第152回:2016年11月5日  シナリオプランニングの手法を使ってみよう〜みんなで一緒に10年後の働き方について考えてみませんか?〜九州支部

2016年11月 定例会レポート

日時

2016年11月5日(土)13:00〜17:00

会場

福岡市NPO・ボランティア交流センター あすみん セミナールーム

テーマ名

シナリオプランニングの手法を使ってみよう
〜みんなで一緒に10年後の働き方について考えてみませんか?〜

ファシリテーター

寺崎 正信(FAJ会員)

1名

企画チーム

森平 也寸志、足立 卓也(以上FAJ会員)

2名

参加者数(会員)

16名

参加者数(一般)

5名

報告作成者

寺崎 正信

報告日

2017年4月25日

テーマ詳細

【プログラム概要】

1.アイスブレイク【ペアインタビュー】:十年前に描いた今の働き方について
※ワークシート有り(10年前描いた働き方と10年後の働き方について記入)
2.アイディア出し【・ブレーンストーミング・KJ法】
  • 付箋紙に6つのテーマに沿った気になる変化の要因(社会・経済・政治・環境・技術・ファシリテーション)について模造紙に貼り出し、テーマにグルーピングを行い、グループのタイトルを付けた。
3.軸出し【投票】
  • タイトルの付けられた変化の要因について、気になるタイトルについて一人3票ずつ投票し、得票の多い6つの変化の要因を抜き出した。
4.マトリクス【2軸】に沿って分類
  • 将来の働き方にインパクトのある要因、不確実性の高い要因の二軸に沿って、得票の多かった6つの変化の要因を分類し、インパクトがあり且つ不確実性の高い変化の要因を2つ選択(手上げ投票)した。
5.未来の作成【新聞作成】
  • チーム毎に選ばれた2要因(ロボット化/人間らしさの再評価)で分けられた極端な4つの未来を描き、発生した印象的な出来事を中心に新聞を作成し、その発表を行った。
6.振り返りⅠ【沈黙の時間】
  • 各チームの描いた未来と、最初にワークシートで描いた10年後を比較して、改めて10年後の働き方について考えてもらった。
7.振り返りⅡ【ペアインタビュー】
  • 10年後の働き方について、再度ペアインタビューを行い、考え方をシェア。
8.チェックアウト
  • 本日の振り返りや感想を、一人一言でチェックアウト。

【参加者コメント】

◆アンケートを実施
(今日の感想を漢字一文字で表してもらい、漢字の意味を記載してもらいました。)
【集】【使】【創】【吉】【改】【曖】【娯】【楽】【想】【難】【夢】【再】【疲】【省】【悲】【喜】【個】

  • 未来を考えるとき一人だと「出来ない」が皆で考えると「出来る」になりました。
  • 初参加ですがやらされ感なく楽しめました。
  • とてもクリエイティブな時間でした。
  • シェアを通して発想が広がり気付きになりました。
  • 新しい世界がありうる事に気付き今の自分を【改】めます。
  • 多くの可能性を考える事でリスク回避が出来る気がしました。
  • 最初にOARR(求める成果、検討課題、役割、規則)の説明があって欲しかった。
  • シナリオプランニングがどう活かせるかを最後にやって欲しかった。
  • 楽しかった、ワクワクした感じで未来に現実感を持つことが薄かった。
  • 10年後という結構先の事も、こうやると楽に考えられる。
  • キャリアコンサルに実際に使えそうに思った。
  • 時間が足りなかった。
  • 考えるのが難しかったが、難しかったからこそ楽しかったです。
  • ちょっと現実感に乏しい内容になってしまった。
  • 冒頭でシナリオプランニングが生まれた背景、今日の流れの説明が欲しかった。
  • 裏表の関係がある二軸であったので、「切り分け」の切れ味が少し足りなかった。
  • 未来を思わなければ現在も覚束ない事の気付き。等(※一部抜粋)

【ファシリテーターふりかえり】

ファシリテーター(話題提供者)として時間に関する意識の甘さに尽きるという言葉が全てです。作り込みの甘さを痛感させられた一日でしたが、ファシリテーターとしての気付きは多く、非常に有意義なものでした。

【気付き】

  • 普段ビジネス戦略等を策定する際に利用するフレームなのですが、テーマが10年後の働き方という個人的なテーマについても活用できることが分かりました。いつもと違う視点で捉える事が出来、とても新鮮でした。
  • 長い時間を使って行うワークショップでしたが、コンパクトにまとめて行う事が可能だという事が分かり、利用の仕方に幅が持てそうです。
  • 参加者の様子を見ながら、タイムスケジュールを変更しましたが、途中、座学の部分を省略してしまったため、意図開きが不十分であったことが一番の心残りです。
  • 感想にもあったように、インパクトのある不確実性の高い要因の二軸が似たものとなってしまったため、ファシリテーターとして焦りがありましたが、参加者の皆様にフォロー頂きました、まだまだ精進して参ります。

【担当者ふりかえり】

  • 途中に指摘された簡易的な流れを最初にある程度、説明しておくのはありかもしれません。ただし、必要以上の情報開示はワークの面白みを削ぐので、さじ加減が難しい所かと。
    ある程度、段階化して情報開示を小出しにするのもありかなと考えました。
  • 振り返りで指摘のあった2軸が似通ってしまった点も、もう少し工夫が必要だったのかもと考えます。最初から特定ルールをしいてしまうのもやり方の一つかもしれません。(事前に掲示しておけばファシリテーターの誘導には当たらないかなと?)
  • ワーク自体は面白く感じていただけたようですが、10 年後の自分という形を再び考え直すという点は、今回は少し弱いようでした。ワークスタイルを変えてしまうといような事象という点を、もっと強調して意識させたほうがよかったのかもしれません。(個人的には6 つのお題の中で、『ファシリテーション』はある意味、ワークスタイルという点に結び付けるのが、大多数の方にとって最も難しいお題だったのかもしれません)
  • 手法として用いたBSなどを最後に資料として配布するなどをしたかったです。シナリオプランニングの流れは簡単に理解いただけたと思いますが、披露された技術を視覚化して提示出来れば、参加していただけた方々ももっと面白かったと思います。
    今回はFAJメンバーでのワークでしたが、メンバーが変わると、また、面白い展開があるかもしれません。
    時間的な制約もありはしましたが、ワークとしてはとても面白いものであったと思いますので、個人的にはまた別の機会で試せたらいいなとは思いました。