第187回: 2020年2月1日 (土) 九州支部2月定例会 『信念対立解明アプローチ~その対立、消し去る"術"あります!~』九州支部

2020年2月 定例会レポート

日時

2020年2月1日(土)13:00~17:00

会場

なみきスクエア

テーマ

信念対立解明アプローチ ~その対立、消し去る"術"あります!~

ファシリテーター、企画チーム

星野利夫、河村学(FAJ会員)河野梢子(FAJ会員)

参加者数(会員)

24名

参加者数(一般)

8名

報告作成者

上野翔大郎、河野梢子

報告日

2020年3月11日

テーマ詳細

プログラム概要

信念対立解明アプローチをテーマに、FAJでは4回目の定例会でした。

1.グループ分け(15分)
ファシリテーターからお題を提示し、○○派で参加者を半分ずつに分けた。
(お題の例:犬派?猫派? たけのこの里派?きのこの山派?)
同じ派閥でペアをつくり、違う派閥のペアと一緒に4人グループを作った。
同じグループ内で自己紹介を行った。
今回は「犬派/猫派」になった。

2.インストラクション(20分)
「信念対立解明アプローチとは」の説明をした。

3.ワーク①:信念対立の構造化(10分)
どうして犬派/猫派なのかについてペアで解明圖をかいた。

4.ワーク②:信念をぐらつかせる(10分)
グループで信念(犬派/猫派)をぐらつかせる問いを投げ合った。

5.ワーク③:信念対立の構造化(20分)
グループで解明したい信念対立のテーマを決めて、解明圖をかいてみる。

6.ワーク④:信念をぐらつかせる(20分)
グループで決めたテーマについて、信念をぐらつかせる問いを投げ合った。

7.シェア(15分)
休憩を取りながらみんなの解明圖を見て歩く時間をつくった(バザール)。

8まとめ(5分)
今日やったことをファシリテーターが振り返りながら信念対立解明アプローチについてまとめをした。

9.振り返り(45分)
車座になって一人1分で「分かったこと、次にやってみたいこと」を発表した。

参加者コメント

・経験に基づく考え方=信念と感じた
・志向性の抽象度をあげていくと、自分のベースになる考えみたいなところにたどりつける。
・信念は簡単には変わらない(思いが強くないケースを除く)
・相手の考え方の背景(経験など)まで掘り下げる
・信念とは?対立するような事例が思い出せず、リアルに感じられなかった。
・契機と志向性の違い、解明する軸はこれでいいのか、が分かりにくかった。
・安心した関係ができていないと話しづらいかな~と。
・構造化からぐらつかせの必要性が印象に残った。
・ぐらつかせの質問をこれからやってみようと思う。
・信念、契機、志向性など用語の意味分かりにくかった。
・解消のアプローチまでやってみたかった。
・課題はもっと具体的に設定したほうが対立しやすい。

ファシリテーター、企画チームふりかえり

 私自身、4回目の信念対立解明アプローチをテーマにした定例会でした。今回はチームを再結成し、プログラムのブラッシュアップをしました。途中で、中部の有志に練り会をしてもらい、プログラムはさらに分かりやすいものになりました(有志の皆様、深謝です)。この練り会は私のみオンラインでの参加でしたが、オンラインで一対複数の場が成立することを知りました。定例会では、みなさんの信念に向き合う熱気で思わずカーディガンを脱ぎました。参加者のみなさんの生活の中のイライラがちょっとでもなくなるといいなー(ひとり静かにごみ箱を蹴とばすとか)、と思っています。(河のっち)

 私にとって、二回目の「信念解明アプローチ」の話題提供となったこの九州支部の定例会は、本当に思い出に残る定例会となりました。ちなみに、一回目は中部支部の定例会でした。実はこのとき、非常に大きな反省点がありまして、ワークショップで迷子になる人が続出したのです。このため今回は「ワークショップで参加者を迷子にさせない!」をスローガンに、プログラム全体を見直し、特にワークショップの進め方を改善しました。結果、迷子になった参加者はいなかったようなので、本当に良かったです。嬉しいです。私自身、ファシリテーターとして大きく成長できたような手応えがあります。特に、スライド作成のスキルは、以前よりも向上したのではないかと自負しております。大変素敵な機会を頂き、本当にありがとうございました。今回の定例会では、新たな課題が見つかりました。アイスブレイクと分かち合いですね。次回はもっともっと参加者間の交流を促進させるようなプログラムにします。参加してくださった皆様、ありがとうございました。(数学大好きとしちゃん)

 河のっち、としちゃん、定例会当日のMFお疲れさまでした。アンケートでは、非常に満足:17名、まあ満足:14名で、素晴らしい定例会だったんだなとあらためて思いました。さすが。ご両名に拍手!でも、改善すべき点もアンケートで分かってきましたので、そのあたりはブラッシュアップして行きたいと思います。私は他の都合で今回の九州支部定例会には参加できませんでした(残念)。主にWEB MTGでのMF、GFで貢献させていただきました。中部支部で「ファシリテーションに使えるITツール」定例会(https://www.faj.or.jp/base/chubu/report/-201912-170/)を企画・実施した経験を生かせたと思います。ですが、定例会づくりの中で印象に残っているのはWEB MTGではなく定例会一週間前にやったリアルでの通し稽古です。楽しかったし、凄く勉強になりました。あのリアル通し稽古があったからこそ、上の満足度につながったんだと思います。(がっくん)

【担当者振り返り】

 今回は九州支部で2度目の「信念対立解明アプローチ」でした。参加者の人数もとても多く、応募段階で当初の予定定員である30名を超えたため、急遽38名へ定員を変更するなど、このテーマへの関心の高さを感じました。
 導入部分であるグループ分けで身近な対立を例に取り上げて行われたことで、"信念対立"というものへのハードルが低くなり、かつ、場が和んだように思いました(むしろ場に笑いが起こり、盛り上がっていました)。また、ワークショップでは対立する信念についての対話だったのでヒートアップするグループもありましたが、「対立歓迎、終了後はノーサイド」というルールを繰り返し場に伝えていたことで、参加者の方々は安心して"対立"されていたなと感じました。
 皆様ご参加ありがとうございました。また、企画・MFを行ってくださった、河のっち・としちゃん・がっくん、ありがとうございました。是非九州支部で第3弾を開催したいです。(上野)