第166回: 2018年2月3日 (土) 九州支部2月定例会 『声のファシリテーション』九州支部

2018年2月 定例会レポート

日時

2018年2月3日(土)13:00~17:00

会場

福岡市健康づくりサポートセンターあいれふ 研修室A

テーマ

声のファシリテーション

ファシリテーター

鮫島 宗哉 (FAJ会員)

参加者数(会員)

17名

参加者数(一般)

5名

報告作成者

河野 梢子

報告日

2018年2月13日

テーマ詳細

プログラム概要

ファシリテーターにとって重要な「声」。
今回は、ハード編(声の出し方)、ソフト編(話し方)についてワークを行った。


【目標】
聞こえる声を出せるようになる
話の技術を知る
話そうと思う決意を持つ
ふぁし

【アイスブレイクとグループづくり】
以下のアイスブレイクを行い、それぞれの課題を完了するまでの時間をはかった。
1) 犬が好きな人、猫が好きな人、両方好きな人、両方嫌いな人の仲間集め
2) サークルになって姓の50音順に並ぶ
3) サークルのまま名の50音順に並ぶ
4) サークルのまま誕生日順に並び、誕生日の近い人で4~5人のグループを作成した

【ワーク1:ハード編】
1)腹式呼吸を身に着ける:みんなで窓の向こうにみえるビルに向かって大きな声で「ヤッホー」と叫んだ。
2)自分の良い声を見つける:2人組になって自分の声域の真ん中の音を指摘しあい、「良い声=のどの負担が少ない=長持ちする声」を探した
3)発生練習:滑舌練習表、早口言葉「お綾や 親に お謝り お綾や お湯屋へ行くと 八百屋に お言い」、外郎売りのセリフ、を用いて発声練習をした。早口言葉と外郎売りのセリフは、参加者から自主的に練習成果を披露。

【ここまでの振り返り】
「ワーク1でファシリテーションはあった?」という問いに対して、グループ内で話し合いを行った。その後、グループメンバーをシャッフルして新しいグループを作り、話し合いの結果のシェアをした。

【ワーク2:ソフト編】
15秒で伝える:基本フレーム(5W1H、PREP法、起承転結)を紹介し、15秒トークのグループ内でファシリテーターが15秒ずつ合図をしながら練習を行った。

テーマ「私の好きなこと」でスピーチ:「好きなこと」を思いつくままにできるだけ詳しく書き出した。その後、2人組になって基本フレームを使いながら1分間スピーチを行った。

【振り返り】
参加者全員が15秒を目指して振り返りを発表した。

参加者コメント

【印象に残ったこと、得られたこと】
・印象に残ったことは15秒トーク。ポイントを絞ってしゃべることができる
・外郎売りがアンチエイジングに効く
・「ヤッホー」がよかった。気持ちも体もほぐれた
・練習が大切。繰り返しできてよかった

【これからやってみようと思うこと】
・15秒は短い、そぎ落としてしゃべるということをしたい
・外郎を売ることがあればチャレンジしたい

【その他】
・疲れないしゃべり方を得たくて参加したが、うまく体得できなかった
・私はそれでも自由にしゃべっていきたいな

ファシリテーターふりかえり

 今回、レジュメ配布をせず、参加者が自分の体験と実感に集中できる環境に留意した。また、テキストのコンテンツをベースに、進行自体をファシリテーションとして参加者がどう受け止めるかを"裏テーマ"にしていた。4時間枠の中で、ワークと説明、各人の体験の場の構成や配分に配慮した。最後に、「15秒トークの実践」という機会として、「振り返り」を"事実と気付き、そしてこれから"という3項目で全員の発言を得て終了した。

 参加者コメントを聞き、日常生活での声と話し方にそれぞれでヒントを得ていただけた様子で、良かったと感じている。

担当者ふりかえり

 今回のWSの最大の悩みは「ティーチングの要素が濃い内容の中にいかにファシリテーションの要素を入れるか」ということでした。この件に関しては、月担当者を含め、みんなでアイディアを出し合いました。どうなることやら、正直不安で当日を迎えましたが、ワーク後にファシリテーションについて深く考える時間をたっぷり設けるという構成になっており、「ファシリテーション」の奥深さを考えることができました。

 また、今回MFをされたsamediさんは、場の相互性をとても大切にWSを進行されており、参加者のみなさんも、そのプロセスからも得られるものもあったのではないでしょうか。