人とのコミュニケーションが混乱している災害現場では、特に女性や子ども、高齢者など弱い立場といわれる人たちが置き去りにされていくことがある。

そんな中、全国の被災地で多様な話合いの支援を続けている李仁鉄さんから有事だけでなく、平時にも使えるコミュニケーションとその整理法を、参加者同士でワークも行いながら実践を通して学ぶことができた。

冒頭では、李さんから災害支援で具体的にどのような場面でファシリテーターとしてふるまっているのか、グラフィックのポイントなどをスライドを投影しながら、解説を聞いた。途中で、李さんが日頃から持ち歩いている文房具の見本や、参加者同士による感想を共有する時間があり、飽きさせないテンポは豊富な経験によるものであった。

後半は、グラフィックを体験する時間をつくり、自身の身長にあわせた模造紙の貼る高さ、色覚障害の方に配慮したペンの色選びなどユニバーサルな視点もあった。