新潟サロンFanii 2010.10月 例会報告『急がば回れ、さあ対話』新潟サロン

■テーマ:「急がば 回れ さあ対話 〜時間のない人のための古くて新しいファシリテーションツール」
■日 時:2010年10月30日(土)13:30〜17:00
■場 所:新潟市万代市民会館(新潟市中央区)
■ねらい:自立型組織をつくるためには、メンバーの話合いが欠かせない。この話し合いには、会話、対話、議論の3段階があるが、対話については意識しないと会話や議論になってしまう。対話は、メンバー間の意識を共有するうえで、重要なプロセスであるが、あまり浸透しているとはいえない。また、分かっていても、時間がないとどうしても本題に移ってしまう。この対話について、意識して取り組むことにより、その重要性を実感してもらい、参加者の現場に活かしてもらう。ゴールイメージは、「時間がない時こそ、ひと手間かける。」
■例会担当:加藤、田中、三井田、吉崎
■参加者:17名(新潟サロン会員5名、非会員12名(内新規6名))
■内 容
□チェックイン(13:30)
・あいさつ
・手あげアンケート
・2人一組で、知らない者同士で会話〜約5分
〔樵亜↓△匹海ら来た、最近良かった出来事、2人で決めたテーマで
・全員に向けて他己紹介(一人40秒以内)
・グループ分け(4コマまんがで4人×4G)
□レクチャー(14:10)
・今日の目的:対話の意義(話合いの3段階〜会話・対話・議論、ファシリテーションの4つのスキル〜人間関係のスキル)
・会話の5つのルール
・会話に役立つ5つのコミュニケーションスキル、
・対話とは、会話と対話の違い、対話と議論の違い
・対話を深める5つの力
□ワールドカフェ1回目(14:45)
・最初に会話(自己紹介)をしてもらい、ウオーミングアップ。
・ワールドカフェのやり方をレクチャー。
・対話のテーマ、「我々にとってワーク・ライフ・バランスとはどんなものでしょうか?」を発表し、ワーク・ライフ・バランスについて内閣府の定義についても簡単にレクチャー。
・テーマについての対話をルールに従い実践してもらう。(15分)
□ワールドカフェ2回目・一人を残して他のグループに移動(15:10)
・議論モードにならないためのレクチャー
・1回目と同様、最初に会話タイム(自己紹介)をしてもらい、よーいドンで対話モードに。
・他グループの状況を把握して、さらに深める。(12分)
□ワールドカフェ3回目・元のグループに戻る。(15:30)
・会話タイムなしで、対話モードに。
・どこまでテーマを深掘りできるか、そして、どこまで共有できたか。(12分)
□休憩(15:45)
□振返り(16:00)
・対話を深める5つの力を紹介
・グループで対話をテーマに振り返りをしてもらう。(15分)
.錙璽・ライフ・バランスの認識が変わったかどうか?
会話、議論にならず対話をしっかりできたかどうか?
□各グループからその成果を発表してもらう。(16:25)
□クロージング(16:35〜17:00)
・会話、対話、議論をひととおり体験する中で、対話の重要性を伝えるとともに、堀公俊さんの「チーム・ファシリテーション」を紹介
・PR(FAJ・東京支部のイベント紹介、新潟サロン次回以降の例会紹介)
■アンケート結果の抜粋
・解説もあり、体験もあり、十分な振返りもあり、とても充実した例会でした。
・会話と対話の違いについて、参考になりました。普通の会話からうまく相手の立ち位置を引き出せると一番良いのかな?と思いました。
・対話の中で、自分の意見を創り、表明することの難しさを感じた。相手の考えや立場を尊重し、多角的に考えるようと心がけてはいるが、それを踏まえて自分の意見を深めてすぐに表明できるかというと難しい。
・対話に行きつくまでは時間がかかりそうなので、今日はちょっと時間が足りなかった。堀さんは、浮遊感とおっしゃるので、それをファシリテーターが見ていてどうだったかなぁ―と思った。
・正しいことが正解ではないと改めて感じた。対話の前提を意識することが大切だと思った。“ルール決め”まわり道だろうけど。
・自分の悪い癖に気づいた。考えてから言葉にする。まとめないと言葉にしない。これは、日本人の多くが持っている癖かも。相手の話した事柄、言葉に感じたまま素直に言葉に出して次々と重ねていくという対話モードに慣れていないことが分かった。
■担当ファシリテーターの感想
・アイスブレイク担当の方がうまく場を暖めたのに、レクチャーのやり方が拙く、一気に場を凍らせてしまいました。堅いテーマだけに、一工夫、一呼吸が必要でした。
・各グループにサロンの運営メンバーが入り、グループ内での話合いが順調に進んだと思います。ワールドカフェも楽しんでもらえたようです。
・対話にじっくり取り組む機会はそうないので、サロン例会ならではのテーマだったと思います。ただ、ファシリテーターとして浮遊感を参加者に体感させられたかというと、そこまでのスキルがないので、今後経験を積んでいきます。
以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。