(第2テーマ)
きて、みて、やって、おしりムズムズ
〜初心者特区、とにかく場数を踏んでみよう〜
日時
2009年2月7日(土) 13時30分〜17時00分
場所
ももちパレス 研修室1
参加数
13名(FAJ会員13名、担当3名を含む)
目的
本や座学だけでは理解しにくいファシリテーションの基礎を全員がファシリテーターを体験する過程で、色々な発見をしながら学んでもらう。
担当者
ファシリテーター/山口さん(九州支部会員)
サブファシリテーター/片岡さん(九州支部会員)
スタッフ/吉田さん(九州支部会員)
プログラム概要
- 構成
自己紹介とアイスブレイク
ワーク1(2設問)
ワーク2(3設問)
全体での振り返り
- 進行方法
参加者を5人×2グループに分け、5設問に対して1人1回ずつファシリテータを務めてもらう。
- 設問設定条件
設問は徐々に難しくなり、最終設問は力を要する。設問毎に狙いが含まれている。
内容(以下、敬称略)
- テーマ担当者の紹介(吉田)
- テーマ担当者からの挨拶
1) ファシリテータ
本日は初心者特区。みなさんのための場である。定例会は説明型のセミナーとは違う。双方向の学びの場であり、お互いに高めあって何かを持ち帰って欲しい。
来てよかったと思える場にしたい(山口)
2) サブファシリテータ
まだまだ初心者の私が担当をやったらどうなるだろうか。それが今回のテーマ設定の理由と担当に立候補した理由。私と同じ初心者のみなさんと楽しい場にしたい(片岡)
- 目的の説明、プログラムの説明(山口)
- 参加者自己紹介、アイスブレイク(片岡)
1) 自己紹介
車座の形でイスに座り、順番に「名前、本日の参加理由」を説明した。
2) アイスブレイク
ファシリテーションのレベルに基づいて横一列に並ぶ。
レベルは自己申告。参加者相互で話し合いながら最終的に合意し、列を形成した。
3) チーム分け
列の先頭から奇数・偶数番に位置するかどうかで、2グループを編成した。
- ワーク1
◆設問1(15分)
【グループ名を全員の合意で決める】
1) ファシリテータを担当した人の感想
第1グループ
「通旨味(つまみ)」
「みんなの共通項を探してみよう」との一言をきっかけに色々試したがうまくいかず。最後に「お酒好き」で一致。ファシリテータはお酒のつまみ的存在ということで命名した。
第2グループ
「ムズ2(むずむず)」
初心者はやりたくておしりがむずむずしている、それとグループ2の両方をかけて命名した。
2) 設問の狙い(山口)
【結果を出す】
内発的に生まれたものをみんなの合意で一つにすることを学ぶ
◆設問2(15分)
【グループ名を決めたプロセスを振り返る】
1) ファシリテータを担当した人の感想
第1グループ
共通点という切り口がよかった。視覚化できてよかった。
第2グループ
共通点から入ってみてよかったが、テーマを素直に解釈してみた。制約が少ないため、多様さが得られたと思う。
2) 設問の狙い(山口)
【振り返る】
正解の無いテーマに対して、過去を冷静に振り返ってみることを学ぶ
3) 感想・アドバイス(山口)
2つのグループが違うアプローチを取ったことは面白い。ものごとを決めるプロセスがいくつもあることを学んでもらえたと思う。また、「模造紙に直接書く」「模造紙を使わず付箋に書く」ところも違いがあった。ペンで書くことは、議論に注目させる効果がある反面、しばってしまうことには気をつけて欲しい。
会議プロセスは「(議論を)広げる→進める→まとめる」である。広げる時は、以下の2つに気をつけて欲しい。
「広げすぎると、収拾がつかずまとまらない」
「広げきらないと、議論不足でまとまらない」 |
休憩
- ワーク2
席替え(片岡)
各グループの設問1・2のファシリテータ2名が、他グループに移動し、チームを再編成した。
◆設問3(15分)
【鍋パーティに必要な豆腐。消費期限の違う2つから選択する】
1) ファシリテータを担当した人の感想
第1グループ
自分の主観から値段の条件を加えようと誘導してしまった。反省。また、「どちらでも良い」との意見は処理が困った。
第2グループ
「古い豆腐が値段を安くするはずだ」との先入観で決めることがあると気付いた。
2) 設問の狙い(山口)
【合意形成する】
反対を選んだ人の意見との妥協点を探り、合意に持っていくことを学ぶ
3) 感想・アドバイス(山口)
ファシリテーターを務めてくれた人にメッセージを書いて渡してください。うまくいかなかったことは相手に遠慮して言いにくいが、大事なこと。どんどん教えてあげよう |
◆設問4(15分)
【日本で食べ物の廃棄量がなぜ多いか?理由と改善策を導く】
1) ファシリテータを担当した人の感想
第1グループ
「何かを方向づけないと」「リードしないと」との責任感を持つ自分がいたと気付いた。
第2グループ
同席者の意識が高く、ファシリテーションをしなくても進んでくれた。
2) 設問の狙い(山口)
【話すことの大切さに気付く】
大きなテーマに対して、ベストの回答はでないがみなと話す大切さを学ぶ
◆設問5(15分)
【大地震の避難所で人数より少ない食料配布の可否を決定する】
1) ファシリテータを担当した人の感想
第1グループ
時間が短い中でのこのテーマは難しかった。。
第2グループ
仮定の話なのでその場を想像することが難しかった。
2) 設問の狙い(山口)
【制約下での即弾力をつける】
答えは無いが緊急性を要する場面で、短時間で合意しすぐに行動する力を学ぶ
休憩
- 全体での振り返り
1) 各設問の狙いを説明(山口)
2) 個人ごとの感想(全員)
- ファシリテータとして、進行時に自分の意見を混ぜてしまった。客観的になる必要を感じた。
- ファシリテーションを完全に中立でやれるだろうか?目的を忘れず活性化できればよいと気付いた。
- 設問4・5をまとめることが難しかった。まとめる力をつけたい。
- 山口さんの聞き返し方が良かった。問いの力と感じた。
- 無理をしなくて良いんだと気付いた。自分のレベルが上がった時に何が必要か考えていきたい。
- 山口さんは周りが良く見えているなあと感じた。楽しかった。
- みなさんのレベルや意識が高いと感じた。
- 大変勉強になった。
- 楽しかった。話し合いの時にみんなが威圧的でないことが心地よかった。
- 表面的に人の話を受け入れることはできているが、本当の意味で人の意見を聴かねばならないことに気付いた。
- 人それぞれの色々なやり方があることを学んだ。自分のスタイルを確立したい。多少強引に進めることも必要だと気付いた。
- 違うやり方を学んだ。主観的に切り口を広げすぎてしまう自分に気付いた。
- 丁寧に準備してもらって感謝している。本日3人で進行されたことはうまいやり方だと思った。プロセス管理を大胆にやりたい。
- 短時間の制約がある中でのファシリテーションは難しかった。解決策を知りたい。
- 時間的な制約に対応する一つの方法は、ロジカルな思考とスキルを身に着けることだと思う。いきなり書き始める前に一呼吸して、ぴったりのフレームを考えてみたらどうだろうか。
- プログラムが良く出来ていた。多様な意見を引き出す場のセッティングができている。(吉田)
- 自分の当たり前がそうでないこともあることを発見した。ファシリテーションは難しいが、面白い。(片岡)
- みなの気持ちに触れて一緒に学ぶ仲間だと感じた。(片岡)
- もう、みなさんは一緒に考え解決する仲間である。これからもチャレンジしていこう(山口)
以上
- noted by D -