新潟サロンFanii 2012.5例会報告『発散から収束へ』新潟サロン

新潟も本格的に梅雨入りの模様…

しかし気候はさておき、Faniiの例会は絶好調の快晴!
6月例会のお申し込みも順調です。
皆さまも絶好調でおられることを願いつつ…
というわけで、早速ですが先日実施した2012年5月例会のご報告です。
2012年度初めての例会!
4月の基礎講座の勢いをそのまま持ち込み、開催日の10日前には定員に達し、会場の許せる限りの参加者を受け入れ、開催しました。
構造化のスキルに焦点をあて、とにかく練習しましょうをコンセプトに、3時間を楽しみながら、学んでいただきました。
■テーマ:発散から収束へ〜意見を分類し、活用できるようになろう
■日 時:平成24年5月26日(土)13:30〜16:30(13:00〜13:30事前レクチャー)
■場 所:新潟市万代市民会館(新潟市中央区)
■ねらい:
・ラベルワークなどで、意見を出してもらったのはいいが、これを分類するのはなかなか大変!分類のためのポイントをいくつか上げて、意見を分類する練習をする。
・分類した意見を活用できるように、まとめの言葉をつむぎだせることを目指す。
■担当F:立松 有美さん (新潟サロン(Fanii)運営メンバー)
■参加者:32名(会員9名(うち県外会員2名) ※運営スタッフ含む。
■例会担当:立松、富澤、加藤
■内 容
【事前レクチャー】
・本番前に、初めて参加する皆さんにポストイットの使い方に慣れてもらうこと、ファシリテーターの役割などについてレクチャー(担当:富澤)
【オリエンテーション・アイスブレイク】
・日本ファシリテーション協会の活動
・この例会を知ったツールについて手あげアンケート(フェイスブックとメール案内がほぼ同数で最大)
・グランドルール:話そう、聴こう、楽しもう
・共通点探しゲーム(5人)
・自己紹介:1人30秒以内、名前、どこから来たか、参加の動機
・本日の練習ポイントゞδ姪世肪緻椶靴董同類の意見を集める
          △泙箸瓩慮斥佞鬚弔爐だす
          0娶の抽象度に敏感になる
【練習1】
「わが社の会議の問題点は何?」
・あらかじめ用意されたカードを二人一組で分類する。(10分)
・分類ができたら、Fより分類の仕方について気を付けたいことをレクチャー
・今度は4人一組になって、分類を見直し、模造紙にカードを貼る。(25分)
【練習2】
・分類するためのテーマについて適当かどうかグループで話し合い(5分)
・分類したもののタイトル(総括ワード)のつけ方についてレクチャー
・グループでタイトルづくりをする。(10分)
・模範例を示し、タイトル付けのコツをレクチャー
【練習3】
「夫と離婚」について用意した項目をグループで分類し、タイトル付けをしてみる。(20分)
・模範例をレクチャーし、他のグループを見学してみる。
【振り返り】
・例会の感想を一人ずつ発言してもらう。
・アンケート記入
・次回例会等の告知
・担当Fよりまとめの言葉(ファシリテーターのフレーズ集を配布)
【アンケート結果】
〇満足 かなり役立つ 7人
・構造化というのは、なかなか考えさせられました。言葉の裏にある共通の思いをどういう言葉にするか、勉強になりました。
・これまで何となく手探りでしてきたことが、論理として知ることができた。チームビルディングのプロセスを感じた。
・何度も振り返りたい!
・何となく方向性が見えてきました。笑う、楽しむ、動くが基本ですね。
・収束、構造化がここ数年のテーマでしたが、大きなヒントをいただきました。
・繰り返し学ぶことで、頭でなく、肌で感じることを言葉にできたり、考えたりしたい。会場が横長で、見えにくい位置があった。もう一工夫。
・いつも話合いの場面で、何となく始まり、何となく終わっていくことが気がかりでしたが、改めてファシリテーターという立場の必要性を感じるとともに、自分もそうなりたい!という気持ちが強くなりました。ぶつかり合う意見もどんどんもんでいくことで、一つの方向が見えてくることがあり、その時の一体感は何とも感動でした。そして、十人十色、考え方や行動が違い、それぞれ全てが大切であるということを改めて感じました。
〇満足 少し役立つ 4人
・加藤彰先生の講座の時からこの構造化が難しいなと感じていたのですが、今日はその悩みを打破するヒントをたくさんいただき、本当に勉強になりました。
・以前の職場では、よくファシリテーターという言葉が飛びかっており、実際どういう役割をしたらよいのかわからなかったのですが、今日参加させていただき、具体的な手法例が理解できました。〇満足 どちらともいえない 2人
・和気あいあいとしてよかった!
