第55回例会「”苦手な人”との関わり方」四国サロン

例会の詳細

テーマ

「”苦手な人”との関わり方」

日程

2013年11月23日(土)13:00〜17:00 (受付開始12:45〜)

会場

愛媛県総合社会福祉会館  第1会議室

ファシリテーター

山岡 美穂子(ミシュラン)さん (FAJ四国サロン運営委員)

ねらい

(はじめての方向け)
苦手な人を話し合いながら、対話の面白さを感じる。

(ベテラン向け)
傾聴力や質問力・要約力を鍛える。内容

内容

 ・自分の苦手な人を語る
 ・苦手な人の世界観を考える

例会の様子

レポート(参加者:ヨーコの感想を交えたレポ形式です)

四国サロンの11月例会のテーマは「“苦手な人”との関わり方」。

ダイレクトなテーマに興味津々での参加でした。

数日前から、“苦手な人”って例えば○○さんか、△△とか?などと、勝手にワーク内容を予想して、予習をしてしまいました。オトナになってから、「“苦手な人”っています?」というストレートな質問を受けたことなんか、あんまりないですからね。

そんな期待半分、怖さ半分の参加でしたが、アイスブレイクではいきなりのリラックスモードに。テーマは「ウソ、ホント?」。4つの「好きなもの」を記入し、実はそのなかの1つはウソだというものです。つまり嫌いなモノ=苦手なモノを当ててもらうというゲームです。人ではなく、苦手なモノを書けばよいというので、苦手な人を告白するという自己開示的不安が吹っ飛びました。といいながら、案外難しいこのお題。当てられないように、よく似た同系統の4つを考えるのも難しく、私のチームの人は皆、最初に苦手なモノから考えたと言っていました。ちなみに、私の4つは、「みのもんた」「池上彰」「徳光和夫」「宮根誠司」。さて、私の苦手な人は誰でしょう?

ワーク1

2人一組でインタビューをするというもの。「私の苦手な人はどんな人?」インタビューをして、A4用紙に記入します。苦手な言動は?苦手な行動は?それを見たときにどんな気持ちになりますか?などなど。こんなお題での質問に、普段から他人のマイナスな点について語る場など経験していませんから、とまどいました。ただ、話しながらだんだんヒートアップしてくると、なんだかそんなにイヤだと思ってないのかも?という気持ちになったのが印象に残りました。この気持ちは結局この日一日持ち続けていましたね。

ワーク2、ワーク3

このインタビュー要約を壁に貼りだし、タイプで分けました。3つのタイプに分かれましたので、同じタイプの「苦手な人」ごとに、ワーク3 「苦手な人のどこが苦手か?」について話し合いました。私たちのグループでは、まず、「そんなこと、できないだろう」「そんなことよりも…」が口癖の人、高圧的なもの言いをする人、説明を聞かずにいきなり全否定、いじわるな人、が苦手。→で、そういう人ってどんな人なんだろう、からスタートしました。度量が狭い人だよね、自信がないんじゃないか、理解できないからわからないものを遠ざけるんだろうか、相手の意見を認めたくないんだ、などなど。とにかく、周りを下げて自分を高める防衛をしている押さえつける人が苦手なんだ。上司だから能力が低いと思われたくない、現状維持な人。モチベーションが違う「楽に生きたい」と思ってる人。名付けて「口癖はそんな…タイプ」。

ワーク4

グループ内でヒートアップしたところで、ワーク4に移りました。ワーク4では、グループ内で一人を残し、メンバーが替わります。せっかく、「口癖はそんな…タイプ」の苦手な人の話しで盛り上がってたのに〜と思いながら、別のグループへ移動しました。そこでは、全く違うタイプの苦手な人について盛り上がっているところへ、突然参加。どんな人なの?どこが苦手なの?と聞き出すところから、始めました。白紙の状態で聞くと、え?そんなに悪い人なんじゃないの?という立ち位置になって、思わず「なんで?苦手」と聞くと、微かにムッとされたり。そうか、これがいわゆる視点を変えるということか、と納得していました。

ワーク5

再び元のグループに戻り、苦手な人の世界を共有するという作業をしました。苦手な人とどう関わったらよいのか。これまでのワークで苦手な人に対するマイナスの気持ちが消えていましたので、じゃあ、どう関わったらいいんだろうと素直に考えられました。例えば、「口癖はそんな…タイプ」の人に対しては、3つ。自分が変わる、相手に気づきを作る、ものさし(価値観)を変える。ここで、そもそもこんなアクションが起こせるのか?という疑問が。そうか!まずそんな苦手な人と「一緒に」自分は何がしたいのか、を自問自答しなくちゃ。覚悟をしたなら、「熱意」をもって、アクションをおこせる。自覚がまず必要なんだな、と。人を変えるのではなく、「関係」のなかで起こっている「出来事」を変えるんだ、というまとめに至りました。目的と目標を共有できれば、関係も変わるのでは?という期待も込めて、こんな図ができました。

最後の振り返り

明日からすることを皆で共有。苦手な人を深く見つめることで、自分の覚悟を問われる、つまり自分の人生の覚悟を問われているようで、楽しくもあり、自分を見つめる少し恐い体験ができた一日でした。

なごさん、ミシュランさん、11月例会担当の「チーム・スカイプ」の皆さん。ありがとうございました。