第61回:2009年5月9日ファシリテーションのお悩み、OSTでみんなでじっくり考えよう!九州支部

ファシリテーションのお悩み、OSTでみんなでじっくり考えよう!

 

日時

2009年5月9日(土) 13時30分〜17時00分

場所

福岡市商工会議所

参加数

44名(FAJ会員35名、入会意思あり9名)

目的

定例会って何かを学ぶ場であるし、そんな「何か」に対する「解決」を考える場でもある。なので、今回の定例会はそんな疑問や困ったに対して、それに直面したり、課題をもっているメンバーで「解決策」や「そもそも」を考えみよう。
そのためにオープンスペーステクノロジー(以下OST)を使ってしまおう。
−案内文より抜粋−

担当者

ファシリテーター/谷口さん(九州支部会員) 
 

プログラム概要

  1. 構成
    • ファシリテーションフォーラム2009紹介:事務局
    • 谷口さん自己紹介
    • OSTの説明、進め方の説明
    • トピックの作成
    • アジェンダの作成
    • 第1セッション
    • 第2セッション
    • ふりかえり
    • 全体ふりかえり
  2. 進行方法
    自由にトピックを作成。予約ボードにA〜Hの8ヶ所の場所と1&2セッションのいずれかの時間をトピックの作成者が記入。その他の参加者が好きなように出入りする。
     

内容

  1. 事務局挨拶(平山さん)13:00
    • 新運営体制の説明/退任委員挨拶/新任委員挨拶
    • 初参加者自己紹介
    • 定例会の趣旨説明
      みなで作り上げていきたい。
       
  2. フォーラムの紹介(平山さん、田坂さん)
    1) 過去開催フォーラムの経緯説明(平山さん)
    2) 2009フォーラムの紹介(平山さん、東京佐藤さん)
     
  3. 谷口さんからの自己紹介と役割説明 13:30
    私は始めと最後のみ登場する。後はみなさんで、コーヒーを飲んでいるような雰囲気で気楽にどうぞ。
     
  4. OSTの説明
    1) 大事なこと
    • 4つの原理
    • 1つの法則…「主体的移動の法則」
    • えっ?という感覚を大切にしてください
     
  5. トピックの作成
    1) 本日のテーマ
    ファシリテーションと関っている/関わろうとするあなたがこの場で話したい課題は何ですか?
    …目をつぶって1分間考える。
    …トピックが浮かんだ人から紙に書いて、参加者に説明。
    …説明後、壁に張り出していく。

    2) トピック一覧
    出てきた主なテーマは以下の通り。
    • 会議で困っているならどうして学ぼうとしないの?
    • 実はファシリテーションはビジネスにあまり使えないのでは?
    • FF2009個別参加窓口、個人のお悩みに答えたい
    • 本音に向き合う
    • 参加したくなる会議にするためにはどうしたらよいか?
    • ファシリテーションを学ぶ気力が無くなっちゃう時
    • 会話を進めたいけど、会話が成り立たない。そんな時はどうしますか?
    • どうしたら自分の意見を消せるか?
    • ファシリテーションの適切な日本語訳は何?
    • ロールプレーがきらいな人です
    • あなたがファシリテーターに変身するのはいつ?
    • 悩みがあっても悩んでるって言えないよねー
    • ファシリテーターとして振舞うことが求められない
    • 最近タバコを吸う人が少ないよね
       
  6. アジェンダの作成
    1) 場所と時間の確保
    タイムスペースマトリクスにそれぞれのトピックの出題者が場所と時間を予約。その後谷口さんからセッションのルールを説明した。
    <マーケットプレイス>
    似たものはまとめてOK。行きたいところに飛び回ってOK。行きたいところが重なったら時間変更OK。出題者は、始めは動けない。途中で新しいお題が見つかったら、新規お題にしてOK。
      
     
  7. 第1セッション 14:30
    好きなテーマのところに行き、イスに座って話しあった。人数は自由。主体的に移動可

    自然な流れで、テーマが切り替わり第2セッションへ
     
  8. 第2セッション 15:40
    第1セッションの残りのトピックを第1セッションと同じ形式で話しあった。
     
  9. ふりかえり 16:40
    近くの人たちとセッションを振り返った。
     
  10. 全体ふりかえり 17:00
    100%のOSTかというとそうでもあるし、そうでも無いようにした。気付いたことや、こうしたら良いというのを披露して欲しい。(谷口さん)

    参加者の感想

    • 両セッションでファシリテーションの有効性を話したが、OSTはどういう時に使うのだろうか。
    • 関連して、ソリューションよりも人と人のつながりを求めて話したい、コミュニケーションを取ることを目的としてよいのではないか?
    • 課題そのものが分からない時に有効ではないか?これは何度かOSTを経験しての感想。
    • 良い点としては、模造紙に書いているところがあり、後から入りやすかった。しかし周りの声がうるさいために輪が自然と小さくなる。そうなると模造紙が邪魔であった。
    • OSTにどんな意味があるのかと思っていたが、やってみたら谷口さんが和やかで、とても楽しかった。
    • もう少し大人数でファシリテーターを4人に増やし、テーマを事前に設定。最初のテーマを聞いている内に枝葉のようにテーマが派生するなども面白そう。
    • 適当な質問でも「場」が成り立つことが分かった。例えばビジネスでのチーム内の親睦を図る時に、最初のとっかかりに使えるかもしれない。
    • 人が動くにつれて議論が輸入(トレード)されることがまさにOSTだと感じた。

    参加者からの意見

    • イスに座ると席を立ちにくい。また輪になっていると外から入りにくい。イスを動かさないといけない。壁に模造紙を貼って、立ってやっても良いのではないか。
    • どんな質問でもよいのであったら、もう少し気が楽になったかもしれない。
    • 例えば、ワールドカフェの前段階があったら、テーマがもっと出やすかったかもしれない。
    • 目の前の話に集中していても、一方で別の場所の内容を聞きたい自分がいた。OSTの後に話し合ったことをシェアする「場」があると良いと思った。
    • 議題提供者とファシリテーターを分けた方が良いと感じた。ずっと席に着かざるを得なかった。 

以上
- noted by D -