第197回: 2020年12月5日 (土) 九州支部12月定例会 『フォロワーシップでチームや組織を活性化しよう! はじめの1.5歩編』九州支部

2020年12月 定例会レポート

日時

2020年12月5日(土)13:00~17:00

会場

オンライン

テーマ

フォロワーシップでチームや組織を活性化しよう はじめの1.5歩編

ファシリテーター、企画チーム

【ファシリテーター】荒武勢津子(FAJ会員)

【企画チーム】荒武勢津子、井上真一、柿原寿人、加藤圭示、鮫島宗哉、鈴木智惠子、箱崎博信、藤井剛志(全員FAJ会員)

参加者数(会員)

13名

参加者数(一般)

1名

報告作成者

荒武勢津子

報告日

2020年12月21日

テーマ詳細

プログラム概要

11:30~1230  従業者集合、最終確認&スタンバイ
13:001330 オリエンテーション・自己紹介・アイスブレイク
13301412 フォロワーシップを理解しよう
(休憩20分)
14321610 事例を通して考えよう
(休憩15分)
16251700 チェックアウト
17001800 アフター定例会

参加者コメント

<アンケート回答の概要から>
参加者の満足度は、「非常に満足」が71.4ポイント、「満足」が28.6ポイントで、高い評価を得た。
内容を活用できそうかについても、「かなり活かせる」が64.3ポイント、「活かせる」が28.6ポイント、「活かせない」が7.1ポイントあり、と活用度についても概ね肯定的な評価であった。

<印象に残ったこと、解りにくかったこと、自分でやってみたいこと、その他>
パワポ原稿が見やすくて良かった。
・フォロワーシップがうまく回るには、リーダーの目線も大事。うまくフォロワーを引き上げていかないとフォロワーの力が発揮できないのではないかと思いました。リーダーとフォロワーの連携が大事ですね。大変勉強になりました。
・フォロワーシップを意識してまわりの方に伝えていきたい。
・参加者さんからの、サーバント・リーダーシップがリーダーの立場からのフォロワーシップでは、という言葉になるほど!、と思いました。また、運営メンバーの連携がすばらしく、サブファシさんが各部屋にいらっしゃることでブレイクアウト先でもお話がしやすかったです。
・自分にできることは何か、また、恐れることなく提言してみることをまずは意識し少しずつでも行動に移せたらと思いました。
・休憩時間の設定が良かったです。
・フォロワーだけではなくリーダーも共にフォロワーシップが大切であること。一方だけではなく双方である。

ファシリテーター、企画チームふりかえり

MF荒武勢津子】

<全体として>
まずは自らの事例を提供、ワークにしてくれたカッキー、そして多忙な中チームに加わってくれたメンバーには、心から感謝したい。
アンケート回答からは、参加者の満足度が高く、自由記述欄も肯定的なフィードバックが多く、全体としてはうまくいったと思う。
前回より時間を増やし、フォロワーシップの理解とワークに時間を割くことができた。
準備では限られた時間で事例をワークに落とし込むプロセスには、最も多くの時間を割いた。このプロセスでチーム内で対話を重ねたことがチームワークに繋がり、わかりやすいコンテンツになっただけでなく、連携の良さが参加者の安心に繋がったようだ。

<参加者数>
最終的には14名となった。2回目参加者は2名。そのほかは全員始めての参加だった。

<ツールについて>
・参加者は全員ZOOMに慣れており、特にサポートを必要とする人はいなかった。
・ワークでJambordという新しいツールを使用。サブFも私も不慣れだったため、事前に練習した。参加者にはアイスブレイクで練習することで、その後のBORでのワークでスムーズに付箋紙に書き出すことにつなげられた。

<休憩時間>
開始1時間後に20分。2回目は事例のワーク終了後に15分に設定。実際には数分前後した。アンケートに「休憩時間の設定が良かった」との記述があり、これで良かったと思う。

