新潟サロンFanii 2010.8月 例会報告『会議の極意Part.2』新潟サロン

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日本ファシリテーション協会 新潟サロン 8月例会報告
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テーマ:「会議の極意Part2 〜フレーム・ワーク〜」
日時 : 2010年8月8日(日)14:00〜16:30
場所 : 新潟市万代市民会館(新潟市中央区)
ねらい: ファシリテーション4つのスキルの内の「構造化」の一つである
「フレーム・ワーク」の入り口を学ぶ
例会担当:立松有美、富澤佳恵、三井田隆、吉崎利生
参加者:22名(会員5名、非会員17名(内新規4名))
内容
1.受付(グループ分け)
・5人×4グループを想定し、4枚の異なる絵ハガキを5分割しておき、
受付で1片を引いてもらい、パズル合わせで組み分け。
2.オープニング
・加藤世話人の挨拶(FAJ及び新潟サロンの説明、新潟サロンの活動紹介、次回例会案内)
・本例会のゴール、プロセスの確認
・自己紹介:A4の紙を2分割、「何をしているか」「参加の目的」を書いてもらい全員が発表
3.アイスブレイク
・全体のムードを和やかにすることを狙いに、「グーとパー」、
グループの話しやすい雰囲気づくりを狙いに、「動作の足し算」
4.ワーク1 〜フレーム・ワークを知る〜
話合いのテーマ:男性の育児休暇の取得(父親にとってメリットがあるか?)
(1)何も使わないで話し合う(空中戦)
(2)良い点、悪い点と2分割で話し合い
(3)両方やってみての感想を話し合い
(4)全体共有
【使わなかった場合の感想】
話すテーマが見えない(具体的でない)
テーマに対する切り取りがない
漠然としている     
広がりがない
相手が何を考えているか分からない
整理しにくい   
説明がながくなる
記憶にとどまらない
【フレームを使った場合の感想】
自由に発言できた    何を話すかわかる 
内容を確認できた    整理できる
考えてから意見をのべる 深い話が出来る
時間を効果的に使える  焦点が絞れる
積み重ね→分かる  フレームにとらわれる
イメージが出やすい
(5)レクチャー(フレームワークのメリット)
・ファシリテーション4つのプロセスの1つである意見を整理し、かみあわせ、分かりやすくする
「構造化」において、有効なツールがフレーム・ワーク。
・そして、構造化とは・・・表層的に目につく事柄や部分はわずかであり、
それぞれの背景に存在する要素・メカニズムの方が大きい。
その全体像を見極め、関係を分かりやすく整理すること。
・フレームワークを使うメリットは、
^娶が出しやすくなる。
議論がかみ合い易くなる。
5掴世離魅吋皀譴防げる。
・堀公俊+加藤彰/著「ロジカル・ディスカッション」では、
127ものフレーム・ワークが紹介されているので、
今日、体験していただくのはほんの一部であり、入口を学ぶもの。
・いろんな場面で使ってみてください。
(公民館の体験学習6回シリーズ最終回の振返りをフレーム・ワークでやった体験を披露)
5.ワーク2 〜KPTを使って問題を明確にして、行動に移す〜
(1)3分割のレクチャー
・現状(メリット)、課題(デメリット)→次どうするの?(じゃあ、どうするの?) 
・【Keep】上手くいっていいること→【Problem】課題→【Try】行動へ
(To Do、改善点、行動に移すための考え方)
・【K】【P】をベースに【T】を発展させる。
・合意形成に向かわせる。 まな板をつくり、流れをつくる。 振返り→次に繋げる。
・1人でも大勢でも(1人の場合は、作業日報としても使える。)
(2)KPTを使って、話合い「テーマ:より健康になるために」
・最後に、行動に移すためのキャッチフレーズ(行動宣言)を話し合いで決める。
(3)発表


6.ワーク3 〜田の字を使って〜
(1)4分割のレクチャー
・ソリューションフォーカス
〕想の姿 現状の数値化(30を) 
L槁言瀋蝓複毅阿悄〔ね荵峺で) To Do具体行動(より具体的に)
・プロブレムフォーカス
仝従分析(事実 )課題(争点・論点) ギャップ To Do具体行動(ギャップを埋める)
(2)個人ワーク
・今日のセミナーで、
【K】明確になった、確認できた、うまくいったこと。
【P】課題として見えてきたこと。
【T】チャレンジ目標
【To Do】より具体的なお約束
(直近(明日)からこういう行動を!)
(3)発表
<抜粋>
「新聞報道をKPTで考える。」
「状況に応じて使い分ける。」
「言い放しの人に、一言「その後、どうなるの?」」
「仕事の振返りで使う。」「空間を無駄にしない。」
「まず書く。」「クライエントに使う。」
「仕事の報告書に使う。」「上司の提案に使う。」
「動機、調整、ビジョンにKPT」
「明日からの会議に使う。」
7.振り返り

 <アンケート結果の抜粋>
・難しく考えず、まずは実践あるのみと感じた。
・フレーム・ワーク的思考が得意でない!ということが分かってよかった。
・フレームという捉え方、ワークの基本として改めて参考になった。
・仕事の課題解決のために、それぞれのテーマで取り組めるところが良い。
・普段の仕事の中では経験できない「会議」を体験することができ、様々な気づきがあった。
・「フレーム・ワーク」の理解も深まり、具体的に自分自身の仕事に取り組んでみます。
・スキルが中心になり過ぎていないか。
・難しく考え過ぎていたフレーム・ワークが極めて使い易いツールであることが解かった。
・フレーム・ワークを使い、キッチリと入れないと効果が少ないと思っていたが、出て来たものをどう活用するかがポイントであると気づいた。
・やみくもにフレーム・ワークを使うことで、議論がおかしくなってしまうということも経験してみることも、必要かも知れない。
・どんな時に、どのフレームが適しているのか、もっと勉強したい。

以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。