第60回:2009年4月4日人と人が出会い、響き合う社会へ〜ファシリテーションの可能性を探る九州支部

人と人が出会い、響き合う社会へ〜ファシリテーションの可能性を探る

 

日時

2009年4月4日(土) 13時00分〜16時45分

場所

オクターブビル 5階会議室

参加数

42名

担当者

鈴木まり子(ちびまり)、田頭 篤(たがしー)、酒見、清川
 

概要(案内文)

人と人は出会っただけで関係性ができたと言えるのでしょうか?
人と人はつながっただけで響きあったと言えるのでしょうか?
人と人が響き合うことで、本当に社会は変わるのでしょうか?
響きあう社会を実現するためにファシリテーションができることって?

「多様なファシリテーションと出会い、響きあう」
「多様な人・組織と出会い、響きあう」

 来る5月23日、24日東京お台場で開催される全国ファシリテーションフォーラムのコンセプトです。
昨年開催された福岡での思いを引き継ぎ、東京だけではなく全国の仲間達と共に、まさに響き合いながら準備を進めています。

そこでの問いは「どうやったら“多様な出会い”の場になるのか?」であったり、「どうやったら“響きあう”場になるのか?」であったり。

今回の定例会では、このファシリテーションと仲の良さそうな言葉「響き合う」をテーマに、ファシリテーターがどのように関われば、響き合う場をつくることができるのか?を自分に引きつけて考えていきます。多様な仲間と語り合う中で、響きあうを実感し、新たなファシリテーションとの出会いを探っていきましょう。

内容

1.オリエンテーション[13:15〜13:25]
・担当者(ちびまり、たがしー、酒見、清川)の自己紹介と、本日のテーマ選定の理由、ワークの目標、スケジュール、ルール等について説明。

2.アイスブレイク[13:25〜13:45]
?ラインナップ(その1)
「今日、自宅から会場に来るまでにかかった時間」順に大きな輪になった。
?ラインナップ(その2)
「初めてファシリテーションという言葉を知った時期」順に大きな輪になった。
?フォースドチョイス(その1)
「ファシリテーターにとって大事なのは?」という問について、「勇気・根性・体力・愛・忍耐」の中から1つを選び、同じものを選んだグループごとに自己紹介。
?フォースドチョイス(その2)
「人と人とが響き合うというイメージは?」という問について、「オーケストラ・ジャズ・ロック・合唱・山笠」の中から1つを選び、同じものを選んだグループごとに自己紹介。

3.相互インタビュー[13:45〜14:45]
?「自分が響き合った体験を振り返ってみましょう」という問いが呈示され、担当者4名がそれぞれの「響き合い体験」を披露した。
?参加者が5分間、ひとりで自身の「響き合い体験」を振り返り、配布したA4の白紙にメモした。
?近くの人とペアになり、メモした「響き合い体験」について、それぞれ10分ずつインタビューし合った。
?インタビューした内容をA4の紙1枚に一人称で記事化し、タイトルをつけた。内容についてお互いに事実確認をして、できた人から休憩に入った。

●休憩[14:45〜15:00]

4.相互インタビューの共有[15:00〜15:30]
?相互インタビューをしたペアを含む4人一組となり、記事を読み上げる形式でインタビュー相手の「響き合い」体験を紹介し合った。
?相互インタビューで感じたことを全体で共有した。

5.「人と人とが響き合うために大切なこと」について対話[15:30〜16:10]
「自分の体験から考えて、ファシリテーターとして響き合う場をつくるためにできることって何だと思いますか?」という問いが呈示された。その問いについて、自分が何人で話し合いたいかをA4用紙に書き出し、同じグループサイズを希望する人同士で集まって話し合った。

6.全体振り返り[16:10〜16:30]
本日の定例会を通して感じたこと、言いたくなったこと、今の気持ち等を共有した。
<主な発言内容>
・かなりいいところまで話が進んでいたので、もう少しダイアログを続けたかった。
・“響き合う”を目的にすることに対して違和感を覚える。
・響き合うという言葉が美しすぎて、実体験と照らし合わせたときに違和感を感じた。
・必ずしもきれいに響き合う必要はないと思う。
・ファシリテーターは「響き合う場」をつくらなければいけないのか。

7.本日使用したファシリテーションスキルについての説明[16:30〜16:40]
資料を配布し、ワークショップの概念と、本日使用したファシリテーションスキルについて簡単なレクチャーがあった。

内容

今回のテーマである「響き合う」については、思っていた以上に奥が深いなと感じました。参加者の方の多くがもやもやしたまま終わってしまったのは少し残念でしたが、問題点が見えてきたことは大きな収穫と言えるかもしれません。
また、今回は、ちびまりさんの無茶ぶりのおかげ(?)で、定例会のファシリテーターを初体験させていただきました。ファシリテーターとしての役割を十分に果たせたとは言えませんが、参加者の皆さんが温かく見守ってくださったおかげで、何とかクリアできてほっとしているというのが率直な感想です。
東京からわざわざお越しいただいたき、このような機会を与えていただいたちびまりさん・たがしーさん、そして、酒見さん、参加者の皆さん、どうもありがとうございました。
 

以上
議事録:清川典康