<ワークについて>
ワークは全体として、自己紹介、アイスブレイクからチェックアウトまで計7回。段階的な問いで参加者も考えやすかったと思うし、サブファシの存在もあり、短時間ながら効果的なものになったと思う。
・「フォロワーシップのイメージは?」以外いずれも時間不足だった。15分程度は設定したい。また通信環境の影響でBORへの移行に時間要した参加者があり、全員が揃うまでのタイムラグを計算しておくべきだった。
・アイスブレイク「・・シップ集め」、2分+60秒の設定だったがBORへの移行に時間がかかり、時間不足。再設定し延長した。当初は各自紙に書き出したものをBOR内で口頭で共有、数集めの競争する予定だったが、急遽後半のワークのためにJanbord練習を兼ねることになった。操作にトラブルは生じることはなかった。新しい試みもできた。
・ワーク1と2では、ワールドカフェのような構造を試みたことは、面白いものだったが、急なキャンセルによる参加者減で複雑さが生じたことで、グループの組み換えが必要になり、ルーム移行にダブりが生じた。
・ワーク3は3人の先生の行動&言動を「フォロワーシップ5類型」表にプロット。4つのスキルでは、「構造化のスキル」と「合意形成のスキル」になろう。「提案・提言」軸が分かりづらかったとの声があった。次回は進め方に工夫したい。
・ワーク4「リーダーシップとフォロワーシップについて話そう」
・参加者の発言を引き出すのに苦労した。止まりかけたので、異なる質問を投げかけた。 私の「問い」は忘れたが、参加者から「成功体験」との言葉を得た。 「フォロワーシップ」を発揮するためには、「成功体験」が必要と捉える。 勇気をだして上席者に進言した結果、話を聴いてもらえたとか、採用されたとか、 そういった「成功体験」がフォロワーの行動の原動力となるのでは、ということ。 私はこの言葉を引き出せたので、最後のチェックアウトの発言となった。(つよし)
・スミスさんの発言が印象に残った。「フォロワーシップが発揮されるためには、リーダーシップが発揮されないといけない。。。」フォロワーが発言/提言しやすい環境が 担保されていないといけない、、と事例を交えて話していただいた。後半の権威勾配につながる話であり、実務でフォロワーシップを発揮するために重要な要素であると確認できた。(ハコ)

<質問への対応>
フォロワーシップへの理解が終わったところで、質問を促した。2名から質問があった。休憩中と休憩後に回答対応したが、説明がまとまらず、長くなってしまった。

<テクニカル>
・テクニカルに、スピーカーのピン留めをしてもらうことを忘れていた。(最後のチェックアウトではかっきーが実施)
・スタッフ複数名での受付対応がスムーズであった。
 →Googleドライブ上で参加者名簿を更新し、スタッフ間で情報共有できた。
・参加者の表示名の変更は「ホスト」のみ可能。(共同ホストでは変更できず。)
・遅刻者がいた場合、グループ分けを表示名に反映させる作業が定例会開始後にくい込むことになる。
・定例会開始後、早々に最初のブレイクアウトルーム(以下、BOR)に突入する場合、上記の遅刻者への対応とBORの設定の作業のタイミングが重なることも想定しておく必要あり。
 テクニカル担当が、ホストとして「表示名の変更」と「BORの設定」を行う。
 →定例会開始後、最初のBORまでに時間的な余裕が持てる進行内容だと理想的。
・参加者によっては、通信環境の影響か、BORへの移動に時間がかかっていた。
 →自動的に移動する設定にしていたが、各自でボタンを押して移動してもらうのがよいか。
 →一回あたりのBORの設定時間が短い場合、十分な対話ができない恐れあり。
・定例会開始後に、複数端末での参加者を把握。PC画面が小さいため2回線で参加されたとのこと。
 →事前に申し出てもらうようにすれば、対応がスムーズだったかもしれない。
 →「機器トラブル等についてはテクニカル担当へチャットしてください」と最初に伝える。

(個人的な感想)
・不慣れながら、テクニカルを担当させていただいたことで、Zoomの設定や操作の詳細について理解が深まり、少しばかり自信がついた。スムーズな進行のためにも、各種のトラブルを想定して、場を作るスキルを更に磨きたい。(いのっち)

<アフター定例会>
・校長経験者の話、なるほどと。経験した人でないとわからないこともある。 「サーバントリーダーシップ」「学習する組織」と深い話に繋がっていった。(つよし)

<自己のフォロワーシップ実践について>
・この企画チームで、ワークショップを企画・実施するプロセス自体がフォロワーシップの学び。
・私自身、中間管理職として、上層部に対するフォロワーシップと、部下に対するリーダーシップ、 フォロワーシップと日々実践しているつもりであるが、今一度、謙虚に向き合う重要性を感じた。(つよし)
スミスさんの話を伺い、自分の仕事や地域での活動を振り返り、リーダーシップとして、環境を整えていること、権威勾配をできるだけ緩やかにすることでうまくいっていることを再確認し、ほっとしました。その半面で職場での必要性を強く感じましたが、考えると心が折れそうです。(ちこ)
・フォロワーシップが目指すところは、チーム力による成果である。私自身、過去の反省もあり、機会あるごとにフォロワーシップの実践を心掛けるようになった。
9回に及ぶ練会で暖かく、細やかなフォロワーシップが大いに発揮された。そして当日はチームに助けられた。「成果の8割は、フォロワーによる」とのケリーの言葉にうなづく。(あら)

<今後について>
1回くらいは繰り返し実施したい。それは、メンバーのリアルな事例提供により、お互いの深い理解につながっていることと、ワークに落とし込むプロセスで、多くの知見を得るばかりでなく、チームビルディングができるとチームの誰もが感じているからである。そして九州支部の活性化につなげたい。(あら)