第33回:2007年1月6日 ファシリテーション新春大相談会〜あなたの悩みをコミュネーレ!九州支部

●FAJ九州支部 2007年1月定例会議事録

■日 時:2007年1月6日(土)13:00〜17:30
■会 場:福岡商工会議所 6階会議室
■テーマ:「ファシリテーション新春大相談会
         〜あなたの悩みをコミュネーレ!」
■参加者:40名
■担当ファシリテーター:加留部貴行さん
■議事録担当:高橋
■内 容
1.アイスブレイク
  ワンワード:?名前?所属?お正月にはこれで遊んだ!の3つを
  グループ内で話し、全体で?についてシェア。
  体力系の凧揚げ、竹馬、雪合戦から、
  頭脳系(?)の人生ゲーム、花札、マージャンまで様々出ました。
  
2.相談者プレゼンテーション
  事前に九州支部のメーリングリストで募った「皆様のお悩み」のうち、
  当日出席の7名が「悩みの告白」を行う。(1人5分)
  参加者は1つのお悩みを選び、悩む人のもとへ移動。
  4〜9人編成の7グループに分かれる。
  ※悩みを共有→共感したグループへ
  【7つのお悩み】
   ?自分のファシリテータースタイルを確立したい
   ?「構造化」の要素を構造化すると、どんな構造になるのか
   ?会議の中でファシリテーターの限界を感じる人数はあるのか
   ?固定メンバーの会議で充実感を得るにはどうしたらいいのか
   ?ファシリテーターのゴール
   ?コンサルティング先企業の全社会議で、上の立場の人間が
    高圧的に出たときの対応
   ?ファシリテーターは、主催者とどういう関係作りをしたらいいのか

3.相談者を囲む会  14:00〜15:30
  ・じっくり聴こう
  ・傾聴と質問で悩みの本質を見つけていく
  ・悩みの本質を深め
   (30分経過後、模造紙配布)
  ・悩みの本質を構造化してみる
  ※「対話」が、相談者もメンバーも互いに考えるきっかけとなる。

4.テーマを設定してみる  15:30〜16:00
  本日のテーマは、悩みの解決策を考えるだけではなく
  実は、2007年度の「ネタだしワークショップ」。
  最初から言ってしまうと手の届かないものになってしまうので、
  今回は、結果(ネタだし)よりも話し合い重視。
  ニーズは相談から見えてくることが多い。
  ※対話の中から、何でもいいから生み出してみよう。

5.他のテーマの進捗を見る/自分のテーマの進捗を語る
  ワールドバザール方式で、他のグループへ出掛け
  外の空気も吸ってみよう。
  他のグループの話し合いの内容を聞こう。
  自分のグループの内容を話そう。

6.全体でシェアする
  グループワークで出てきたテーマ(ネタ)を共有。
  今まで取り上げられなかったものも出てきたので、
  これを中心に来年度の定例会のテーマとしたい。
  定例会で取り上げたいものに全員で投票。
  4月定例会のテーマは「プロセスデザイン」に決定!
  【全てのテーマ】
  ◎プロセスデザイン
  ○参加者を満足させるためのFの所作
  ○要約力
  ○主催者とどう関わるか、つきあうか(事例つき)
  ○組織改革とは
   五感をもっと使ったファシリテーション〜コトバではない何かを〜
   フレーズ集
   視覚に頼らないFID(ファシリテーション・イン・ザ・ダーク)
   ドラムファシリテーション
   切り口・視点の活かし方(表現力)
   俯瞰力
   Fの働きかけ方でファシリタティブにする
   倫理観
   お悩み相談
   現場ネタ
   背景(組織?個人?)

7.意図開き
  今回のプロセスデザインの意図開きがあり、
  加留部さんのプロセスデザインの作り方も紹介された。

  「共有・共感」→「対話」
  ニーズは相談から生まれてくる。ここでネタが出てくる。
  他のグループに出掛けても、全体でも「共有・共感」する。
 
  今回のテーマに含まれた「コミュネーレ」の意味について説明あり。
  「コミュネーレ」は「コミュニティ」の原語
   ⇒共に重荷を担い合うこと
   そこには、わざわざ集まる積極性があり、
   その関係性があれば、「コミュニティ」がある。

8.参加者の感想など
  ・定例会ではスキルだけではない何かを学びたいと参加しているが、
   やはりそれは経験の積み重ねなのだろう。
  ・相談者を「囲む会」とした表現が良かった。
   (加留部さんから「座談会にしたかった」とコメントあり)
  ・お悩み?の回答として、本日体験したグループ(4〜9人)にそれぞれ
   聞いたところ、8〜9人グループでは共有化に少々手間取ったとのこと。
   加留部さんからは、「基本は片手で、10人なら分割します。」と
   お答えいただきました。
  ・本日のテーマは、お悩みを「聞きます」で、「解決します」ではないことを
   再確認され、その他の解決策を知りたい方は「泡の会」行きとなりました。 

9.議事録担当者の感想
  ファシリテーター加留部さんの温かい雰囲気と、場作りへのご配慮に
  またまた感激しました。  
  セッションの時間配分が絶妙で、参加者として時間に対する焦りを
  感じることなくゴールへ皆で進んでいけたのは、やはりプロセスデザインが
  しっかりとできているからなのだと思いました。
  「プロセスデザイン」の言葉の意味を、やっと理解できた気がします。
  定例会参加1年目の私は、その場にいるだけでまだ緊張してしまうのですが、
  FAJ九州の定例会は、多くの学びと気づきを得られる大切な場所である
  ことは間違いありません。
  今回は議事録作成の機会をいただき、ありがとうございました。

(議事録作成:高橋)

以上