第54回合宿例会「もっと、もっと、もっとファシリテーション!~学習する組織におけるリーダーシップ ~」四国サロン

合宿例会の詳細

テーマ

「もっと、もっと、もっとファシリテーション!~学習する組織におけるリーダーシップ」

日程

2013年10月5日(土)13:00~10月6日(日)16:00

会場

香川県三木町 「文化交流プラザ」会議室

ファシリテーター

熊平 美香さん (FAJ会員、日本教育大学院大学学長)

ねらい

ファシリテーションがもっと多くの人に、もっと身近に、もっと活かされる。 目標は組織でファシリテーションを実践する際の、自身のリーダーシップについて主体的 に学ぶ。

内容

ファシリテーションを実践する(しようとする)方が、組織や人材をリアルに開発する際 に持っていたい、『学習する組織におけるリーダーシップ』について、皆で具体的なリア ルな実例をもとに、参加体験型で学ぶ内容。

例会の様子

レポート(参加者:たけしの感想を交えたレポ形式です)

参加してきました!FAJ四国サロンの年に一度の一大イベント「合宿!」。今回はなんと、「チーム・ダーウィン」の著者である熊平美香(べあみか)さんがメインファシリテ ーター(MF)を務めてくれました!そして、驚きはコレだけではありませんよ。なんと、参加者も北は北海道、南は沖縄まで、全国各地から四国へお集まりいただきました。 開始前から、みんなの期待がヒシヒシと伝わってきていましたよ!

さて、流れに沿ってレポートさせていただきましょう。 まずは、チェックイン&アイスブレイクとして、他己紹介を行いました。2人一組でイン タビューし合い、全員の前でお互いを紹介し合いました。このとき、じっくり時間をかけ て大いに盛り上がりました。...が、実はここで「じっくり時間をかけた」ことに大きな意味が隠されていたのです。 ところで、このとき、MFのべあみかさんは一人ひとりの紹介を聴きながら熱心にメモを 取っていましたよ。

続いて、この他己紹介の振り返りタイム。ここで、さっきの「じっくり時間をかけた」意味が明らかに!...その意味とは、『自分と他の人との違いを知ること』。当たり前のことのように思いますが、ここをハッキリ認識しているかどうかで、この後のチーム学習への 流れに大きく影響することになるのです。

次は講義タイム。リーダーや、パーソナルマスタリー、ビジョンなど今回の重要なキーワードについて簡単に説明がありました。

続いてのワークは、パーソナルマスタリー(パーソナルマスタリーとは、「自分がどのようにありたいか、なにをつくりだしたいのか」という個人のビジョンを持ちながら、それを実現していくプロセスのこと)。ここでも、みんなそれぞれの「違い」を感じたのでは ないでしょうか。

再び短い講義タイムを経て、「共有ビジョンの創造」へ。テーマは「合宿終了時のビジョ ン」。翌日の16時にはどうなっていたいかをテーブル毎にチーム学習(ダイアログ)。 大いに盛り上がり、その後の休憩タイムもほとんど休んでいる人がいない状態でした。 ここでの全体シェアタイムでも気になったのは「違い」。...でしたが、この辺りから、 「共通項」がキラッと輝き始めていましたよ。 そして、このシェアタイムを受けて、べあみかさんの熱い想いが溢れ出し、丁寧かつ熱意 を込めて「ビジョンの達成指標」や「リーダーシップ」などの言葉に込める意味を語って くれました。べあみかさんの熱い想いはもちろん、俯瞰力と表現力に魅了されました。

1日目最後はメンタルモデル。 各自、配られたシートに従ってメンタルモデルを記入し、熱気を保ったままクローズ。 午後から始まったこのワークショップは一瞬にして過ぎ去ったように感じました。

さてさて、夜はお待ちかねの「泡の会」。宿泊先のレストランで大いに盛り上がり、言葉では表現できないくらいでした。さらに白熱したい人が集まっての部屋飲み(2次会)も、盛り上がりに盛り上がりましたよ。各自の直面している課題を持ち寄ったり、夢を語り合ったり、合宿の雰囲気を満喫しました。

気分を取り直して、2日目。 初日のリフレクションからスタート。配られたシートには、初日の気づきや学びが深まる だけでなく、行動に結びつくような仕掛けがありましたよ。で、このリフレクションのシ ェアからQ&Aタイムへ。出された質問に対して、とても熱心に答えるべあみかさんがとて も印象的でした。その熱心な姿に惹かれてか、すでに「学習する組織」になっていたの か、その場にいた全員が自分事のように聞き入っていましたよ。

10分ほどの講義タイムを経て、次は各自の現状とありたい姿のギャップを考え、一つの事 例に絞ってテーブル毎にシェア。これをテーマに2日目のメインワークに入っていきまし た。
ここで扱ったのは、個人やその人が属する組織の「生テーマ」。デリケートな話題ではあ
りましたが、その分、みんな超真剣!ランチタイムも議論が尽きません。

午後は短い講義タイムから...。午前のワークを深めるか、新しいテーマに変えて、再スタ ート。 ここも午前同様、いや、それ以上に白熱しました!が、しかし、議論(ディベート)では なく、徹底した対話(ダイアログ)。誰の口から発せられた言葉なのかはどうでもよく、 グループ全体の意見として、全員に沁み渡り、感動的な相互理解の場になっていましたよ。

このシェアタイムは、各テーブル、ダイアログの雰囲気そのままに熱い想いを語っていました。テーマに対する事柄よりも、そのテーブルでどんな価値観が大切にされ、どんなプ ロセスを辿ったのかまでしっかり伝わってきました。

熱い熱いシェアタイムの後、ついに最後のリフレクション。 共通ビジョンは達成できたのか、合宿で何を学んだのか、それをどう今後に活かしていく のか。一人ひとり、全員を前に熱を込めて語りました。 すでにこのときには、誰が何を言おうとも全て自分事のように感じられ、とても強い一体 感が漂っていましたよ。 まさにこれが「学習する組織」なんだということを、身をもって学んだ2日間でした。

参加した皆様、お疲れさまでした。そして、MFのべあみかさん、本当にありがとうござ いました!その場を作ってくれた会場の方も含め、関わっていただいた方すべてに感謝を お伝えしたいと思います。最高の2日間をありがとうございましたっ!!

以上