番外編:2005年4月16日 人間関係ファシリテーションを体感する九州支部

九州地区研究会議事録 番外編

●2005年番外編定例会議事録

□日時:2005年4月16日(土) 10:00〜17:00
□場所:福岡県中小企業振興センター402会議室
□テーマ:人間関係ファシリテーションを体感する!
□ファシリテーター:田崎哲夫さん
□参加者:14人

■午前のセッション(10:00〜13:00)

 田崎さんからの自己紹介と、今日は「ラボラトリー」であるという話。 それを聞いて今何を考えているか、感じているかをメンバーに問う。メンバーからの自然な発言を待つ・・

田崎さんのコメント:
  自分自身の自己紹介は恐らく初めてのことだった、実は今日は組み立てなしのスタート、参加メンバーの空気を読みながら方向性を定めていく、ファシリテーターは場の安全を保障・確保するのが役割、メンバーは後何をやってもオッケー。

◇ワーク
(1)自分とは正反対・違うと思う人を選び出してペアを作り「私とあなたとはどこが違うか」を話す。(10分間)
(2)やりとりした中で気づいたこと、感じたことを交換する。(5分間)
(3)15分間過ごしてみて「お互い似ているなあ」と思うことを話し合う。(10分間)
(4)一連の体験を通じて「相手との関わり」「自分の関わり」など改めて気づいたことを用紙に記入、それをもとに再びお話をする。

◇振り返り(メンバーの気付き)
・本音で話したいが本心を話せない自分がいる。まだ安心できない場か。
・相手からのホンネのフィードバックで信頼関係が芽生えてきた。
・自分と「違う」人だと思う意識に抵抗感がある。
・他人に「違う」ということを言うことは関係性を切るような抵抗感がある。
・切り口は違っても本質は同じ、共通点をみつけようとする。
・人間関係をつくるために違いをあえて見ていない。
・共通点を無意識に探すことが会話としての作業内容となっている。
・自己開示とは何か
・違いは「憧れ」となる
・違いは対立概念だけではない
・違いは区別だと思っていた
・違いを探す能力を持っていない
・程よく違うことで会話が弾む
・違いの評価軸が設定できない

田崎さん:人間関係という言葉の意味は何か?

メンバー:
表面的なレベルではない、信頼できる関係、波風の立たない人間関係とは人間関係といえるのか、収めるためのスキルなのか、乗り越えながら進めるスキルなのか

田崎さん:人間関係ってなんだろう・・?

   <昼食休憩(13:00〜14:00)>

■午後のセッション(14:00〜17:00)

(午後の進め方について話題展開)
田崎さん:午後はどう進めましょうか?

※田崎さんが飄々と発言、メンバーが戸惑い探り合う混乱の中からどう抜け出すか?

田崎さん:
 ファシリテーターの概念、プロセスデザインの概念の違い、人と人との関係の中での領域のもの、人間関係の目的とは?、言葉の定義だけではどうにもならないものがある、やるのは誰?

※メンバーから、徐々に発言があり、「輪を縮めよう」とか、「アイスブレークしたらどうか」など提案があったり、それに対して田崎さんからの介入があったりしながら進む。

田崎さん:
コンテンツ思考に慣らされている、人間とは何か? ヒトとはなにか?なぜ繋がらなくてはいけないのか? 関係をつくろうとすれば発言する。

(メンバーが自分を少しずつさらけ出し始める)

メンバーの発言:
・自己紹介と自己開示は違う。
・みんなが根の深いところを見ようとしている、一人が話し始めると一斉に観察が始まる。
・話せば話すほど鎧をきているかも。
・自分の原点となるもの、自分を突き動かすもの、原動力

田崎さん:1時間半経過、この段階で気づきを書き出しましょう

    (休憩)

気づきのシェア。(田崎さんは外れる)
田崎さん:関係をつくりながら発表する、どこに向かって自分の気づきを伝えるのか考慮して

(40分間個別に発表)

・勇気は自己受容から、今を感じる、今を見る、今を聴く

*整理する時間
○ラボラトリーはスキル向上の場、自らが被験者でもある。
  ポジティブな感情を伝える、今感じていることを今出す、遅らせない。

○人間関係における「プロセス」とは

○体験学習の循環過程:
  【経験】
    →【指摘】(今何が起こっているか?今を語る…事実、現場)
       →【分析】(どうして?)
          →【仮説化】(今の話題ではなくなる)

○最大の注目は「何がおきているか」自分の中の感情(どんな気持ちか)
  ネガティブな感情を出さないと本当の関係はできない。

メンバーの感想:
・居心地の悪さ(テーマがない)がリアルな時間と空間、向き合うことが大事な要素楽しかっ たり辛かったり、ハートだな
・素直さが場に与える影響を感じた
・年齢を重ねるごとに財産になる
・日常でうまく伝えられるように意識する、行動する
・じっくりと時間をかけて「人間関係」を体感、考察
・記憶に残るが、記録に残しにくい内容
・芝居の台本に例えれば、台詞よりもト書きが大事だと思った


以上