第77回:2010年9月4日 テーマ『演劇ファシリテーションで“つながり”を体感しよう』九州支部

◆日時 :2010年9月4日(土)13:00〜17:00   

◆場所 :クローバープラザ 501研修室 (JR春日駅 駅前)

◆ファシリテーター:前原 寿代さん(演劇ファシリテーター)

◆担当運営委員:岸川、川口

◆参加者:23名(会員21名、非会員2名)

【概要】
1.オリエンテーション
2.オープニング&演劇ファシリテーションについて説明
3.演劇的な手法を使ってファシリテーションをしましょう
   アクティビティ1〜7
4.「ネーさん事件です!!」を1枚の写真で表現しよう
5.ふりかえり&最後に言いたいことがある人
6.連絡事項


【内容】
13:00 ♪オリエンテーション
・本日のファシリテーター前原さんの紹介
・日本ファシリテーション協会についての説明
・11月支部イベントについての説明
・全国運営委員交流会の報告
・泡の会の確認
・写真撮影についての確認
・本日定例会の説明


13:17 ♪オープニング&演劇ファシリテーションについて説明
・いろんなアプローチができる、問題解決にも、教育研修にも使える
・今日は実際に経験して感じてみる
・今日は、体を動かす       


13:20 ♪演劇的な手法を使ってファシリテーションをしましょう
・みんなでサークルを作りましょう

→アクティビティ1:「せーのハイ」
掛け声で左右のどちらかを向いてください。向かい合ったら入れ替わる

→アクティビティ2:「拍手まわし」
順番に拍手をまわす。早くなったり、巻き戻したり、アイコンタクトで
飛ばしたり、拍手を2つにしたり、それぞれを複合したりを繰り返す

→アクティビティ3:「私あなた」の言葉の受け渡し
私と胸に手を当て、相手に対して「あなた」という言葉を送って指し示す
言葉だけでなく、あなたと指し示すと同時に「あなた」のポジションへ移動する
「私あなた」を2つにする

→アクティビティ4:声を出して仲間集めをやってみよう
男女で集まる
好きな色で仲間を集める
好きな果物
好きなおでんの具

→アクティビティ5:体を使って仲間集めをやってみよう
血液型の仲間を探そう
好きなスポーツで仲間を集める
秋といえば何で仲間を集める

14:30 ♪5分間休憩しよう

14:35
→アクティビティ6:2人で1・2・3を言ってみよう
1を拍手で表現し・2・3
1を拍手で表現し・2・3を足踏みで表現
1を拍手で表現し・2を指で表現・3を足踏みで表現
*なにかやりにくかったか2人で話し合う

→アクティビティ7:ミラーゲーム(ミラーリング)をやってみよう
2人1組でやってみる
*お互いが鏡としてあわせるには、何をすればいいかを話し合う
新しい2人組みでやってみる−相手がついてこれるようにリードする
リードと役割を決めずにやってみる。途中でリードをチェンジ

14:45 ♪10分間休憩しよう

14:55 ♪「ネーさん事件です!!」を1枚の写真で表現しよう
・グループ分け1・2・3・4で4チーム作る
・困った事件、困っている事件をグループで話し、解決が難しいものを1つ
 選び紙に書き出す
・選んだものを1枚の写真で表現するため話し合う
・各グループ順番に1枚の写真で表現し、表現した場面を簡単に説明を付け、
 グループ発表
・困っていることが解決した場合どうなるかを話し合い、1枚の写真で表現する。
  表現した場面にひとことつけ、グループ発表
・2つの写真の真ん中の絵を創る。過去・現在・未来の動画を創る。
  全員ひとことずつ吹き出しも作り、グループ発表

16:00 ♪ふりかえり
 全員でサークルになる
 今日の気づきや質問を全員で発表
・前半は、なにをさせるんやと思ったが、いつの間にか引き込まれた。
・こういう雰囲気を作るのは簡単ではない、繰り返し、前もって準備などが
  大事だと 思った
・とても楽しかった。相手へ気遣いがないと上手くいかないということに気づいた。
・前半があっての、後半。このつながりがよかった。
・日常と演劇の境がない、いつも演じているような気がする。怒っている人もいい
 演技だと思うと頭にこない。
・会社の上司、苦手な人と体を動かすってなかなかしないけど、一緒に動かすと
 世の中が変わることを前半のワークで再認識した。
・相手が考えることを考えるのがコミュニケーション、ミラーにそれを感じた。
・最後のワークの、真ん中を考えるプロセスはよかった。
・ワークの内容を考えながらやろうと思ったが、体を動かすことに精一杯で
 考えられなかった。でも、それがよかった。
・喜びを表現することで気持ちがよかった。会社のおじさんたちもしたらいい。
・演技としての出力より、どういう話し合いをしるかというプロセスが大事。
  前半のアクティビティがあったから密度の濃いプロセスはできなかっただろう
  なー。
・はじめて定例会に来て混乱しています。ファシリテーションって何だったっけ。
 でも、楽しかった。
・同じワークをすることで、同じところに立たせてもらったような気がした。
・コミュニケーションの中心に言葉を考えていたが、前半のワークで言葉が
 なくてもこんなにできるのかと実感した。
・短時間で一体感が生まれたのは、体を使ったからだと思う。
・見せる辛さが、見られる喜びに変わった。非言語って大事だとも思った。
・150人の偏った、意見の出ない会議が楽しみになった。雰囲気作りが
 できるんじゃなっかという自信がついた。
Q最後のワークの意図はなに?
A何かをやるとき明確なビジョンがあれば意外と、そこに行くための事を
 考えようとする。
 みんなが、同じ絵を見れば問題解決も早でしょうという考えがあった。
 問題を解決した時の達成感、爽快感を持ったらどうでしょうという形のワークと
 思ってもらえればいいという疑似体験。
 明確なビジョンを持つということを3枚の写真(絵)で表現してみようという疑似
 体験です。

ファシリテーター振り返り
・自己表現型といわれる演劇ファシリテーションですが、いろんな分野で使える
 だろうなーと思う。
・拍手回しは、つなげるということを意識して入れた。
・ミラーは、ファシリテーションにおける1番基礎の部分ではないかと思って
 入れた。
 促進するということは、ずっと自分がリードするわけではない。
 必ずどこかで相手にも渡す、それがファシリテーションの形ではないかなと、
 ミラーの中には、それがわかり易く入っているのではないかという気がする。
・3枚の絵(写真)は、解決が難しい問題も単純なルールを入れることで、
 いきなり 段階をとべたりする。
・演劇をする上では言葉より身体言語が大切です。頭で考えても出てこない
 ことも、体をほぐすことで出てくることがある。
 血流が変わるので脳の働きが変わる。
・段階を1段1段踏むことで、意外と10段いけちゃったということもある。
 そういう体験を提供できればと思いプログラムを持ってきた。

16:40 ♪最後に言いたいことがある人

16:50 ♪連絡事項

10月の定例会の案内