第18回:2005年9月3日 「F」to「C」、そして「C」to「F」〜ファシリテーション⇔コーチング九州支部

第18回九州地区研究会議事録

●2005年9月定例会議事録

□日 時:9月3日(土)13:00〜17:30
□会 場:深見ビル会議室
□テーマ:『「F」to「C」、そして「C」to「F」〜ファシリテーション⇔コーチング』
□担当ファシリテーター:鮫島宗哉、オブザーバー:山家俊孝
□参加者:約30人

●今回の狙い
 ファシリテーション協会の会員でも、コーチングについてはあまりよく知らないという方が意外に多いということから、コーチングの基本スキルをご紹介し、各人でファシリテーションとの違いを感じていただきたいというのが趣旨でした。
 与えられた4時間の中で、コーチング体験を下に、両者の共通点と相違点という事をテーマに皆さん同士の「ファシリテーション実施」という事まで持っていくのが理想でしたが時間切れでした。
 コーチングのスキルのなかの「傾聴」と「承認」の部分に多くの時間を配分し、参加者同士のミニコーチングを体験していただき、コーチングの基本スキルである「傾聴」を中心に、実感体感と言う当初目的は果たせたのではと捉えています。

 参加者には、もう一回、コーチングについてのテーマをと言う要望もあり、集団・グループに対するファシリテーションのほかにコーチングと言う個人対個人のコミュニケーションにおけるスキルを知っていただいたことで、日々の生活での役割や役立て方に興味をもっていただいたとおもう。担当としては、コーチングの本質への認知とともに、ロールプレーによる実感体感である程度の理解共感は持っていただけたのではと思う。

●講座内容から一部紹介
  ラポールの重要性とコーチングの3大スキル「傾聴」「承認」「質問」を中心に紹介。
   「傾聴」(聞く) 相手の言葉をさえぎらない、ひたすら聞く
   「承認する」  相手の長所を見てあげる、観察力
    ・ポジティブ思考の勧め(長所を見つける)
     例)コップに「水が半分入っている」という状態をどう捉えるか?
      「水が半分しか入っていない」 と言う受け止め方よりも
      「水が半分も入っている」と、無いことよりあることへの視点
      は、人を元気付ける。
    ・アイメッセージの効果
     例)子供が100点を取って帰ってきました。
       お父さんお母さんは、何て声をかけますか?
       「よかったね」((YOUメッセージ) よりも
       「あなたが100点取っったので、私もうれしい」
       (アイメッセージ)が子どもには、嬉しい。
   「質問」
    ・Yes/NO質問、6W3Hによる、適切な問いかけをする。
    ・Whyは注意が必要  
           「なぜできないのか?」はWhatに置き換え、
     「なにが原因か?」と聞く。
    ・未来形の「How?」どうしたら解決できるか?」でもよい。

●「コーチングとファシリテーション」、講師をつとめた鮫島の感想ですが、これからの企業や組織での、コミュニケーションの両輪ではと思います。
 コーチングだけでなくファシリテーションの研修講座もこれからますます企業内で盛んになると思います。
 両方とも、実践してナンボのもの、バカズを踏む、やってみてこそその価値は得られるものと言うところが、双方に共通する部分でしょう。

以上