第169回: 2018年5月12日 (土) 九州支部5月定例会 『ファシリテーションゲームで「教訓伝承」を哲学する ~正解のない問いから解を成す、運命の選択「クロスロード」とは?~』九州支部

2018年5月 定例会レポート

日時

2018年5月12日(土)13:00~17:00

会場

久留米大学 福岡サテライト

テーマ

ファシリテーションゲームで「教訓伝承」を哲学する
~正解のない問いから解を成す、運命の選択「クロスロード」とは?~

ファシリテーター

くまもとクロスロード研究会 代表 徳永 伸介 (FAJ会員)

参加者数(会員)

26名

参加者数(一般)

6名

報告作成者

徳永 伸介 、亀井 直人

報告日

2018年5月27日

テーマ詳細

プログラム概要

[5人1グループ編成]

①アイスブレイク(チェックイン)グループの中で自己紹介
②クロスロードとは?<説明>
③クロスロード神戸編、市民編の王道体験から基礎を学ぶ
④クロスロードたるもの<クロスノート活用、ファシリテーション要素の分析解説>

 <休憩15分> 休憩後、メンバー入替

[6人1グループ編成]

⑤クロスロード熊本編でファシリテーター体験(6問、クロスメモに記録)
⑥クロスロード研究会、チーム化の重要性と巻き込み方
⑦設問作り解説(お持ち帰りギフト)
⑧アンケート記入

参加者コメント

・自分とちがった意見をたくさん聞けた。
・結構、極端な意見が聞けた。
・どれが正しいというものではないという事が実感できた。
 色々な考えの方がいて、その内容がもっともであると納得した。
・解がないものはジレンマと背中合わせであること。
・同じ解でも意見が違うことや、他の人の話を聞いて考えが深まることに、
 クロスロードの面白さを感じた。
・思考実験の様でもあり非常に興味を持って参加できた。
・ゲーム性が参加意欲を高め、だれもが楽しく参加しやすいと実感した。
・正解ではなく成解。
・たくさんの写真を見て泣きそうになった。
・クローズドクエスチョンで深める事ができる事に新たな気づきを感じた。
・解説がゲームのあとなので学びが深い。
・熊本地震の事例や説明が加わることでクロスロードがより分かりやすかった。

ファシリテーターふりかえり

対象者がFAJの方々ということで、プログラム内容をファシリテーターの実践を重ねるうちに気づき得た視点での分析結果を整理しながら、そのコツや経験を元に構成してみました。問題の分析(クロスノート)とファシリテーター体験を設け、参加者にとって一つの引き出しとなり、今後実践まで導けたらと願い構成を練ってみました。

本来の構成プログラム的には、午前午後の丸一日コースを4時間(半日コース)に盛り込んだため、参加者にとって不完全に感じた部分もあったのではないかと感じます。また、ファシリテーション協会の定例会らしく、チェックアウトを設定する構成にできなかったのは最後に時間確保すべきだったと思います。(チェックインはクロスロードの導入でクロスロードらしく行いましたが...チェックアウトがアンケート記入と総会への引き継ぎで予定構成時間を割いたためカットしました。)他の時間を調整してチェックアウトで落とし込む時間は重要だったかと振り返ります。

担当者ふりかえり

「クロスロード」のワークショップ開催を担当して、とても嬉しい気持ちです。
というのも、私が2010年に体験してファシリテーション協会に入会するきっかけとなったワークだからです。

今回参加された半分以上の方が「クロスロード」初体験、この場が生まれて良かった(^^

話題提供はファシリテーション協会の熊本サロンで活動している徳永さん。 熊本の震災から生まれた「クロスロード:熊本編」も紹介していただきました。 熊本サロンは、2016年の震災後に立ち上がった集まり、ファシリテーションの広まりを感じる場ともなりました。

2010年から始まった、私のファシリテーションとFAJとの関りも9年目。

クロスロードを体験して残ったその「もやもや」を、ずっと探求し続けているのかもしれません。
そのもやもやを、これからもファシリテーションを探求・実践する仲間と話していきたい、改めて感じた1日でした。