・ファシリテーターとは、グループ内での場をまとめたり、意見を抽出する役割だと認識でしたが、私たちはワークをする側だったので、私が思ったものとは少し違ったかなと思います。ファシリテーターの手法を学ぶ機会ではありませんでしたが、気づきはあったので、実りはあったと思います。
〇やや満足 かなり役立つ 2人
・東日本被災地復興ワークショップに役立てたい。
・なかなか参加できませんが、地元では今回のような基本的ワークショップを繰り返し行っています。一人でも多くのファシリテーターを誕生させることで、地域や企業等が活性化すると思います。
〇やや満足 少し役立つ 7人
・解説が丁寧でわかりやすかったです。ただ、一方で「今やること」がわかりづらく、グループ内で共有化できておらず、もやもやポイントがいくつかありました。とはいえ、そこからこういうワークをやるときに、こんな風にしてみたらどうだろうというアイデアが出てきたのでOK。グループ内のアイスブレークがあるともっと良かったです。実はずっと緊張してました。
・毎回、違うメンバーで違う学びがあり、勉強になります。今回のメンバーは、難しく考えすぎて先に進めない(ある意味、自分の意見に固執してしまいがち)だったので、ワークそのものは思うように進みませんでしたが、自分にもそういう面があるということを再認識し、自分を振り返ることができたので、よい時間になりました。こういう時に、今まで学んだ“ファシリテーション力”を発揮できればいいんですけど、なかなか・・・頭に血が上ってしまいますね。
・全体の流れについて、最初にもう少し詳しく説明(最終ゴールに対する各プロセスの位置づけ)してもらえるとやりやすかったように思う。あと、説明者として「本に書いてある」は、NGワードですよね?いかにその内容を演者(講師)として組み立て直して話せるかがその人の役割なわけで・・・。全体としては、とっても楽しかったです。
・すぐに活用できるかわかりませんが、今回の参加は一つの経験だと思いました。
・いつもあまり考えずにやっていた「グループ分け」と「まとめ」を、今日は基本(考え方)を教わり、それを大切に実施してみました。すると、頭がこんがらがり、もやもや感は残りましたが、家に帰り、再度振り返るとスッキリしそうな光は見えています。
・自分の中で意味を理解し、ワークを行うまでが大変でした。もっと使いこなせるように学んでいきたいと思います。
〇どちらともいえない 少し役立つ 1人
・多様なメンバー構成で、グループワークが久し振りで楽しかったです。参加の様子を見ていて、戸惑っている様子を見て、ドキドキ・・・。いろんな面で勉強になりました。
〇やや不満 どちらともいえない 1人
・もう一歩先のことを体験してみたい。少し物足りない。
〇不満 どちらともいえない 1人
・各ワークの着地点の方向がわからず、常に迷子な状態でした。例えば、最後のワークも離婚or否かとか、それをどっちか決めれとか、具体的にどこにたどり着いたらよいかを伝えていただけるとありがたい。前提がないとグループ分けに着手できないと思ってしまい・・・。
【例会担当者の感想】
○ 事前レクについて
・新規参加者がアウェイ感がなくなるようアイスブレイクを主にするといいかもしれない。本番にすっと入っていけるように。
・ファシリテーションの知識より、自己紹介などして雰囲気に慣れる場とした方がいいかもしれない。
・事前レクについて、時間をわける必要があったかなと思った。基礎講座など外部の講師を招いたときには事前レクをつけて、それ以外は例会の本体に入れて、最初10分くらいで行うというのがよいのでは思った。
・終了後に、参加者から「ポストイットの使い方」を自分がワークショップで参加者にきちんと伝えなかったことがあり、混乱させた経験があったので、最初に教えるのは大切ですね、と声をかけていただいた。
○ワークショップでの迷子の原因と考えたこと
・前に立ちながら、ワークの中で迷子たちが発生しているのを発見したが、最後までフォローできなかったという後悔の念が残った。
・感想にあった、「全体の流れについて、最初にもう少し詳しく説明(最終ゴールに対する各プロセスの位置づけ)してもらえるとやりやすかったように思う。」を見て、自分では伝えたと思っていたことが伝わっていなかった。スタートに時間をとって地図とルートを示すことがどれだけ重要か実感した。
・カード分類が構造化のスキルであり、ロジカルシンキングの一部であるということをきちんと伝えるために、ロジックツリーを書いた模造紙を1枚用意するべきだった。
・今日のプログラムが、参加者それぞれの何に役に立つのかを、具体的に丁寧に示すことが必要だった。参加意欲が違ってくると思う。
・時間短縮のために、本の中の意見をカード化して分類してもらったが、書いてある意見を見た時に、参加者それぞれの背景が違うためカードの意味合いが違い分類が難しかった。ワークに使う材料は、もっと想像力を使って吟味して使わなければならないと思った。
・ファシリテーターの、迷子の道しるべとしての役割の重要さを実感した。
 「ここだよ」という道しるべをワークの途中で、迷子に気づいた時に、いかに分かりやすく提供していけるかが力量なのだと思った。
・事前の打合せでFaniiのメンバーに助けてもらいたいところ、グループワークに入ってもらいたいところなどをきちんと伝えればよかった。
○今回、前に立たせていただいたことで沢山の収穫が自分にあった。参加者の皆さま、Faniiの皆に感謝。
○アンケートは時間を取るのが大事、回収率100%。
○満足度は、グループとしてチームになったところとなれなかったところの差が出たように思う。
○講師に注文もありましたが、ファシリテーションを学ぶ場は、参加者も受け身でなく、グループがチームになれるようファシリテーション力を発揮すると、さらに学びとスキルアップにつながります。それぞれの判断で、グループワークの前にアイスブレイクをまず行うなどが考えられます。FAJでは、例会を調査研究事業と位置付けています。アンケートを通じて、講師と参加者が共に学びあう場であることを再認識しました。
以上です、最後までお読みいただきありがとうございました。