第53回例会「もっと、もっと”見える対話”を!」〜ファシリテーション・グラフィックを使った対話を体験する〜四国サロン

例会の詳細

テーマ

「もっと、もっと”見える対話”を!」
〜ファシリテーション・グラフィックを使った対話を体験する〜

日程

2013年9月8日(日)13:00〜17:00

会場

ひめぎんホール 別館 第14会議室 

ファシリテーター

メインファシリテーター:西金 良さん(がねがね)
サブファシリテーター:中塚 崇司さん(たか)・上田 和亨さん(なご)

ねらい

(はじめての方向け)
発言を書いたり、質問したりすることで、価値観を共有する糸口をつかむ。

(ベテラン向け)
ファシリテーション・グラフィックの使い方を深め、質問力を高める。

内容

 ・人と話すことを楽しむ。
 ・対話を通じて、価値観の違いを楽しむ。
 ・話を共有するツールとして書くことを体験する。

例会の様子




レポート(参加者:ヨーコの感想を交えたレポ形式です)

テーマは「もっと、もっと”見える対話”を!」

キーワードは、対話(ダイアログ)とファシリテーション・グラフィック でした。

メインファシリテーターは がねがねさん。サブファシリテーターが、たかさんとなごさん、という贅沢な例会でした。参加者は16人。初めての参加も5人。

それぞれのお題の説明もなごやかに、ところどころに小芝居(たかさん+なごさん)もはさまれ、会場は常に笑顔でした。

私のグループは、全員大人のチームシニア。初めての参加がメンバー4人のうち2名もおられたこともあり、アイスブレイクのダイアログでは少し緊張感が漂っていました。アイスブレイクのお題は、え?簡単すぎない?という「好きな果物はなんですか?」それについてゆっくり聴くというもの。4人がそれぞれ組み直して4回ダイアログが終わる頃には、どんな人なんだろう?という興味と期待感でワクワクどきどき。これも、F(ファシリテーター)チームの筋書きにうまくはまりましたね。

ワーク1は、「人と話をするときに何を大切にしていますか?」というテーマ。書き方は自由です、とのことで、どうしてもリスト型になっているグループが多かったです。まとめとして、各グループからひと言を黒板に書くという指示で、なごさんがテーマを(知らん顔で)マンダラの中心に、描いていたので、皆さん知らず知らずマンダラを実践してました。

ワーク2は、書き方指定のマンダラで描くというもの。テーマが「どんな気持ちで働きたいか?」ですが、MFの「深掘りして聴いてくださいね」というひと言があるために、各グループでマーカーを持つ手がかなり止まっていました。ただ、話し始めた人にじっくり視線をあわせて、重ねて聴いてみたら、思わぬキーワードに発展したり。できあがったマンダラも、興味深いものになったようでした。

ワーク3。これはなかなかの新体験でした。テーマ「よい学びの要素は何ですか?」をマトリクス型で描くというもの。参加者には、お題とマトリクスの一列目「意見」の記入をうながされます。例えば、「熱意」「環境」「よい教材」…なんかがそうかな?など、1列目に記入します。ただ、う〜ん、「よい」というのはどういうこと?「学び」って例えば?、というように曖昧なお題に悩みました。2列目には「理由」…どうしてそう思ったかを書こうと、グループ内で頭をひねりました。それってこういうことじゃない?、どういう場面を浮かべていますか?などお互いに何を考えているか、試行錯誤です。
3列目は「意味」。「理由」と「意味」?どう違うんでしょう?こういう理由だから、意味はこう?などと、さらに頭をひねりました。4列目は、「選んでください」。自然に、じゃあこれにしましょう、と。グループ全員が笑顔に、目が輝いてましたね。「共感」を実感した瞬間でした。
フレームワークは難しいと思っていましたが、確かに!。今回は、マトリクスの作り方がミソでしたね。

振り返りでの、キーワードは「対話」と「見える化(書く)」。
ホワイトボートに書かれたサジェスチョンは、
  ・この対話のプロセスを振り返ります
  ・価値観を共有できる対話でしたか?
  ・「見える化」はその対話にどんな『影響』を与えましたか・
  ・価値観を共有できる対話はどうでしたか?

深掘りする対話を、あまり意識せず、知らずに経験した参加者に対して、ワークの意味を問うことで、さらに経験を深掘りさせる振り返りだと感じました。

今回は3人の共同作業のプログラム。Fチーム3人もきっと対話し、深掘りし、共感しあった結果なんでしょう。練り込まれたプログラムが本当に楽しかったです。
グラフィックって奥が深いなあ〜と感じたヨーコでした。

以上