時 |
2015年5月9日(土)14:00〜18:00 |
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会場 |
福岡商工会議所 404会議室 |
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テーマ名 |
構造化のスキルの構造を構造化してみる |
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ファシリテーター |
平山 猛(FAJ会員) |
1名 |
企画メンバー |
加留部 貴行(FAJフェロー) |
1名 |
参加者数(会員) |
17名 |
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一般・見学者数 |
0名 |
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報告作成者 |
森平 也寸志 |
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報告日 |
2015年5月20日 |
平山さんは、長い間、ファシリテーションを勉強をしていても、実践では構造化でつまずくことが多いと感じていました。
ワークショップを通じて、構造化の仕組みとポイントを理解することで、抜け漏れを防いで全体を整理するスキルを身に着けます。
14:00〜14:20 オープニング
平山さんの自己紹介。
構造化とは、分かり易く分類することである。
14:20〜15:30 ワークショップ1
「自分自身が健康的な生活をする為に必要なこと」
3チームに分かれてワークショップを実施。(5〜6名チーム)
付箋に各人の考えることを洗い出して、KJ法でグルーピングを実施。
グループング後に、洗い出したものに対して優先順位をつけるよう指定もあったが、ほとんどのチームで優先順位は付けられない結果となった。
15:40〜16:40 ワークショップ2
「10年後の健康的な社会に必要なこと」
ワークショップ1と同じチームでテーマを変えて実施。
今度はフレームワークを決めて構造化まで推進した。
選択したフレームワークは、
チームA ペイオフマトリックス
チームB マインドマップ
チームC タイムマシン法
それぞれが異なる整理の仕方となり、実験としては興味深いものになった。
16:40〜17:00 発表及び感想
各チームで検討プロセスの紹介
<チームA>
グルーピングした結果を2軸(重要度、実現性)でマッピングしたところ、1つ1つの項目が色々な意味で捉えられ、「すべての項目の重要度が高い」という結果になってしまった。
<チームB>
まだ優先順位をつけるレベルまでアイデアを落とし込めていないので、マインドマップでアイデアを広げていった。
<チームC>
一度書き出したものを再度、アイデアを広げて書き直した。10年後という目標に向かってなので、タイムマシン法はぴったりで楽しく進められた。
17:10〜17:40 全体振り返り及びレクチャー
平山さんより、構造化の手順について説明。
構造化には、大きく3段階ある。(詳しくは7段階ある)
1.まずは洗い出して分類する(個別最適)
2.抜け漏れがないように広げる(全体最適)
3.実行に移せるように落とし込む
今回の各チームのワークショップでも?までは出来るが、?に移行しようとした際に上手くいかずに苦労した事を経験した。
17:40〜17:50 感想、意見
・ワークショップの設問は工夫をされたのか?
→個別最適を意識して、「自分自身」を追加した。
・意見を整理して拾い出すのはマインドマップが向いている。
パソコンなら簡単に作成ができる。
・「構造」という漢字は、フレームをインスピレーションするという意味もある。
・フレームを早い段階で持ち出すと、思考の発散に制約がかかる。
短時間で結論を出さないといけない場合もあるので、せめぎ合いになる。
・実行に移せるようにとは具体的には、どのようなことをするのか?
→ある家電メーカでの研修での例では、ビジョンを作成後に「家電に例えて明日からどのような行動を行うのか?」といったことをした。
その際には「センサー付きの空気清浄器のようになりたい」といった意見があった。
検討した事を個々の具体的な行動に落とし込んでいくこと。
構造化を構造化するといった大変興味深い内容でした。
途中のワークショップでは、モヤモヤが高まりましたが、最後のレクチャーで腑に落ちました。構造化は奥が深いと改めて感じました。